中国が発表するGDPは、どう計算しても50%から20%大きすぎる。
引用:http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/images/j006.gif
中国の最新の経済成長率が6.9%と発表されましたが、信じているのは日本の大手マスコミと、国営放送局だけになりました。
各国メディアやアナリストは一斉に本当の経済成長率を推測しています
高すぎる中国の成長率
10月18日、中国の2015年第三四半期(6月から9月まで)が6.9%と発表され、またもや物議を醸しています。
今年に入って中国のGDP発表がある度に、数字が高すぎるのではないかと疑問の声が上がり、中国側が否定するのが恒例になっています。
大手メディアやテレビは前期の7%から0.1%の減速を伝えているが、世界中で0.1%を景気減速と言っているのは中国だけです。
近年成長著しい東南アジアやインド、アフリカを含めても7%の経済成長をしている国は僅かしかなく、6.9%でも中国は世界トップの高度成長です。
では景気減速とは具体的に何%の経済成長率を指すのかというと、後進国では3%でも景気減速という事があるが、インフレ率が2%以下なら1%は成長しています。
中国のインフレ率は「消費者物価指数(CPI)」で2015年9月が前年比1.6%なのでGDP6.9%ならまだ実質5.3%の高度成長をしています。
インフレ率1.6%が本当だと仮定して景気減速、経済停滞というからには、成長率は3%以下でなくてはいけません。
もし実質マイナス成長を指すなら成長率は2%か1%以下という事になります。
因みに生産者物価指数(PPI)は43カ月連続でマイナスなので、完全に生産デフレに陥っています。
中国のGDPを推理する材料として李克強指数を用いられ、李克強首相が「GDPはは信用出来ないが、鉄道貨物輸送量、銀行融資、電力使用量の3つは信用できる」と言ったのが根拠になっています。
だがこれも考えてみるとおかしな話で、GDPすら信用出来ない国で、何で鉄道貨物輸送量、銀行融資、電力使用量が信用できるのかの根拠が無い。
鉄道輸送量だってゼロを足して発表できるし、銀行融資、電力使用量も習近平の一言で大きくも小さくも出来ます。
貿易依存度から推測した中国のGDP
そして李克強首相がもし、中国にとって不都合な国家機密を外国人に暴露したなら、彼はもうこの世に居ない筈で、生きている事自体が真実の暴露ではないのを示しています。
一応李克強指数を利用して鉄道、銀行、電力を元に中国の成長率を計算すると、3%からゼロ成長になるらしいです。
もう少し精度が高く直接的な手段で中国のGDPを推し量る手段として、輸出と輸入があります。
輸出入には相手国があるので絶対にごまかしが効かず、誤魔化したとしても誤差程度です。
それぞれの国には貿易額があり、貿易依存度という物が公表されています。
例えば日本の貿易依存度は32%で貿易総額は約160兆円なので、日本のGDPは約480兆円程度になります。
同じ方法で中国のGDPを求めると、貿易依存度は2014年で40.25%、貿易総額は4兆3030億ドル(約507兆円)でした。
この方法では中国のGDPは10.68兆ドル(1300兆円)にも達していて、計算上おかしな点はありません。
貿易総額は絶対的に正しいので、間違っているとしたら貿易依存度が低く見積もりすぎている事になります。
他の国の貿易依存度を拾ってみると、韓国81%、ドイツ69%、カナダ53%、イタリア44%、ロシア43%、フランス42%、
インドネシア41%、中国40.25%、イギリス39%、インド35%、オーストラリア32%、アメリカ22%、ブラジル20%などとなっています。
中国の貿易依存度は1980年に12%だったが、1990年に30%、2000年に40%、2006年に67%に急上昇しました。
その後中国の貿易依存度は急速に低下して、現在は40%という事になっていますが、ここが非常に不自然です。
2007年にアメリカでサブプライムショックが発生し全世界同時不況になり、中国の国内生産も一時マイナスになっています。
にも関わらず毎年10%もの高度成長を持続して、結果として貿易依存度は大幅に低下した事になっています。
本当のGDPはいくらか
もし中国の本当の貿易依存度が韓国並みの80%だったら、中国の本当のGDPは5兆ドル(600兆円)になります。
