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経営破たんしているJR北海道 事故防止には再国営化しかない

民営化は勝ち組と負け組みを分け、北海道は負け組になった
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引用:http://similar-image.com/photo/image/43780.jpg

鉄道事故や故障で毎日のようにどこかで列車が止まっていますが、最近の頻度には異常さを感じます。

特にJR北海道では、いつ重大事故が起きても不思議ではないほど、経営が追い詰められています。

JR北海道で事故続発

JR北海道で鉄道事故や故障が相次いでいて、いつ大事故が発生してもおかしくない状況になっています。

他のJRも以前より故障が増えているが、JR北海道は度を越して酷い。

12月27日には旭川市のトンネル内で火災が発生し、29日まで列車数百本が運休しました。


原因は補修ミスが疑われていて、コンクリートのひび割れから水が出て、寒さでツララになったと考えられます。

断熱防水板を設置してツララを防いでいたが、ツララが架線に落ちると過電流で発火する事があるという。

2015年4月3日には青函トンネル内で、特急スーパー白鳥34号の発煙事故が起きていました。

原因はパンタグラフからモーターへの配線に、過電流が流れて皮膜が焦げたと考えられています。

過電流の原因は分からないものの、整備不良か部品の劣化などが考えられます。

JR北海道では江差線で3年間で3件もの脱線事故が発生し、原因は保守点検を怠った為でした。

レール幅が規定より広かったのを一年間放置した上、規定内だったかのように資料を改ざんしていました。

日常的に保守点検を怠った訳ですが、その原因は資金不足による人手不足で、保守人員が不足している事でした。

国鉄民営化以降のJR北海道は黒字の本州3社とは対照的に、赤字続きで厳しい経営改善を迫られました。


コスト削減で保守要員を首切り

経営改善と言っても急に乗客が増える筈が無く、線路を売却する訳にも行かないので、出来るのは首切りだけです。

列車の運行に必要な最低限の人員だけを残し、売上に繋がらない保守要員は減らされていきました。

同じように赤字を抱えている四国と九州は南国で、ほったらかしても数ヶ月で列車が脱線する事はありません。

だが北海道は夏は25度、冬はマイナス20度になり、一冬越して雪が溶けると設備は大きなダメージを受けます。

保守要員を減らして点検作業を怠れば、すぐに故障が続出して事故が発生するのは、分かりきっていました。

分かっていても市場原理で支出を減らさねばならず、減らせるのは保守点検費用だけなのです。

国鉄は1987年4月に分割民営化され、本州3社と周辺3社+貨物の7社が誕生しました。

このうち黒字は本州3社だけで、貨物を含む4社が赤字になっています。

貨物は黒字3社と線路を共用しているので、保守問題が発生しにくくなっています。

周辺3社の中で特に経営が悪化しているのが北海道で、面積が広く人口が少なく、寒暖の差が大きい。

7社の中では地理的条件が最も悪く、正直に言って黒字になる要素は見当たりません。

だが民営化によって条件が違う7社に、市場原理が平等に適用され、勝者と敗者に分かれました。

赤字だからと言ってもし札幌駅を閉鎖したら、経済が縮小し政府の財政はより悪化します。
鉄道の赤字を補填して維持したほうが、国の財政は健全になります。
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引用:http://pds.exblog.jp/pds/1/201010/31/70/b0103470_20433871.jpg

鉄道会社は赤字で良い

鉄道会社がなぜ黒字経営をしなければならないか、民営化の時まじめに議論されませんでした。

会社が赤字だと借金が増えますが、鉄道による経済活動によって税収が発生しています。

国が鉄道会社に赤字補填したとしても、経済活動によって補填分以上の税収があれば、国としての負担はゼロです。

国鉄が赤字を垂れ流している間、日本政府の財政は現在より健全で、税収は多く借金はあまり無かった。

民営化をして首切りをしていった結果、経済活動がなくなり税収が減って、国の借金が増えてしまいました。

道路公団でも航空会社でも同じことで、何でもかんでも単独で黒字を要求するのは利に叶っていません。

世界の殆どの鉄道会社は国営で赤字ですが、それらの国は日本より経済が上手く行っています。

JR北海道に関して民営化は完全に失敗で、このままでは将来大事故が続出するでしょう。

鉄道、道路、水道、病院などのインフラ事業に「黒字」つまり金儲けを期待するのは、合理的でない。

コメント

  1. 有紀ちゃん より:

    北海道を車で移動していると、対向車もなく、信号器もなし、自分が道路を独占しているようで、知らない間に150km出していて驚く。
    インフラは赤字で良いとの考えは、安易すぎる。
    道路の利用率を上げれば、鉄道の利用率は下がる。
    冬期の道路や鉄道の維持管理費は莫大、鉄道は幹線に集中してハブとして道路を選択する以外方法はないと思う。
    新潟県地方では、5000人程度の村でも、年間の道路除除雪費は2億円程度は必要と思う、
    広大な北海道では想像もできない。

  2. o.m より:

    経済と経営の混同が原因でしょうね。公共事業に経営の観点を入れたら国家は衰退せざるを得ない。世界最大の大金持ち国家である日本国の、貧乏人ごっこには、もう、飽きてきた。世界最大の大金持ちらしくゆたかにくらしたいものですなあ。

  3. いつも楽しく読んでます (^^) より:

    何かと活動量が経済の源とのように言ってますが、もともと人口の少ない北海道で鉄道路線が減少するのが、一経済活動の縮小になるとの説は、いまいちピンと来ません。(勿論、反論する根拠かま無いのも事実ですが、、)
    赤字になるのは、そもそも必要がないから、じゃないのでしようか?

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