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simフリー格安スマホ3倍増 10%占める 携帯料金議論にも影響

キャリアでは考えられない低料金を実現し、勢力を拡大しています
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引用:http://docosma.com/wp-content/uploads/2014/05/aedec61584be16dc37f4ce5558653b68.jpg

格安スマホがついにスマホ販売全体の10%を超え、大きな流れの変化が起きているのを感じさせます。

政府は「携帯料金が高すぎる」として3社による独占を是正する方針を示し、キャリア独占が終わろうとしています。

格安スマホの販売急増

2015年にブレイクした商品の一つに「格安スマホ」や「simフリースマホ」があり、後半になって勢いが加速しています。

格安スマホは普通のスマホより低価格だが、申し込みが必要だったり、手軽で無い事から去年まで限られた利用者しか居なかった。

au、ドコモ、ソフトバンクは通信会社の直営店か代理店行けば持ち帰ってすぐ使えるが、格安スマホは何度も手続きが必要だった。


今年になってそうした欠点を改善した商品も出回り始め、大都市では格安スマホの手続きを行う代理店もボチボチ見かけます。

格安スマホは『MVNO携帯』とも言い、多くはNTTドコモの回線を小分けして販売しています。

したがって分割しないドコモなどのキャリア携帯より回線速度は数分の1程度で、同じくらい高速な格安スマホは存在しません。

ただし「本家」のキャリア回線が高速化するに従って、分割された『MVNO携帯』も高速化するので、支障のないレベルに近づいています。

そして外では『MVNO携帯』で使用するとして、家の中などではWIFIで使えばゲームや動画を高速で接続できます。

現状の格安スマホは動画を見たりゲームをすると、キャリアスマホより不満を感じるでしょう。

こうした欠点がありながら、2015年に格安スマホ・格安SIMはついに、スマホ売上の10%に達しました。

MM総研によると、2015年度の携帯電話出荷台数は3810万台で、そのうちスマートフォンは2860万台と予測されています。

ガラケーその他は950万台で、スマホとは随分差が付きましたが、格安スマホは280万台売れる予測です。

キャリアスマホは衰退へ向う

ガラケーは頑丈なのでスマホの2倍の買い替えサイクルで、売れなくても急激に利用者は減っていきません。

格安スマホは前年比3倍つまり200%増加し、来年も2倍は増えるでしょう。

すると来年、全体の売上が同じとすると、ガラケー900万台近く、格安スマホ560万台、キャリアスマホ3600万台程度となり、キャリア系は前年割れします。

国内のスマホ販売台数は2012年をピークに減少していますが、今後はさらにキャリア系スマホの減少が加速するでしょう。

携帯キャリアの衰退が予想されているもう一つの原因として、政府が携帯電話の通信料金を問題視している事があります。

安倍首相は9月11日、経済財政諮問会議で携帯電話料金が高すぎるとして、引き下げる方針を示しました。

甘利大臣は携帯通信料が家庭支出に占める割合が突出しているうえ、3社横並びで競争していないと厳しい批判を展開した。

勤労者世帯の通信費は年間18万8000円と、家計の4.9%を占め、WIFIや高速回線などの普及で毎年のように拡大している。

3社以外の新規参入は法的にも物理的にも絶対に不可能な制度で、電話以外の地上回線割り当ても国が決めています。

格安スマホはドコモなど携帯3社の電話回線を買った事業者が、分割して販売するので、キャリアは回線の降ろし問屋のような役割りになります。

こうした格安回線は「通信料金が高すぎる」という批判を受けて総務省が始めた制度で、キャリアの収益構造を潰すのが目的です。

携帯3社は「日本の携帯料金は世界的に見て高くない」と言っているが、どの国でも国が優遇する通信会社が独占し、利用者には選択肢が無かったのです。

量販店には大手と並んで格安コーナーも
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引用:http://blog-imgs-65.fc2.com/m/o/n/monma5376/2014-05-19-k005.jpg

普及の鍵は販売店の強化か

いわゆる「格安スマホ」は格安スマホ本体と格安SIMをセット販売することで、低料金を実現しています。

日本の携帯電話は90年代から回線と本体をセットで売っているが、こんな制度は日本だけで、外国ではSIMと本体は別々に販売しています。

手続きとして面倒なのだが、競争が働き通信会社を自由に選択できるので低料金になりやすい利点があります。

日本も総務省の指導でやっと一部でSIMフリースマホが販売されるようになりました。

通常のキャリアスマホはその会社のSIMしか使用出来ないが、SIMフリー機種では他社のSIMに入れ替えて契約できます。

『MVNO携帯』のSIMフリー機種は台湾のASUS、韓国LG、中国ファーウェイで75%を占めています。

これらのメーカーのスマホは低価格なので、格安SIMと組み合わせることで低料金になります。

格安スマホを使う人とガラケーユーザーは奇妙に重なっている場合があり、どちらもデータ通信に金を払いたくない。

通信量を低く抑える一つの手段がガラケーで、もう一つは格安スマホにする事になるわけです。

大手キャリアはアホな事に「高速通信のガラホ」なるものを相次いで投入し、スマホと同じ料金プランを押し付けているが、どれも失敗するでしょう。

ユーザーの希望は「通信費を低く抑える」事なのに、「通信費を高くしたガラケー」を誰が欲しがるというのだろうか。

いっその事SIMフリーにした格安ガラホを発売したほうが、ユーザーには受け入れられるでしょう。

MMD研究所が10月に発表した格安SIM購入者分析では、意外な事に年齢による偏りが少ないのが分かった。

20代男性が17%、50代男性が13%ですが誤差の範囲で、助成も20代8%、50代5%と年齢による差はほとんど無かった。

今までの解釈では格安SIMは手続きが煩雑なので若い男性が多いとも、電話主体の高齢者が多いとも言われていた。

全世代に渡って満遍なく支持されているのが分かったが、女性の利用者が少ないのは、やはり手続きが面倒だからかも知れない。

これからの普及の鍵を握るのは機種や回線の性能向上もあるが、それらは技術の進歩で自然に向上するでしょう。

むしろ身近に販売店が無い事が、大手キャリアとの決定的な差で、質の高い販売代理店を日本全国に展開できれば、もっと多くの人が利用するでしょう。

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