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アニメがテレビから消える日 採算性なく商売にならない

多くのパートに分かれているが、これ以前に著作権者やテレビ局が半分以上抜いている
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引用:http://blog-imgs-46-origin.fc2.com/a/n/i/animeng/cost.png

日本のアニメはブームと言われているが、アニメ業界は逆に衰退の一途を辿っています。

原因はテレビ放送の報酬ではアニメ制作費を賄えない事で、アニメ会社は赤字で製作しています。

中国以下の日本のアニメ業界

「中国のアニメ産業の生産額は2014年時点で1000億元(1.9兆円)を突破した。」というニュースが先日報じられました。

同じ頃、中国のアニメ企業が日本のアニメーターに仕事を発注し、日本が下請けになっているという記事も、別々に配信されました。

2つのニュースは同じ事を示していて、それだけ日本でアニメは金にならず、中国のほうが高い報酬を出すという事です。


中国が高い報酬で日本を下請けにしているとは言っても、日本のテレビ向けアニメが原画1枚4000円に対して、中国は5000円なので大差ありません。

日本の人口は1億3000万人弱に対して中国は13億人なので、単純に考えてテレビ視聴者は10倍居て、そのくらいの制作費は出せると思います。

中国全労働者の平均給与は未だに年50万円程度なので、物価を考えれば中国のアニメータの方が恵まれています。

問題があるのは日本のアニメ業界の方で、最早産業として成立しておらず、例えは悪いが高齢者が暇つぶしにやっている公園の草刈り以下です。

暇そうな老人が昼間から色んな場所で草刈りやゴミ拾いをしていますが、シルバー人材センターというのが仕事を依頼している。

シルバー人材センターは、高齢者が働くことを通じて生きがいを得て、地域の活性化に貢献する組織で、老人の健康と自立の為に国や自治体がお金を出しています。

とあるセンターでの時給は3時間ほど草刈り的な仕事をして時給750円を払っていて、全国的に最低賃金より高く支払っています。

では日本が誇るアニメ産業の労働者はいくら貰っているかというと、数年前で年収100万円から300万円程度という結果が出ている。

恥ずかしい限りで老人のゴミ拾い以下の時給が現実です。

驚くべきアニメ制作費

日本のアニメ業界の給料が低い原因の大半は、テレビ局が制作費を出さない事に起因しています。

テレビの人気番組では主演俳優や人気芸人は時給300万円も受け取っているそうですが、それより高い視聴率でもアニメの制作費はとても低く抑えられています。

2010年の資料によると30分のテレビアニメ制作費は1100万円で、このうち動画制作費は110万円だった、

人気バラエティや人気ドラマは1時間番組の制作費が3000万円から6000万円なのに比べると、アニメは1時間2200万円な訳で、冷遇振りが分かります。

どんなに高視聴率を上げても制作費は上がらず、人気アニメでも低視聴率の不人気バラエティと同等の扱いです。

逆にテレビ局は「空いた時間にはアニメでも入れておけ」という低予算で空いた時間を埋める手段にしています。

「こちら亀有区葛飾公園前派出所」というアニメがあり、ジャニーズ主演で実写が放送されました。

アニメ版の制作費は1時間2000万円なのに、ドラマ版は1回4000万円の制作費だったとされています。

言っては悪いが、高倉健が「役者に向いてない」と言った香取慎吾の演技のどこに、4000万円の値打ちがあるのか分からない。

スポンサーが支払う30分2500万円のうちアニメ制作費は1100万円で、半分以上をテレビ局と広告代理店がかっぱらって行きます。

製作以前に原作者の著作権料、主題歌や挿入歌の権料、広告料金、広告代理店の利益、テレビ局の利益など様々な権利料金が差し引かれます。

1100万円を制作・進行・原画・原作・脚本・動画・仕上げ・美術・音響・撮影・編集・プリントなどの各段階で数%ずつ分配されます。

アニメに金を出さないテレビ局も、スマップにはいくらでも金を出します。
視聴率で貢献しても、アニメには最低の予算しか出さない。
47c14593
引用:http://image.blog.livedoor.jp/dqnplus/imgs/4/7/47c14593.jpg


