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米シェール企業大量倒産の危機 ジャンク債で金融危機の懸念 

シェールは従来方式で採掘した少量の残りカスを、高いコストを掛けて採掘する
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引用:http://ujita.co.jp/blog-diary/files/2015/01/4-01.jpg

2000年代にシェールガスが大ブームになり、アメリカで多くのシェール企業が誕生しました。

だがエネルギー価格が急落して不採算事業になり、多くの企業が倒産の危機に見舞われています。

シェールバブルと崩壊

1986年以降、米国では50%以上の原油生産企業が倒産し、シェールブームで増えた企業の多くもまた倒産が予想されています。

アメリカのシェール大手、サムソン・リソーシーズ社が41億5千万ドルの負債を抱え、9月16日に破産法の適用を申請しました。

世界経済の鈍化と特に中国の需要低迷によって、エネルギー価格が低迷し、シェール開発の採算は急激に悪化しました。


アメリカの主要なシェール企業62社の負債総額は2350億ドル(約28兆円)と、年間売り上げの5倍超にまで膨らんでいます。

アメリカのシェール企業の多くは金融機関から資金を借りて、将来の石油やガスの売却益で返済する計画を建てていました。

10年ほど前はアメリカが世界最大の石油輸出国になるとか、中国が世界最大の超大国になり、無限に輸入するなどと言われていました。

こうしたエネルギーブームは10年か20年おきにバブルと崩壊を繰り返していて、言ってみればバブル崩壊は平常運転です。

過去にも第二次大戦とその後、ベトナム戦争後、中東危機、オイルショックと似たような事がありました。

世界大戦とか需要が急激に拡大して石油価格が高騰し、ブームに乗って増産すると、大抵需要が終わって倒産ブームが起きました。

そして現在は中国の経済成長が終わり、世界中で石油やガスを増産しきったところで、バブル崩壊を迎えています。

去年から今年にかけて、シェールオイルに投資していた住友商事は、1700億円の損失を計上しました。

住友は石炭や鉄鉱石でも損失を抱え、15年3月期は2400億円の損失を被りました。

まだ損失を計上していない企業も、含み損として抱えていると想像できます。

原油価格は2008年に140ドルを超え「200ドルに達する」との予想もあったが、15年8月には37ドルをつけ、現在は48ドルくらいです。

シェールオイルは元々採掘コストが高いので、100ドルを下回ると利益が出ないと言われていましたが、採算ラインを大きく割っています。

採算悪化で大量倒産危機

最初の頃、シェールオイルやシェールガスは非常に安いと言われ、日本も輸入しようという話になりました。

だが安かったのは既存の石油井戸やガス田の設備で、そのまま掘っていたからで、コストとしてはむしろ高いのです。

どういう事かというと、「シェール」とは岩に染みこんだ石油やガスを、高圧水で岩を砕いて取り出す技術で、採掘にはお金が掛かるのです。

対してアラブなどで行われている採掘は、穴を掘って鉄パイプを刺せば、勝手に石油やガスが噴出してきます。

どう考えてもコスト高でシェールオイルやシェールガスは対抗できません。

最初の頃安かったのは、通常採掘によって採掘場所が分かっていたのと、既存のパイプラインなどの設備を利用できたからでした。

シェールオイルは世界中で大量にあると推測されているが、岩に染みこんだ石油なので、一箇所で大量には取れません。

1箇所の井戸は4年から7年で枯れるので、次々に新たな採掘場所を試掘しては開発しなければなりません。

普通の油田やガス田は30年から50年間も採掘できるので、この点でもまったくかないません。

アメリカのシェール企業は80ドルを切った頃から採算割れしていましたが、中東に対抗するため採掘量を増やし続けました。

中東、アメリカ、ロシアなどが増産で潰しあった結果、原油価格は3分の1以下になってしまい、バタバタ倒産し始めました。

シェール企業が増産した理由としては、銀行からの借金を返済するため、赤字でも採掘して現金を得なければならない理由もありました。

シェール企業の債権はリスクは高いが高利回りの『ジャンク債』と呼ばれていますが、採算悪化で暴落しています。

投資家に多額の損失が生じ、ウォール街では第二のリーマンショックが懸念される状態になっています。

さらにシェール企業のジャンク債を見えない形で組み込んだデリバティブ商品が世界で売られ、日本の大企業も知らずに投資したはです。

コメント

  1. っっっw より:

    産油国とシェール企業とのせめぎ合いで適正価格が一定にバランスされる状態が望ましいので ここは耐えて欲しいね

  2. 暗黒星雲 より:

    原油価格低下には、いろんな話が飛び交っていて面白い。
    ・サウジがシェールオイル・ガス潰しを仕掛けている。
    ・アメリカのオイルメジャ-が潰れたところを見計らって買い取ろうとしている。
    ・ロシア経済つぶしをしている。
    原価割れのところは徐々に採掘停止していくので、そのうち価格は、上がりだすでしょう。
    ジャンク債はアメリカへの影響は大きいが、日本への影響は少ないのでは?
    ただ、アメリカの雇用統計への悪影響が懸念される。
    いずれにしても、シェールオイル・ガスの存在は、これからの原油、ガス価格の上限を抑える存在になるので、ありがたい。

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