このペースだとサムソンスマホは来年、2位以下に転落する
引用:http://iphone-mania.jp/wp-content/uploads/2015/09/s_99af762d4adb4c5ca67dee336fbe970a-e1441269756721.jpg
サムソン電子の決算が営業利益80%増と発表され、「V字復活」を遂げたと株価が急上昇しました。
だがサムソン製品はスマホ、テレビ、家電とほとんど全て前年の売上を下回っている。
サムソン電子の奇妙な決算
サムソン電子はスマホの売上鈍化から苦戦が伝えられていたが、80%もの利益増加が伝えられています。
ところがその後にスマホの販売台数が始めて前年割れしたとも伝えられました。
いったいサムソングループの実際はどうなっているのでしょうか。
サムスン電子は10月7日、7月から9月期の連結決算を営業利益7.3兆ウォン(約7500億円)、売上高51兆ウォン(約5兆3千億円)と発表しました。
前年同期と比べて営業利益80%増で、売上高は8%増となり、この日のサムソンの株価は大きく上昇しました。
最近のウォン安で部品輸出の利益が拡大した事や、半導体、携帯用ディスプレーの輸出が好調だったとしています。
一方で主力事業のスマホの販売は苦戦していると伝えられていました。
このニュースの前の今年7月ごろ、サムソン製テレビ事業が赤字転落したと報道されていました。
サムソンは2006年から9年間テレビの世界シェアトップを維持しているが、今年が最後になるかも知れません。
韓国のサムソンとLGはテレビの世界シェア1位と2位ですが、どちらも赤字事業に転落しました。
入れ替わるように2015年、ソニーは11年ぶりに黒字転換しています。
これだけではなくサムソン電子は、テレビ、白物家電など生活家電全体でも、1400億ウォンの赤字を出しています。
サムソン全体の利益は7兆ウォン以上なので、家電で1400億円の赤字を出しても「誤差」でしかないが、ヒタヒタと状況が変化しているのは確かです。
原因としては中国メーカーが大挙して低価格家電に参入して価格破壊を起こしており、韓国得意の価格攻勢を中国にやられています。
サムソンは高価格帯にシフトするという過去の日本メーカーと同じ戦略を取ろうとしているが、多分同じように失敗するでしょう。
サムソン製スマホ、初の減少
こうした中で2015年7月から9月期における、世界のスマートフォン出荷台数が発表されました。
同期間にはアップルの新型iPhoneやサムソン、中国ファーウェイなどが新型モデルを発表し、前期から9.1%増加しました。
サムスンが24.6%の市場シェアで首位、アップルは13.7%で2位と順位に変動はありませんでした。
ところが3位以下は中国勢がひしめき合っていて、ファーウェイ、シャオミ、レノボが8.4%、5.7%、5.7%のシェアでした。
上位2社との伸び率の差を考慮すると、3位勢がいずれ2社に割って入ると予想でき、その時期は恐らく来年でしょう。
サムスンは首位を維持したが、低価格帯で中国勢にシェアを奪われ「Galaxy S」の年間出荷台数は4000万台に止まる見込みです。
この結果、2015年のサムソン製スマホ出荷台数は3億2350万台となり、前年から1%減少するのが確実になりました。
対照的に2位のアップルは新型機が絶好調で、前年比16%増の2億2370万台になると予想されています。
中国勢ではファーウェイの年間出荷台数が既に1億台を超え、1億1000万台に達すると予想されています。
シャオミ、レノボも年間出荷台数がそれぞれ1億台近いと予想され、中国勢は前年比40%増の勢いで伸びています。
スマホの主要メーカーの中でサムソンだけが減少になり、この勢いが来年も続けば2位転落、あるいは3位や4位すらも在り得る。
中国製スマホは今まで格安製品だけだったが、中級や高級品も発売しており、中々の評価を得ているのです。
じゃあサムソン電子の利益80%増とは何で儲けたのかという疑問が沸いてきます。
説明では半導体やスマホ用ディスプレイが好調で、しかもアップル社に部品を供給しているとありました。
スマホ特許紛争の後で両者は再び依存関係を強め、アップルの新型iPhoneにはサムソン製半導体やディスプレーが搭載されています。
何のことはない、サムソンはアップルの下請けに戻ったのでした。
コメント
粉飾だろ。