ドイツに近い60%なら7兆ドル(840兆円)、カナダ並みの50%なら8.6兆ドル(約1000兆円)という数字が出てきます。
中国の自動車販売台数は世界一だそうですが、中国国産メーカーのシェアは40%弱というところです。
中国国産車と言っても三菱製エンジンだったりするので、輸入比率はかなり高いと想像できます。
よく韓国のサムスンや現代自動車は「日本から部品を輸入し組み立てて、アメリカで販売している」と言われますが、中国も似た傾向があります。
加えて中国経済は外資の割合が多いのですが、貿易依存度がイギリスと同じ40%とはちょっと信じられません。
中国の本当のGDPを貿易依存度から推測すると、600兆円から800兆円、最大で1000兆円以下という所でしょうか。
もうひとつ国民総所得からGDPを推測する方法があり、日本の場合は国民総所得とGDPはほぼ同じになっています。
国民総所得とGDPは近い値になる筈ですが、中国の場合は国民総所得は8.6兆ドルなのに、GDPは10.68兆ドルになっています。
中国の平均所得はIMFの公式統計で6,595ドル(約79万円)なのだが、2014年に上海市の平均年収が始めて4万7710元(90万円)を超えて全国一になったという記事があります。
最も低い甘粛省で2万804元(約39万6000円)であり全国平均は60万円程度と推測でき、しかもこれは「労働者の平均給与」に過ぎません。
働いていない人も多いので全中国人の平均所得は4000ドル(約48万円)以下の筈です。
すると13億人の本当の国民総所得は5.2兆ドル(624兆円)という数字になってしまいます。
国民総所得の計算からも「最少600兆円から最大1000兆円」という同じような結果が出てきます。
コメント
前年比でGDP 6.9%増加??
中国経済は輸出4割、内需6割で、下記の数字で前年より増加??
中国経済、9月の輸出入 輸入▲20%減と11カ月連続大幅マイナス 2015/10/13
ttp://www.nikkei.com/article/DGXLASGM13H2G_T11C15A0EAF000/
1月、輸出額 ▲ 3.3%減 輸入額 ▲19.9%減少
2月、輸出額 + 8.3%増 輸入額 ▲20.5%減少
3月、輸出額 ▲15.2%減 輸入額 ▲12.7%減少
4月、輸出額 ▲ 6.4%減 輸入額 ▲16.2%減少
5月、輸出額 ▲ 2.5%減 輸入額 ▲17.6%減少
6月、輸出額 + 2.8%増 輸入額 ▲ 6.1%減少
7月、輸出額 ▲ 3.3%減 輸入額 ▲ 8.1%減少
8月、輸出額 ▲ 5.7%減 輸入額 ▲13.4%減少
9月、輸出額 ▲ 3.7%減 輸入額 ▲20.4%減少
二週間でGDPを発表するのは「中国・韓国」だけ。
企業決算発表に1・5ヶ月要するのに、国の経済決算
GDPインチキ発表は中国・韓国だけ。
OECD各国は、GDP集計に2~3ヶ月要している。
人口からしたら高いように見えるが1人あたりだと大した経済じゃないんだよな。
それが今後中国の崩壊に繋がるだろうな。
↓eagleoff様
拒否権を所持しているアメリカが中国に厳しい
態度なのでそれに期待しています。日本も一応
IMFでは大口出資国ですので、日本にも頑張って
もらいたいです。
↓F様
要するに今までは上り調子の中国経済が世界から好評価されていたから、人民元は安すぎると思っていたのが、実は中国の実態経済はとても醜いということが世界にわかってしまったので、逆に人民元の実力はとても低いということになってしまったのだと思います。まー何よりも中国人自身がわかっていて人民元を売ろうとしてますからね。
一昔前までは人民元は安すぎると言われていたけど
いつの間にか高すぎるんでは?と逆転しましたね。
人民元安で世界中にデフレをばら撒いて中国経済の急成長を成し遂げたと思っていたけど、いつどうしてこうなったの
その中国がイギリスやドイツ、フランスに対して経済協力やら何やらの見返りに元のSDR構成通貨入りができるように動いているようですが・・・
久しぶりの中国経済ネタ有り難うございます。今の人民元の為替レートが無理やり支えられて過大評価されていることも問題です。本当の人民元の適正なレートは今の6割程度だという専門家もいます。もしその程度まで元が暴落し、そのときは恐らく円高になるでしょうから名目で中国のGDPが日本以下になる可能性もありますね。人民元の変動相場制なんて絶対に出来ませんね。SDRなんてもってのほかです。