そうりゅう型2番艦「うんりゅう」

引用:http://himg2.huanqiu.com/attachment2010/2012/0907/20120907082824548.jpg
日本とオーストラリアが進めていた潜水艦輸出交渉は、オーストラリアが国内生産を条件とし、事実上日本を排除しました。
生産もとの三菱と川崎は説明会をボイコットするなど撤退したがっていたが、日本政府は乗り気でした。
国内生産を義務化
オーストラリアのアンドリュー国防相は9月17日、次期主力潜水艦計画では70%以上の国内生産を義務つける方針を示した。
日本の三菱・川崎重工が生産する「そうりゅう」は、日本で殆どの生産を行う提案なので、事実上否定されました。
フランスとドイツはオーストラリア国内で80%以上を生産するとしており、2カ国のどちらかに最終決定されるとみられる。
フランスのDCNSが提案しているスコルペヌ型潜水艦は、最初の2隻をフランスで、10隻をオーストラリアで生産すると提案しました。
ドイツのティッセンクルップが提案している214型潜水艦は、12隻全てをオーストラリアで生産するとしています。
日本の「そうりゅう」は12隻全てを日本で生産し、部品の一部をオーストラリア製とし、米国製兵器を搭載すると提案していました。
2014年にアボット前首相は日本からの最新鋭潜水艦輸入に強い意欲を示し、日本政府が応じる形で交渉が始まりました。
その後中国の景気悪化の影響で資源価格が暴落し、鉱物資源輸出が主要産業のオーストラリアは大打撃を受けました。
失業率が増大したオーストラリアでは、現行コリンズ級では国内生産していた造船業が、日本に仕事を奪われるとして反対運動を展開した。
景気悪化によってアボット首相の支持率は低下し、野党は「潜水艦を国産し雇用を守る」と主張し支持を集めました。
この辺は反原発とか反安保みたいなもので、焦点が潜水艦から離れて政争の具になっていきました。
日本は当初、最先端技術の流出を嫌って完成品輸出にこだわっていたが、日米豪の共同開発に転じました。
米国は搭載武器を提供し、オーストラリアは一部の生産に参加するが、最終的に日本で完成させるのは同じでした。
日本の「そうりゅう」だけが最新鋭潜水艦で、ドイツのは輸出専門の旧式艦改良型で、フランスに到ってはは架空のペーパープランです。
国を守らず雇用を守った
潜水艦の性能は最高機密で、例え公表されていてもそれが事実である保証は、当然ながらありません。
専門家や軍事関係に詳しいメディアによると、「そうりゅう」の潜行深度は700m、米国製原潜は600m以下と推測されています。
ロシア製の原潜は400m台で、通常型は300m台、中国製は200m台などとなっています。
フランス、イギリス、ドイツの潜水艦は大西洋を主な活動海域にしているが、大西洋は太平洋より狭く、浅いので米国製より劣っていると考えられます。
海上自衛隊の潜水艦「そうりゅう」は潜行深度で圧倒的に世界一で、原子力潜水艦を除けば、連続潜行時間も世界一です。
オーストラリアは太平洋の南に面していて、日本とは海軍の活動範囲が重なっていて、必要な性能も似通っています。
海自の潜水艦が装備している対潜魚雷の潜水深度は900m(推測)とされていて、これも世界一だと言われている。
日本の潜水艦は海底700mで潜水したまま魚雷を発射できるが、中国の潜水艦は200m付近に居る事になります。
改良型の「そうりゅう」はリチウムイオンバッテリーによって3週間も、エンジンを稼動せず無音潜行が可能とされています。
現行型は2週間の潜行期間だが、リチウムイオン電池は3週間に伸び、水中速度もリチウムイオン型は2倍以上の速度を出せる。
しかも「そうりゅう」は値段が安いのも特徴で、現行型は約513億円、リチウムイオン電池搭載型は約643億円です。
豪潜水艦計画は385億2000万ドル(4兆5千億円)なので、単純計算では「そうりゅう」を70隻輸入できます。
もちろん維持費や訓練費など建設費以外に様々なコストが掛かりますが、それでも「そうりゅう」輸入なら同じ費用で2倍は配備できるでしょう。
ドイツとフランスは旧式潜水艦をオーストラリアで生産する計画を示したが、性能の保証は何も無く、非常に割高です。
ドイツが海外で生産した潜水艦としてはギリシャと韓国の例があるが、残念ながら全て欠陥品で一隻も稼動していないという事です。
フランスは海外生産の実績はなく、ただお金が欲しくて手を上げてみたという印象です。
オーストラリアの新型潜水艦は、労働者の雇用を守れるが、国土を守る事は出来そうも有りません。