アニメを「安い穴埋め」と見るテレビ局

動画制作や原画など、それぞれの部署に支払われるのは20万円から100万円程度になります。

人気の声優やアニソン歌手に支払われるギャラも、一人当たり数千円から数万円に過ぎません。

ここで浮き彫りになるのはバラエティ、ドラマとアニメの制作方法の違いです。

バラエティ番組で良くあるのが、2人組みの漫才師が延々と無駄話をして1時間潰すパターンで、ゲスト数人が登場する。

製作に必要なのはカメラ数台と出演者数人だけで、この場合メインの出演者らが制作費の半分以上を得る事になります。

ドラマは割りと登場人物が多く、ロケなどでお金が掛かっているが、スタッフが時給300円で働いているようなことは無い。

アニメは製作に掛かっている手間が桁外れに多く、関わっている人も多いのに、逆に制作費は少ない。

アニメ制作会社の多くは赤字でテレビアニメを製作し、DVDを販売した利益で採算を得ています。

深夜枠のアニメでは制作費はゼロで、反対にテレビ局にお金を払って放送しているとも言われています。

しかしネット配信の普及などでアニメDVDも売れなくなり、アニメ制作会社がテレビ放送する理由はほとんど無くなっています。

現在のアニメ制作会社は「夢」とか「希望」とか意味の分からない言葉で、若者を低賃金労働させるブラック企業に落ちぶれています。

こういう業界が行き着く結論は一つしかなく、遅かれ早かれ地上派テレビから新作アニメが消える事になるでしょう。

事業として成立しないものを「夢と希望」で続けるのは無理で、他に収益源を探さなければなりません。

ネットの有料配信、スカパーやケーブルテレビの有料放送、あるいは劇場公開など、制作費を確実に取れる公開方法を考える必要があります。

「アニメは無料で見れる」という地上派アニメの時代は既に終わろうとしています。

地上派テレビアニメという仕組みで、今までと同じ放送を続けるのは不可能だからです。

コメント

  1.   より:

    ネットの有料配信って言うが、ネットはネットで違法無料配信が幅を利かせてて、ユーザーもそれに乗っかって違法配信ばかり見てる時点で期待は持てないよ
    ニコニコの無料配信と有料配信の視聴者数の差がそれを顕著に表してる
    テレビのせい、業界のせいって言ってるけど、半分は碌に金も落とさずにコンテンツだけ消費してるユーザーにも問題があるだろ

  2. より:

    アニメはテレビ局の穴埋め?面白い????
    ということはもっとタレントが頑張ればあんな気持ち悪い番組が減ってお笑いが増える????

  3. なはや より:

    制作会社が儲からないだけでテレビ局は儲かってんだよ。アニメ制作会社はアニメ見る層はパソコン世代なんだから制作会社でネット配信にして逆にアニメをテレビ局に買わせる方にすれば?アニメとかはさすがに地上波ってこだわらなくても。

  4. 昔はきつかった より:

    だいたい手塚治虫と宮崎駿のせいと言われるが、
    いちどAKIRAの大友克洋が待遇改善を試みたところ、
    そのせっかくの余裕あるスケジュールに勝手に仕事を入れて、
    肝心の作品をおろそかにしたんで呆れて撤退したらしい。
    つまりだいたいは業界内部の自業自得。
    それでも技術の進化で色塗りや動画のコマ割りは自動化したし、
    フルCGアニメは進化が顕著だし、
    滅びそうで滅びないように世の中はバランスが取れているものです。

  5. アニメ好きの中年 より:

    業界の事は分かりませんが
    アニメの本数は多すぎますよね。
    パチンコ台の動画をやったりして手段を選べない状態。
    生産過剰。

  6. aspx より:

    漫画が売れてる間は続きますよ
    今が多すぎるだけなので減りはしてもなくなりもしない

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