中国は若者が急激に減り、財政も急速に悪化します
引用:http://livedoor.blogimg.jp/kugelschreiber12/imgs/e/5/e568cc02.jpg
中国は生活水準の向上と高齢化によって、政府の社会保障支出が急増しています。
不況で税収が減る一方で、毎年30%も支出が増加しているとされています。
社会保障費が急増
中国では所得が増えて生活水準が向上した一方で、高齢化が進み社会保障費も急増しています。
中国の人々は30年前よりずっと良い暮らしをしているが、当然ながら良い生活をしている分、社会保障費も増えています。
中国は一人っ子政策を続けてきた結果、高齢者に対して若者が少なく、今後は日本以上のペースで高齢化が進みます。
中国では2000年代以降に皆保険や皆年金に近い制度を始めていますが、制度は赤字のため、国や地方政府が資金援助しています。
一般財政支出のうち19.2%を占め、広義の社会保障費は25%と最も大きい支出項目となっている。
中でも、社会保険に関する支出が急増しており、年間30%以上のペースで拡大しています。
中国は2020年台には人口減少に転じると予想され、既に労働年齢人口は減少しています。
加えて男女比で男性の方が多いので、女性の出生率より社会全体の人口推移は低くなってしまいます。
中国女性の出生率は1.2から1.5で、日本の1.4と同じ程度とみられています。
中国の高齢者比率は2025年には15%を超え、以降も急激に高齢化の進行が予想されています。
地方債務が急上昇
国際金融協会(IIF)によると、中国の企業・家計・政府の債務総額が2019年上半期に国内総生産(GDP)比303%に増加した。 .
国際通貨基金(IMF)によると中国の債務残高は2019年に国内総生産(GDP)比で 253%だった。
地方政府債務残高は2019年8月に21兆4139億元(約328兆6000億円)でいずれも急増しています。
因みに日本の地方債務残高は財務省発表で約200兆円で、最近10年は増えていません。
では地方債務が現時点で約25兆元(500兆円)として、中央政府の債務はいくらあるのでしょうか。
政府の公式発表では2017年の債務総額は29兆9500億元(約480兆円)でGDPの36%に過ぎない。
中国は公的債務の多くを債務に計上せず、民間銀行(存在しないが)の借金を装っています。
中国の銀行は国営銀行と公的銀行しか存在せず、民間銀行とはシャドーバンク(影の銀行)の事です。
公的債務のうち多くは、銀行やシャドーバンクが事業に投資した事にして、付け替えています。