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ネカフェ・漫喫は儲かるか? ブームは去ったが根強い人気

ネットカフェは日本で失敗したが、漫画を置くことで定着した
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引用:http://www.ccboot.com/upload/successful-case-in-vietnam-cyber-cafe-2.jpg

街の本屋はバタバタ潰れたが、意外としぶといのが「漫画喫茶・ネットカフェ」といった形態で、街に一つや二つはあります、

もうかっているような、いないような微妙な印象なのだが、実際はどうなっているのだろうか。


マンガ喫茶は儲かるか?

最近は地方の街でも1軒くらいは、ネットカフェやマンガ喫茶があると思います。

一時は雨後の竹の子の勢いで乱立し、現在はブームは収まったものの、根強い人気を保っています。

ネカフェや漫喫で起業する人は多く、フランチャイズ展開して経営者を募集しているチェーンも存在します。


日本のネットカフェの起源は漫画喫茶で、そのまた起源は喫茶店に漫画を置いてあったのが始まりでした。

中にはコーヒーじゃなく漫画を読みたい人も居るわけで、漫画を大量に置いて時間で料金を取る業態が出現しました。

日本最初の漫画喫茶がどこだったのかは「漫画を置いていた喫茶店」なのではっきりしないが、名古屋か東京と言われています。

1977年頃には名古屋にそうした喫茶店が存在し、1975年には「喫茶店に漫画を置いていた」店は存在したようです。

「ドリームチェーン」は1976年創業でチェーン店としては古いが、大阪の漫画喫茶「レースルーム」は1969年に存在していた。

ただしこの店は競馬(レース)好きの溜まり場だったらしく、客が持ってきた漫画本を棚に並べたので、最初は漫画喫茶ではなかった。

現存している漫画喫茶で日本最古は「レースルーム」で間違いなく、大阪市北区堂山町の阪急東中通商店街にあります。

漫画は3000冊と少なめで、普通の喫茶店の壁に漫画をギッシリ並べた趣で、コーヒーを飲みながら日本の歴史を考えるには良いかも知れない。

漫画喫茶最古の店が残っているのをみると、割と手堅い商売なのではないかという気もします。

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ネットカフェと漫喫の違い

日本初のネットカフェははっきり記録に残っていて、1995年6月に渋谷道玄坂「エレクトロニックカフェ・トウキョウ」だったが1年で閉店しました。

ネットカフェの宿命として、インターネットが普及していない段階では利用者がおらず、普及しきってしまえば利用する必要がなくなります。

外国ではけっこう流行ったのだが、はっきり言えばネットカフェは日本では失敗し、姿を消しました。

失敗したのだがタダでは起き上がらず、「複合カフェ」と呼ばれる業態に進化して日本に定着して行きました。

マンガを置き、ネットゲームが出来るようにし、ドリンク無料、宿泊可能、フードサービス等を追加していきました。

漫画喫茶側も対抗してインターネットや個室ルームなどを追加して、どっちがどっちだが区別がつかないようになっていった。

こうして設備を整えていくと、この中で寝泊りする人が増えて行き、簡易宿泊所として利用する人が出てきました。

住む家が無い人は「ネカフェ難民」として放浪し、一晩1500円程度を支払うが、一ヶ月プランで宿泊する事もできます。

多くのネットカフェが用意している「ロングステイコース」では月額4万から6万円でずっと滞在でき、最低限の食事が出る場合もある。

月6万円出すならアパートを借りれるが、こういう人は保証人が居ないのと、電気・ガス・水道他を含めれば、ネットカフェの方が安く済む。

都会ではネットカフェの他にカプセルホテルや「ビデオ鑑賞室」、ドヤと呼ばれる簡易宿舎、部屋を共有するゲストハウスなども存在している。

だが自分の部屋が無いので荷物を置くにもロッカー代がかかり、シャワーを浴びればシャワー代などが掛かってしまう。

1ヶ月滞在すれば6万円以上で部屋を借りるより安いわけではないが、やはり保証人が居ないなどの問題で借りれない人が多い。

人気の漫画本を揃えるだけで600万円以上、ここをケチると長続きはしない
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引用:http://imgfp.hotp.jp/IMGH/58/73/P021625873/P021625873_480.jpg

ネカフェと漫喫は儲かるのか?

初期投資はFC加盟で中型店舗でだいたい4000万前後と言われているので、個人で起業するには大きな勝負になり、誰でも参入できるわけではありません。

フランチャイズは開店後もロイヤリティを支払い続けなければならず、借地や借入金で開業しても、利益を出すのは無理と言われています。

個人で小規模な店舗を開業するには、半分の2000万円程度で済みますが、大手と競合する場所では絶対に負けるので、穴場的な立地を見つけなければなりません。

雑居ビルの1フロアだけの店舗で、漫画はできれば2万冊は欲しいところで、1万5000冊以下だと蔵書が寂しい感じになってしまいます。

良い状態の本を欠品が無いように揃えるには、計算すると700万円から1000万円近く掛かるのが分かります。

中古の程度の良くない本は安く手に入りますが、それでは固定客は付かないでしょう。

漫画の著作権料は店内で閲覧している限り「貸本」にならないようなので、権利料金を払う必要はありません。

パソコン購入や雑誌類の購入も、ケチると店が貧乏臭くなるので手を抜けないし、設備もオシャレにしたいものです。

考えただけで初期投資が非常に大きいのが分かり、ランニングコストも結構かかりそうです。

反面軌道に乗ってしまえば追加投資は限られていて、継続して利益を出しやすいと言われています。

2フロア100席の漫画喫茶が平均8割の客入りだと、何と毎日50万円の売上があるとされています。

FCのモデルケースでは、小規模の場合一日15万円程度の売上とされていて、月に100万円の利益がある事になっています。

ただしモデルケースは当然、うまく行ったケースなので、個人経営だと一日10万円というところでしょう。

2000万円から3000万円をかけて月300万円の売上、利益は月に60万円から良くて100万円なので、初期投資を回収するには2年から3年かかる。

パソコンは3年くらい経つと古臭くなるので、初期投資を回収した頃には一新しなければならず、しかもこれは借入金なしの場合です。

初期投資を回収出来ないまま、数年で閉店するか、固定客がついて長く続けられるかが分かれ道になりそうです。

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