各地のヤマダ電機には、いつの間にかコースが設置されていた
引用:http://1.bp.blogspot.com/-uUlwqOQnMWY/VTfUAjINWsI/AAAAAAAAEDw/muR6PWU5fu4/s1600/150406%2B%E3%83%A4%E3%83%9E%E3%83%80%E6%B1%A0%E8%A2%8B.jpg
第三次ミニ四駆ブームだそうで、かつてのプールバー並みに専用コースが増加している。
現代の主役は30代から40代で、全日本チャンピオンを目指す本格的な大会もある。
ミニ四駆バー?
とある街を歩いていると「ミニ四駆バー」なる見慣れない看板が掛かっていた。
ミニ四駆と「バー」はイメージが結びつかないが、検索すると日本中に店舗があるらしかった。
都会の大きなオモチャ屋や模型店では、今年に入ってミニ四駆専用コースを設置したところが多い。
ヤマダ電機のガンダム・コーナーが撤去されミニ四駆コースに変わっていて、人だかりが出来ている事もあった。
子供を中心に30代や40代男性が多いのが特徴で、ミニ四駆バーもそうした大人たちをターゲットにしている。
80年代や90年代のブームでは、子供達はオモチャ店に併設されたコースに集まってマシンを走らせた。
これがミニ四駆が他のホビーと違う点で、競技コースが無ければ走らせて競争出来ないのである。
子供はオモチャ屋に行けば良いとして、40代のおじさんが昼間からオモチャ屋に入り浸っていたら変である。
こうして大人がミニ四駆で遊ぶ場所が望まれるようになり、ミニ四駆バーが誕生したようだ。
とあるミニ四駆バーの料金は90分の飲み放題・走らせ放題で2000円、子供は半額で、一部の飲み物は別料金になっている。
大人のバーとしては低料金だが、ミニ四駆フルセット一式を貸し出すと3000円で、販売も行っている。
普通のバーと違うところはカップ麺の販売をしていたり、食べ物を持ち込んで食べる事もできる。
ほぼ毎日のように大会が開催されていて、チャンピオン大会があったり年間タイトルなども在ると言う。
昔のミニ四駆の値段は600円だったらしいが、現代は900円や1000円以上になっている。
マシンとパーツを組むには3000円から1万円ほどで、予算と好みに応じて買う事になるが、大人なので大人買いになりやすい。
趣味のサークルは敷居が高いが、ミニ四駆バーなら同じような大人が大勢居るので、気軽に遊べるようです。
ミニ四駆の歴史と第1次ブーム
ミニ四駆はモーター付きプラモデルがすぐ壊れるという苦情から生まれ、ぶつけても良い模型として発売されました。
ミニ四駆の前身は1960年代に発売された”クイックレーサー”という自走式の1/32プラモデルでした。
単一電池を4本搭載した本格模型だったが、ぶつかるとすぐ壊れるので、ヒット作にはならず消えていきました。
1982年に発売された最初のミニ四駆はオフロード車で、走らせてはぶつかって楽しむものでした。
高速型のレーサーミニ四駆が発売されると、子供達はバケツの中でグルグル周回させて遊び、ミニ四駆用のコースへと発展した。
遊んでいると壊れる為、補修用に全パーツが販売され、チューンナップ・パーツに進化してレースが可能になった。
専用コースが全国のオモチャ屋に設置されマンガやアニメになり、全国選手権がテレビ放送される大ブームになりました。
1991年のバブル崩壊で突然ブームが去り、中心だった小学生が進学すると次の世代はミニ四駆で遊びませんでした。
このころ任天堂などのテレビゲーム機が大ヒットして、ミニ四駆から市場を奪ったとも言われている。
最初のブームの終わりごろにはミニ四駆の大会は楽しいものでは無くなっていた。
改造の自由度が大きすぎた為、タミヤ以外の会社が高性能な改造パーツを販売し、2倍以上の速度で走る改造車が出場したりした。
ミニ四駆にお金が掛かりすぎたり、競争が激化すると禁止する学校が増え、社会で問題視されました。
ミニ四駆バーはこんな雰囲気らしい、というかコースを設置した部屋だ
引用:http://lmaga.jp/blog/news/%E3%83%9F%E3%83%8B%E5%9B%9B%E9%A7%86%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%82%B9.jpg
第2次ブーム
90年代に同じシャシーとパーツのまま、実車のようなフルカウルミニ四駆が発売されると、再び小学生を中心にブームが起きた。
最初のミニ四駆はF1のようにタイヤがむき出しだったので、「色が違うだけでどれも同じ」だったが格段にデザインが進化した。
模型としての再現性を重視しながらレースも可能なリアルシリーズなどで、大人も興味を持てるようにした。
やはりマンガやアニメになり全国にコースが設置されブームになったが、小学生が進学する頃には、またブームが終わった。
ミニ四駆の宿命としてコースが日本中に必要なので、ブームが終わるとコースが撤去されてしまいます。
2000年台には公式大会が一度も開かれなくなった。
メーカーのタミヤ模型は過去2度のブームがいずれも一過性で終わった反省点を盛り込み、ブームの再点火を仕掛けました。
過去のブームは小学生が中心だったが、今回は最初から大人のホビーに狙いを定めました。
イベントは一過性のものではなく、体系化して日本チャンピオンを目指す年間シリーズとして再開した。
小学生は3年生くらいで始めても6年生になり卒業すると引退するので、3年か4年でブームは終わりました。
大人の趣味はずっと継続する傾向があるし、子供より高額な買い物をするので商売としても期待できました。
日本だけ出なく海外でも、かつての小学生だった大人を中心に、チャンピオンシップが開催されているという。