F15を上回るエンジン、航続距離、搭載量、電子装備を持っている
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引用:http://airheadsfly.com/wp-content/uploads/2014/03/su35srusaf70409848_sukhoi.jpg


ロシアが最新戦闘機Su-35を中国に輸出するのが決まり、中国空軍が大幅に強化されるといわれています。

自衛隊のF15Jを上回る性能を持つと言われているが、実際にF15Jに勝てるのでしょうか?


Su-35を中国に輸出

2015年11月、ロシアは最新鋭戦闘機Su-35を中国に輸出する契約を結んだと発表し、ノーボスチ通信が伝えました。

中国はSu-35を導入する最初の外国になり、ロシアメディアの推定では契約金額20億ドル(約2500億円)以上とされています。

もっともロシアと中国の関係から考えて、対価が現金で支払われるとは限らず、労働力や資源その他の可能性があります。
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Su-35は2008年に初飛行したロシア最新の戦闘機で、Su-27を発展させた戦闘機です。

Su-27は旧ソ連のスホーイ設計局が開発し1977年に初飛行したというベテランだが、対抗する西側のF15は1972年初飛行なので、それよりは新しい。

Su-27もF15もアップデートを繰り返し現在東側と西側で、ステルス機を除く最強の戦闘機とされている。


両機の共通点は戦闘機としては大型でありながら、高出力の双発エンジンで高い機動性を確保している。

大量の燃料を搭載できるので小型機より航続力が長く、武器の搭載量もずっと多い。

そして大型である為に電子機器などを搭載できる「余分なスペース」が多く、改良の余地が大きかった。


F16のような小型戦闘機は航続距離が短く、武器搭載量も少なく、改良の余地も無いので、それ以上発展する事は無かった。

F15からは戦闘攻撃機のF-15Eが生まれ、Su-27からもSu-30、Su-34などの戦闘攻撃機が開発されました。

現代の空軍では制空戦闘機としても攻撃機としても使用できるマルチロール機が主流で、大型戦闘機はこのような用途のベースにぴったりでした。



Su-35の性能は現行トップクラス

Su-35は第4世代と第5世代戦闘機の中間にあたり、ステルス性は有していません。

第4世代戦闘機は80年代に就役したF15やSu-27が該当し、高性能エンジン、高い機動性、長大な航続力、電子化された制御システム等を備えています。

第5世代戦闘機は超音速巡航、ステルス性能、データリンクした電子機器などを特徴としています。


第4世代も超音速飛行は可能ですが、大量の燃料を消費して一瞬だけ音速を突破しているだけで、通常は音速以下で飛行します。

第4世代と第5世代の中間を第4.5世代ジェット戦闘機と呼び、レーダー反射の少ない素材や、進化した電子機器を搭載しています。

Su-35にも電波吸収材が使用され、機体形状の見直しでSu-27よりレーダー反射が低減されています。


機体は軽量化され空いたスペースに燃料タンクが詰め込まれ、航続距離が増し、強化されたエンジンで武器の搭載量も増しています。

エンジンには第5世代機の特徴である推力偏向ノズルが装備され、超音速巡航能力を有しているとされる。

電子機器類も刷新されパッシブ・フェーズドアレイ・レーダーを搭載し、30の空中目標を同時に追尾し、8の目標と交戦可能とされる。


こうしたロシアとしては最新の装備に更新されたSu-35は、西側の現行戦闘機よりも優位なのかが注目されますが、西側でもトップクラスの性能を有しています。

アメリカ等の専門家の評価ではSu-35の空戦能力は最新のアップデートされたF15と同等で、旧式なF15より優位だとされています。

自衛隊のF15Jは残念ながら旧式機なのでSu-35には勝てないという事になります。


E-2D早期警戒管制機はによって、F15は常に先手を打ち優位に立つ事が出来る
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引用:https://i.ytimg.com/vi/v_zdO22hYcU/maxresdefault.jpg



Su-35はF15Jに勝てるか

では実際の空戦で日本のF15Jがロシアや中国のSu-35と交戦して負けるかと言えば、おそらくそれは無いと考えられます。

現代の空中戦では戦闘機同士が単独で戦う事は無く、レーダー機や管制機の支援を受けて戦う事になっています。

日本にはAWACSのE767が存在し、早期警戒機E-2Cも存在し、将来は最新型のE2D導入も決定しています。


早期警戒機のレーダーは戦闘機のレーダーとは段違いに高性能で、ソ連・ロシア・中国の管制機よりも遥かに優れています。

従ってF15はSu-35を先に発見し、有利に行動して先に攻撃を仕掛けることが可能になり、Su-35は高性能を発揮する前に敗れるでしょう。

また自衛隊や西側と、ロシア中国では搭載するミサイルの性能や信頼性が大きく違うので、機体性能が優れていても実戦では有利にならない。


中国に輸出するSu-35は、ソ連・ロシアが輸出した全ての兵器がそうだったように「劣化版」になるとみられます。

ソ連時代からの戦略として、もし輸出した相手が自国に敵対したとしても、ロシア軍が必ず勝つように輸出版の性能を落すのです。

だからロシア空軍のSu-35が素晴らしくても、中国軍のSu-35は同じものではありません。

とはいえ、今までの主力戦闘機だったSu-27より強力なのは紛れも無い事実なので、優位を保てるよう日米は対応を迫られるでしょう。