誰でも投資で成功できるというのは、誰でもイチローになれると言っているのと同じ
引用:http://jiyusoku.jp/wp-content/uploads/2015/08/main.jpg
少し前、自分は何もせずお金を働かせれば儲かる、という宣伝文句が大ヒットしました。
このセリフを口にする人が居たらまず詐欺師なので、騙そうとしていると考えた方がいい。
ロバートキヨサキが金持ち父さん貧乏父さんという本をヒットさせてから「お金に働いてもらう」とあらゆる業界人が口にするようになりました。
業界人とは投資とか金融、株、先物、FXその他あらゆる金融商品の関係者、不動産業界の人などです。
例えば手元に100万円があり毎月5万円を積み立て、年利10%の利益を30年上げ続けるとします。
一つ一つは別に難しい事ではないのですが、30年間続ければ約2000万円に増えています。
10年目に700万、20年目に1300万、30年目におよそ2000万円近くにもなります。
株なり投資で年利10%を上げている人は多い訳ですが、これを素人が意図してやろうとすると、並大抵では無いのが分かるでしょう。
資金を減らすリスクを負わずにノーリスクで増やせるのは年利数パーセントで、10%にするには何かのリスクを負わないと困難です。
例えば資金を株に投資したら、上げるか下がるかは運次第で、悪くすればバブル崩壊のように4分の1になってしまいます。
FXでも日経先物でも金銀でも原油でも債権でも、同じようなリスクを背負ってしまいます。
そしてリスクが現実化するバブル崩壊は、人々が考えるよりずっと頻繁に発生しています。
その度に多くの日本人が、数千万円というような借金を背負って破産しているのです。
日本のバブル崩壊は1992年だったが、1995年には阪神大震災と超円高が発生し、1997年にはアジア通貨危機が発生しました。
1998年にロシアがデフォルトし山一ショックも起き、2000年にはITショック、2001年にはアルゼンチンデフォルトとエンロンショックが発生した。
2002年はワールドコムショック、2005年は人民元ショック、2006年はライブドアショック、2007年はサブプライムショックが発生した。
2008年からはご存知リーマンショックが発生し、東北地震、尖閣竹島騒動、ギリシャ危機など延々と○○ショックが続いています。
つまり平均するとマスコミが「100年に一度」と言っている金融危機は、実は毎年発生しているのです。
経済危機と無関係に大損失が発生する事もあり、2009年「ランド危機」ではドイツの銀行が閉店30秒前にイカサマ取り引きをやり、通貨を暴落させました。
この事件の真相は闇の中ですが、くりっく365の為替相場を決定していたドイツの銀行が、嘘のレートを配信したため、30秒間で20%も下落してしまいました。
さっき1ドル115円だったのが、よそ見して30秒後にモニターを見たら1ドル85円になっていたというような話しです。
やらかしたドイツの銀行は大儲けしたかも知れませんが、日本では破産した人が大勢でました。
誤発注で株価が操作される事もあり、2005年ジェイコム株の誤発注は有名な事件でした。
2010年5月6日にはダウ工業株30種平均が一瞬で1000ドル(10%)近くも下落する事件があり、何者かの誤発注か株価操作だと思われました。
ところが馬鹿げた事にNY取引所は調査した結果「正常な取り引きだった」と発表し、この事件も闇の中に葬られました。
投資の世界では理不尽な事はほとんど調査されずに、誰かが大儲けして闇の中に葬られます。
こんな理不尽な事件も毎年のように発生していて、完全に避けるのは不可能です。
こうしたイカサマ、経済危機、天変地異を乗り越えて何十年も利益を上げ続ける人が居るなら、真の天才なのかも知れません。
投資の世界にもイチローのような天才は存在する筈ですが、投資をしている90%以上の人は結局負けているという現実があります。
一生涯でのトータルという意味では95%とも99%以上とも言われる投資家が、結局負け越して人生を終えます。
1%の人以外は「投資でお金を増やす」事に失敗するのです。
ではネット上で完結するマネーゲームではない、現実世界の投資はどうでしょうか。
アパート投資、マンション投資、駐車場投資など、様々な投資や事業が「資産を増やせる」として紹介されています。
現実世界の投資はどれも経験とかノウハウが必要で、自分自身の能力を向上させる必要があります。