米中首脳会談に臨む習近平主席
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引用:http://www.my-formosa.com/News/upload/%E6%AD%90%E5%B7%B4%E9%A6%AC%20%E7%BF%92%E8%BF%91%E5%B9%B3-5.jpg


習近平国家主席が訪米し、オバマ大統領と米中首脳会談が行われました。

ローマ法王訪米と重なったり、VW問題が起きたが、これほどまでに注目されない米中首脳会談はかつて一度も無かった。


中国の全盛期は過ぎた

中国の習近平主席がアメリカを訪問し米中首脳会談などの日程をこなし、26日からは国連で演説する事にしています。

習近平主席は2013年6月にも米国を非公式訪問し、オバマ大統領と首脳会談を行い、この時は世界中の注目を集めました。

アメリカと中国は「G7」ではなくG2を掲げ、2つの超大国で世界を統治すると宣言しました。
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G2は元々2008年にオバマ政権が誕生した時に提唱した概念で、当時の米国がいかに中国を恐れたかが分かります。

当時中国はすでに購買力平価GDPで米国を抜いたと宣言し、10年以内に名目GDPでも世界一になると言っていました。

習近平はこの時の会談で「太平洋には両国を受け入れる十分な空間がある」と言い、事実上太平洋を2分割する提案をしました。


噂ではこの時習近平は「ハワイは中国固有の領土」とオバマに言ったとされ、日本やアジア諸国も自国の領土だと宣言したという。

米国は在日米軍などを撤退し太平洋の右側まで下がり、中国は日本やアジアなど左側を統治する提案をしたとされています。

最初G2に乗り気だったオバマはこれを聞いて興ざめしてしまい、米国の対中姿勢が強硬化するきっかけになった。


これに先立つ2007年頃にも中国軍司令官が米国に対して、同じような提案をして「太平洋を中米2国で共同統治したい」と言った事が在ります。

この2007年から2013年頃までが中国の最盛期で、中国がアメリカを超えるような事が真剣に考えられた。

日本の鳩山首相などは「日本国を廃止して中国と統一しよう」などと言っていたほど、中国は過大評価されていた。



冷淡なアメリカ


これが2年前の状況だったのですが、今回の習近平訪米は初の公式訪問に関わらず、ほとんど話題にもなっていません。

折り悪くVWの不正エンジンが各局のトップニュースになってしまい、習近平訪米を知らないアメリカ人すら多い。

前回の米中首脳会談で、オバマは習近平にいくつかの要請を出し、変わりに譲歩もしたのですが、中国はひとつも実行しませんでした。


「北朝鮮問題」「尖閣と南シナ海」「貿易経済」「人権」「サイバー攻撃」といった問題で目に見える努力を要求しました。

習近平はその場では良い返事をしたものの、中国の態度は「何も譲歩しない」という事でした。

オバマという人物は好き嫌いが激しいところが在り、嫌いに成ったらプーチンや鳩山のように徹底的に嫌います。


習近平はオバマ大統領の「嫌いな人リスト」に入ってしまったようで、習氏の訪米前から既に喧嘩腰でした。

米側は「サイバー攻撃」「為替操作」「南シナ海」「経済への介入」「人権問題」等で中国を攻め立てた。

訪米前日には南シナ海で中国軍機が米軍機の直前を横切って挑発する事件も起き、最悪の雰囲気で迎えられた。


習近平訪米とバッティングするように訪米しているのがローマ法王で、大歓迎される法王と冷遇される習近平の対比をマスコミは面白がった。

中国が経済成長を始めた80年代から、あるいは米ソ冷戦時代を含めて、中国の最高権力者がこれほどコケにされた事はありません。

習近平は「中国は7%と世界最高の成長率で経済を牽引している」と誇らしげに演説したが、マスコミは一斉に「そのGDPは嘘だ」と報道した。


2年前の訪米で習近平は「自分の方が大物」という態度でオバマに接していた。
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際立つ中国の影の薄さ

ボーイング社の工場を訪問した習近平は、航空機300機の大量発注を発表したが、なぜか一斉にメディアからブーイングが起きた。

300機をアメリカから輸入するのではなく、中国にボーイングの工場を作らせて生産される計画だった。

これは態の良い技術泥棒であって、ボーイングの航空技術を盗むための行為だと思われています。


この2年間でアメリカと中国の関係は激変し、アメリカは厳しい態度を取るようになりました。

これには両国の間にある日本が大きく関係していて、安倍政権は「アメリカチーム」に入って中国と対抗する立場を明確にしました。

米国にとってこれは決定的に重要で、アジア最強の米軍基地を置く日本がノーと言ったら、南シナ海や東シナ海のパトロールすら出来ません。


米国の経済界は中国の金に期待していて「中国は米国から10兆ドルを輸入し、対外投資は5000億ドルを超えるようになる」という約束を歓迎した。

だが300機購入発表の直後にボーイング社の株価が急落し、「期待ほどではなかった」という評価だったようだ。

中国株の低迷と中国経済の落ち込みが伝えられる中の訪米で、かつてのように経済の魅力で不満を封じ込める事は出来なくなりました。


米中首脳会談は25日に行われたが中国では大々的に報じられ、米国ではひっそりと報道されました。

サイバー攻撃や南シナ海などの緊急課題で進展は何も無く、長期的な価値観の共有というものもありませんでした。

中国は「超大国中国」を受け入れるよう主張し、米国は拒絶するという不毛な議論に終始し、特に成果はなかったとされている。