引用:http://himg2.huanqiu.com/attachment2010/2012/0907/20120907082824548.jpg
日本とオーストラリアが進めていた潜水艦輸出交渉は、オーストラリアが国内生産を条件とし、事実上日本を排除しました。
生産もとの三菱と川崎は説明会をボイコットするなど撤退したがっていたが、日本政府は乗り気でした。
国内生産を義務化
オーストラリアのアンドリュー国防相は9月17日、次期主力潜水艦計画では70%以上の国内生産を義務つける方針を示した。
日本の三菱・川崎重工が生産する「そうりゅう」は、日本で殆どの生産を行う提案なので、事実上否定されました。
フランスとドイツはオーストラリア国内で80%以上を生産するとしており、2カ国のどちらかに最終決定されるとみられる。
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アンドリュー国防相は国内生産比率を70%から80%にする目標を提示している。フランスのDCNSが提案しているスコルペヌ型潜水艦は、最初の2隻をフランスで、10隻をオーストラリアで生産すると提案しました。
ドイツのティッセンクルップが提案している214型潜水艦は、12隻全てをオーストラリアで生産するとしています。
日本の「そうりゅう」は12隻全てを日本で生産し、部品の一部をオーストラリア製とし、米国製兵器を搭載すると提案していました。
2014年にアボット前首相は日本からの最新鋭潜水艦輸入に強い意欲を示し、日本政府が応じる形で交渉が始まりました。
その後中国の景気悪化の影響で資源価格が暴落し、鉱物資源輸出が主要産業のオーストラリアは大打撃を受けました。
失業率が増大したオーストラリアでは、現行コリンズ級では国内生産していた造船業が、日本に仕事を奪われるとして反対運動を展開した。
景気悪化によってアボット首相の支持率は低下し、野党は「潜水艦を国産し雇用を守る」と主張し支持を集めました。
この辺は反原発とか反安保みたいなもので、焦点が潜水艦から離れて政争の具になっていきました。
日本は当初、最先端技術の流出を嫌って完成品輸出にこだわっていたが、日米豪の共同開発に転じました。
米国は搭載武器を提供し、オーストラリアは一部の生産に参加するが、最終的に日本で完成させるのは同じでした。
日本の「そうりゅう」だけが最新鋭潜水艦で、ドイツのは輸出専門の旧式艦改良型で、フランスに到ってはは架空のペーパープランです。
国を守らず雇用を守った
潜水艦の性能は最高機密で、例え公表されていてもそれが事実である保証は、当然ながらありません。
専門家や軍事関係に詳しいメディアによると、「そうりゅう」の潜行深度は700m、米国製原潜は600m以下と推測されています。
ロシア製の原潜は400m台で、通常型は300m台、中国製は200m台などとなっています。
フランス、イギリス、ドイツの潜水艦は大西洋を主な活動海域にしているが、大西洋は太平洋より狭く、浅いので米国製より劣っていると考えられます。
海上自衛隊の潜水艦「そうりゅう」は潜行深度で圧倒的に世界一で、原子力潜水艦を除けば、連続潜行時間も世界一です。
オーストラリアは太平洋の南に面していて、日本とは海軍の活動範囲が重なっていて、必要な性能も似通っています。
海自の潜水艦が装備している対潜魚雷の潜水深度は900m(推測)とされていて、これも世界一だと言われている。
日本の潜水艦は海底700mで潜水したまま魚雷を発射できるが、中国の潜水艦は200m付近に居る事になります。
改良型の「そうりゅう」はリチウムイオンバッテリーによって3週間も、エンジンを稼動せず無音潜行が可能とされています。
現行型は2週間の潜行期間だが、リチウムイオン電池は3週間に伸び、水中速度もリチウムイオン型は2倍以上の速度を出せる。
しかも「そうりゅう」は値段が安いのも特徴で、現行型は約513億円、リチウムイオン電池搭載型は約643億円です。
豪潜水艦計画は385億2000万ドル(4兆5千億円)なので、単純計算では「そうりゅう」を70隻輸入できます。
もちろん維持費や訓練費など建設費以外に様々なコストが掛かりますが、それでも「そうりゅう」輸入なら同じ費用で2倍は配備できるでしょう。
ドイツとフランスは旧式潜水艦をオーストラリアで生産する計画を示したが、性能の保証は何も無く、非常に割高です。
ドイツが海外で生産した潜水艦としてはギリシャと韓国の例があるが、残念ながら全て欠陥品で一隻も稼動していないという事です。
フランスは海外生産の実績はなく、ただお金が欲しくて手を上げてみたという印象です。
オーストラリアの新型潜水艦は、労働者の雇用を守れるが、国土を守る事は出来そうも有りません。