引用:http://i.huffpost.com/gen/3333764/images/o-STOCK-PLUNGE-facebook.jpg
ギリシャ危機を何とか乗り切った世界の株式市場は、8月11日の突然の中国による人民元切り下げをきっかけに一気に下げに転じた。
バブルが懸念されていた上海株は既に暴落に転じていたが、8月11日を境に日本・アメリカ・ヨーロッパ・東南アジアなど世界の主要な株式市場は、リスクオフに傾いた。
未だ見えぬ日本株の底値
暴落の初め8月11日からほぼ1か月を経過したが、週明け9月7日の日経平均株価は場中に17,478円を付けた。
この17,478円は、8月11日の高値20,946円から約3,500円、率にして16%ほど値下がりしている。
終値で8月25日の終値を9月4日の終値が下回り、直近安値を更新した。
このことと、中国・アメリカ・ヨーロッパ・東南アジア諸国等の株式市場が未だ混乱をしているのを見ると、これだけ下がっても日本の株式市場がもう底を打ったとは言えない。
まだ下がる余地があるかもしれない。
売り方は勢いづき、買い方は不安におののく典型的な下げ相場になってしまった。
年初来安値を付けていないのは日本株だけ?
アメリカやヨーロッパの株が1%下げる時も、日本株だけは2-3%も下げるように見えるこの頃だが、こんな見方も出来る。
上海株やドイツのDAX指数はこの暴落の最中、年初来安値を更新した。NYダウはとっくに年初来安値を大幅に割り込んでいる。
日本株だけ年初来安値まで下がらなくて良いのだろうか?その点からも日本株が下げる余地はまだあるように思う。
また、NYダウは今年5月をピークに下がり始め、7月から下げ足を速めている。上海株は6月をピークに下げ始めた。
人民元を切り下げた8月11日よりずっと前から、世界1,2位の経済大国の株価は下降トレンドに入っていたのである。
日本株は、アメリカも中国の株の下落も無視して、8月まで高値を維持していた。
このところの日本株の下げのきつさはその辺りにも理由があるのかもしれない。
まだ下げたりないから高値を是正するために売られる、そういう自然な理由かもしれない。
暴落をチャンスにするためには
株価がぐっと下がった時には、大きく儲けるチャンスでもある。
日経平均のリーマンショックの底値は2008年10月の6,994円。
この辺りで株を買った方は、2012年12月に安倍内閣が誕生してからの株価の上昇で大きな利益を享受したのである。
何れこの世界同時株安も落ち着いて、株価も上がる時が来ると思われる。
そうした意味で今、又はもう少し後があとから思うと絶好のチャンスだったとなるかもしれない。
既に日経平均は先に述べたようにピークから16%ほど値を下げた。
今までは高くて買いたくても買えなかった、配当利回りが高くて好業績、尚且つ財務内容も良い優良株が安くなっている。
元々株にはリスクがあるが、暴落した今がリスクが少ない時かもしれない。
最後に暴落はこうして乗り切る
1. キャッシュポジションを増やす:無暗に投資するのを控えて資金を脇に置いてチャンスを待つ
2. 新興市場の株より優良株:新興市場の株は値動きが激しく、おおきな下げに合うと個人の換金売りで更に大きく下げてしまう
3. 配当利回りの良い優良株に投資してじっと株価が回復するのを待つ
4. 長期戦を覚悟:これだけの下げなので1度底を打って値を戻し、また下げて2番底を打つ、などして本格的に戻り歩調になるのは、少なくてもここから3か月はかかると思う
(この記事は外部ライターb氏が執筆しました)
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