寿司だか何だか良くわからない物を、客が取っていくスタイルの南米系
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海外、特に欧米社会で和食ブームとかで、寿司を握れる日本人職人が不足している。
最短8週間で寿司を握れるよう教えてくれる、寿司アカデミーが大人気だという。
寿司学校が盛況
寿司職人といえば日本の伝統的な料理人で、寿司店や料亭で働いていたり、自分で寿司店を経営していたりする。
というイメージがあるが現代では寿司はクルクル回り、握るのは寿司マシーンがやっている。
バイト店員が注文に応じてマグロやイカなどを、ご飯の上に乗せているのだった。
これでは寿司職人の出番はなく、職場は減っていき、職人の数もこの20年ほどで減少しました。
ところが海外では和食ブームに乗って、数年間で日本料理店が倍増して、寿司を握れる職人が不足している。
従来そうした海外和食店では、韓国人や中国人、アジア人などが日本人に成りすまして寿司を握っていた。
海外和食店では客の口が肥えてきて、成りすまし職人の寿司では満足しなくなり、本物志向が高まっている。
寿司職人養成学校では8週間から1年間のコースで、職人を養成しているが、海外から引っ張りだこになっている。
受講生100人超に対して求人が1000人以上来ているという。
8週間で即席寿司職人になる人は、もちろん料理人や経験者も居るのだが、脱サラや失業者も多い。
海外で求人が多いと聞いて「一丁、寿司職人でも目指してみるか」という未経験者も多いのだという。
海外で成功する人の中には、年収1千万円から3千万円も稼いでいる卒業生らが居る。
日本で寿司店に就職して、とりあえず職人ぽくなるまでには3年、一人前になるには10年必要とされている。
一流寿司店の店長を任される水準になるには、そのくらい長い修行が必要だが、当然8週間でそこまでには成れない。
幸いな事に海外では寿司マシーンが普及していないので、回転寿司レベルの物が握れれば、立派に通用する。
アメリカの高級寿司店はレベルが高い
引用:http://www.chicagoregency.hyatt.com/content/dam/PropertyWebsites/regency/chirc/Media/All/737x415xHyatt-Regency-Chicago-Sushi-Platter-1280×720.jpg.pagespeed.ic.S1DceZrQUg.jpg
3000万円プレイヤーも
寿司アカデミーの受講者には現役大学生、建設関係の職人、プログラマーやIT技術者、ミュージシャンなど色々な人が居る。
若い人も居るが、中年以降の年齢の人も受講していて、バラエティに富んでいる。
多くの受講生が、海外で職人として就職して高収入を得て、独立して成功したいという希望を持っています。
和食ブームは世界的だが、成功を目指すには欧米諸国という事になる。
アメリカ、カナダ、イギリス、フランス、ドイツ、東欧諸国、オーストラリアなどが多い。
日本の外食産業は安い給料で長時間労働だが、欧米では日本より仕事は楽で、給料が高い傾向がある。
住む場所もエアコンの無い四畳半なんて事はなく、きちんとしたマンションなどが用意されるという。
条件が良い分雇用関係はドライで、技術が未熟だったりするとすぐに解雇されてしまう。
給料はピンキリだが、その国の物価水準で生活できる金額が、最初から支給されるので、日本でバイトするより良いかも知れない。
日本での受講が終了すると就職先で働きながら修行する訳だが、ここで腕を上げて評価されれば、上のランクの店に引き抜かれる。
欧米は解雇もドライだが、職人の引き抜きも早く、とんとん拍子に出世する人は確かに居るようだ。
現地で人脈ができ、スポンサーが見つかると、いよいよ独立開業となるが、その前に現地の言葉の壁がある。
料理が上手くても客の注文が理解できなくては話にならず、世間話しや商談もできるレベルでないといけない。
海外で成功するには料理の腕も必要だが、語学力や人付き合いで、現地の人に信頼される事が重要になる。
職人不足が解消されれば、いずれ淘汰される時代が来るが、その時に生き残れるかは彼ら次第になる。