満足度1位の道の駅「いなかだて」の売店 青森県
引用:http://roadstamp.com/wp-content/gallery/20130428/imgp0304.jpg
道の駅は全国で1050ヵ所以上にもなり、すっかり車を利用する旅の拠点に定着しました。
一方で大半の道の駅が赤字だったり、魅力の無い「悪い駅」の存在などもある。
道の駅ブーム
道の駅を利用して旅する人が増え、「道の駅ブーム」と言われています。
道の駅はトイレや自販機だけでなく、地方の特産物を揃えた売店、シャワールームを備えた施設もあり、旅の拠点になっている。
全国で1059ヶ所もあり、ひとつの都道府県に平均20ヶ所は存在する事になります。
道の駅というだけあって鉄道には接続されておらず、自動車やバイク、自転車などで行く必要があります。
温泉や入浴施設、食事処、カフェ、テニスコート、ドッグラン、レジャー施設を備えたものまである。
一昔前の道の駅と言えば、高速道路にある寂しいパーキングエリアみたいな風情で、トイレと自販機、案内図しかなかったのが様変わりしました。
道の駅の人気のポイントとして地方の名産品や特産物が売られている事が挙げられるが、この手の物は観光地のどこにでもあります。
だが一般的な観光地ではいかにも商業ベースに乗った、高価で見た目が立派だが、買って後悔する事が大半だと思います。
道の駅で人気の特産物は、畑から取って並べただけの野菜であったり、漁港から運んだ魚だったり、朝市で並んでいるような商品です。
食べ物やお菓子でも地元の人が普段食べて「美味しい」と思った物が、道の駅を訪れる人にも受けている。
地元の特産物以外では大型商業施設と一体になった施設も人気で、文化遺産的な観光施設を備えた施設も人気を得ています。
「田んぼアート」が見れる青森県の駅や、古墳時代の遺跡を展示した兵庫県の駅など、独自性を打ち出して成功している。
車中泊など利用者が多様化
最近増えた「車中泊」がブームに拍車を掛け、本来の目的だったサービスエリアとしての利用が増えています。
トイレ、入浴、道案内のような使用方法だが、これらはあまり地元の収入にならないので、歓迎されない事もある。
車中泊の利用者は一晩中駐車場を利用するが、駐車料金を払う訳ではなく、利用お断りをされる施設も存在する。
1000以上にも増えると良い施設がある一方で評判の低い施設もあり、優劣がはっきりしてきています。
努力している駅は地元の特産物を安い値段で揃え、満足度を高めて評判を上げて行く努力をしている。
一方でこの商売はいくらでも手抜きが出来、赤字になったら自治体が補填してくれるという面がある。
建設費は国交省と農水省、自治体が出してくれるので立派な施設ができるが、外見の立派さと満足度は比例しない。
運営者の責任がはっきりしていて、経営努力をしているのが分かる道の駅こそ、行ってみる価値があるといえる。
良い道の駅では物産コーナーではスーパーでは見られないよう品質の良い野菜や魚介類が並び、しかも低価格になっている。
本当に良い市場には地元の人が買い物に来るのも特徴で、考えてみれば地元の人が買わないものは、あまり価値が無い。
道の駅を選別するためのランキングサイトや本も増えていて、利用者が選別する動きは今後強まっていくでしょう。
サイクリングやバイクで旅行する人が立ち寄って、無料休憩所で休んでいくような使い方も増えています。
温泉や宿泊所を備えた施設も多い
引用:http://www.geocities.jp/etc1014/nukumori/sDSCN9206.jpg
誰が経営しているのか
1993年に発祥した道の駅は、当時103施設だったが好評を得て爆発的に増加し、1000以上にもなりました。
道の駅の敷地や施設は、最初行政が用意することが多く、広い敷地に立派な建物が地方の予算と補助金で立てられます。
事業の運営は自治体が行っている場合と、民間や第3セクターが行っている場合があるが、どちらも運営は自治体以外に委託されています。
実は多くの道の駅は赤字なのですが、地方の振興に役立っている事から、自治体が赤字分を補填している場合が多いのです。
採算性を重視する「採算至上主義」の立場からは、全ての道の駅を民間経営とし、独立採算にするべきだという意見も出されている。
しかし利益が出ない事業は全て廃止のような考え方だと、地方は人が住めなくなるでしょう。
多くの道の駅は第3セクターが運営していて、売店になるスペースがあり、農産物が売られている事が多い。
農産物の販売価格は市価よりは安いと思うが、話し合いで決まっていて、あまり競争は無く高値で売れます。
スーパーなどに出荷すると買い叩かれ、しかも形や色が悪いと間引かれて買い取って貰えないが、道の駅では新鮮取れたてなら売れます。
買う人にとっては安く、農家にとっては高く売れる訳で、ここで商売が成立しています。
だが一部の道の駅では商品の種類を増やすために、スーパーから買った農産物を、地元で取れた事にして販売している。
売っている商品は当たり外れが大きいが、ネット上の評判をみればおよその見当は付きます。
良くない商品を高値で売っているような道の駅は、地元の評判を落とし、財政のお荷物になっている。
コメント
全道の駅 収支状況を発表すべきでしょう。赤字の道の駅は 黒字化の努力と将来廃業も視野に入れるべきではないでしょうか。税金で補てんしているなんて初めて聞きました。道の駅の 現状を明らかにしていただきたいです