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G20の争点は中国危機だった 経済破綻は規定路線

TYG
引用:http://www.oann.com/wp-content/uploads/2015/09/2015-09-05T093748Z_1_LYNXNPEB8404F_RTROPTP_0_G20-TURKEY_1.jpg

閉幕したG20で最も注目されたのは中国発の経済危機で、自国への影響を心配した各国からは疑念が集中した。

中国代表は明確な答えを示せず、「我々は正しい対応をした」と強がってみせただけだった。


G20関心は中国経済に集中

トルコのアンカラで開かれた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議は9月5日に閉幕しました。

トルコのユルマズ副首相は閉幕後に、中国の今後の経済成長は7%がG20のコンセンサスだと話しました。

同氏は米FRB(中央銀行)が今秋予定している利上げについて、一部の国を除いて先送りを望んだと述べました。


今回のG20の主要テーマは、8月後半の世界市場混乱の発端になった、中国経済の情勢が最大のテーマになりました。

声明では名指しはしなかったが、中国経済の減速から始まった世界同時株安と、金融市場の動揺に警戒感を示した。

「通貨の競争的な切り下げを回避する」という言葉で、人民元の基準値を引き下げて混乱させた中国をけん制しました。

アメリカに対しては「先進国で金融政策の引き締めの可能性がより高まっている」と利上げの可能性をけん制した。

このように中国に対しては経済減速と通貨切り上げを、米国には早急な利上げを指摘した内容でした。

特に中国には各国から経済減速への疑念が集中し、「各国から袋叩き」と書いたマスコミも在った。

財務相・中央銀行総裁会議の場で中国は「適切な対応を取った」と各国に説明しました。

人民銀行総裁は「6月までバブルが膨らみ8月下旬の株価調整では世界に影響を与えた」と認めた。

しかし株価急落後の対応は適切だったと述べて、人民元切り下げは「元々レートが高かった」と話しました。

麻生財務大臣は会議で活発に発言し、「中国当局の対応が市場の変動につながった」と指摘しました。

「過剰設備の解消、社会保障制度の構築、不良債権処理のような構造的課題に取り組む必要がある」とも述べた。

これに対して中国の楼継偉財務相は「経済成長を支えるために構造改革を進める」と話しました。

架空の数字を並べ立てる中国代表

各国から中国には過剰設備の解消や人口減少への対応、不良債権の処理、通貨政策などに注文が相次ぎました。

背景には中国経済は既に公式発表以下に落ち込んでいたり、マイナス成長ではないかという疑念を各国が抱いている。

だが中国代表の楼継偉財務相は、こういった疑念とは正反対のばら色の成長を語ってみせました。

今年の中央政府の財政支出を、当初の7%から10%に拡大する方針を説明した。

財政支出によって今後5年間は成長率7%を維持しながら、その後は再び高成長に戻るのだという。

G20は中国が約束した7%成長を支持して見せたが、この数字を信じた人は恐らく一人も居なかった。

中国国内では上海総合株価指数が5200から3000以下に下落し、8月だけで500兆円を喪失した。

約2億人の投資家が損失を被ったり破産し、中国でもっとも資産家の人物は1兆円以上を失いました。

これらは表面に現れた現象であり、確かに深刻だが、水面下ではもっと深刻な事態が進行している。

中国の外貨準備は2014年には4兆ドルと圧倒的な世界一を誇っていて、日本は1.2兆ドルに過ぎなかった。

しかし2015年9月に中国の外貨準備高は3.6兆ドルを割り込んだと発表されている。

しかも中国の外貨準備のうち、存在を確認されているのは米国債と金塊の1兆2800億ドルだけです。

1年で4000億ドルも外貨が減少するのは特異な現象で、他の国なら対外債務が支払えずに国家破産するレベルです。

中国は9月になって、外貨が不足しているため保有する米国債を売却したのが分かり、もう外貨が無いのが分かっている。

行方が分からない2.6兆ドルの外貨は「ペーパー・マネー」であって架空帳簿の中にしか存在していない。

コメント

  1. ナカソネ より:

    sageさんのコメント、まさにおっしゃるとおりですね。中国経済に過度に依存してる欧州の態度で中国経済の実態判断できますね。AIIBではアメリカの制止振り切って参加したが軍事パレードでは参加しなかった。また、須田と言う評論家が言っていたが、パレードの当日英国政府が当て付けのごとく、高速鉄道は中国から買わず日本から買うと発表したそうです。今中国は欧州の投資でもってる。これからが見ものです。

  2. sage より:

    すばらしいブログですね。
    人民元の外貨準備がGDPの発表と同じく、インチキではないかとの指摘は、こちらのブログでは早くからありましたね。最近になってようやくほかのメディアにも指摘されるようになり、こちらのブログの先見性に感服しております。まぁ、そういうことを知っている筋の人たちはみんな知っているのでしょうが。
    あと、中国は米国債・金以外にある程度はあると思います。ヨーロッパの首脳が中国寄りなところを見ると、ユーロなんかも国債なり債権なり少しはありそう。でもお金がなくなれば、すぐにヨーロッパ人達はすぐ手のひらを返すので、首脳達の中国に対する態度で、中国がどれだけほんとにお金持ってるか分かりそう(笑)。ちなみに昨日、BBCがさっそく叩いてました…

  3. ナカソネ より:

    中国がIMFの世話になるのか。外貨3兆ドルも持ってると言ってるくせにドルを借りまくっている。もうバレバレ。張り子の虎。今でも大国然としている中国見てると痛々しい。

  4. ナカソネ より:

    まさか中国がIMFのお世話になるのか。ドルを3兆ドルも持っていると言って、一方でドルを借りまくっている。もうバレバレ。今でも威張っている中国を見ていると痛々しい(笑)

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