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ガソリンが安くなると回転寿司が儲かるは本当か マックやファミレスも好調

不振を極めたマックも33ヶ月ぶり増加に転じた
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引用:http://image1-1.tabelog.k-img.com/restaurant/images/Rvw/46618/640x640_rect_46618289.jpg

原油安は世界経済に大混乱を引き起こしていますが、国内には利益を得ている意外な産業があるとされています。

ガソリンが安くなったので、余ったお金を外食で使っているというが、関係はあるのでしょうか。

ガソリン価格と回転寿司が連動?

先日某産経新聞に、『ガソリン下落で回転ずしがウハウハ』なる若干怪しげな記事が掲載されていました。

ガソリン価格と回転寿司の来店客数、売上には逆相関の関係があるというのだが、本当だろうか。

ガソリン価格は近年では2014年7月に全国平均164円(レギュラー)の最高値をつけていました。


2013年から14年にかけてデフレは終わったと言われていて(実際は終わらなかったが)、デフレ型企業は苦戦に陥った。

牛丼チェーン、ワタミ、マックなどデフレの勝ち組は赤字転落し、回転寿司も採算割れが伝えられた。

だが回転寿司業界は「スイーツ」「ラーメン」「丼物」など多様な商品を提供して急回復しました。

「天丼」や「ケーキ」は300円くらいするので寿司1皿より単価が高く、客単価も上昇しました。

もはや何屋なのか分からなくなったが、回転寿司業界はV字カーブで急回復しています。

果たしてガソリン価格と関係があるか分からないものの、確かにガソリンが値下がりしたのと同じタイミングでした。

14年7月に164円だったガソリンは14年末に140円、15年12月に112円、16年2月には102円に下落しています。

164円から102円に下がると、50リットル給油したとき約3000円近くが浮くので、浮いたお金で外食しているという。

月に1000キロ走行してリッター20キロの燃費だと、やはり月に約3000円が浮く計算になります。

ファミレスやマックも原油価格に連動?

回転寿司の客単価は1000円ほどなので、家族3人なら月1回、1人なら月3回回転寿司に行ける事になる。

回転寿司以外の外食チェーンでは、うどんの「丸亀製麺」が1年以上前年比増を続けて好調となっています。

「すき家」「松屋」「吉野家」の牛丼3社は、吉野家だけがマイナスで2社はプラスになっている。

まあ3000円浮いたからと言って、わざわざ牛丼屋に行くかは疑問ではあります。

日本フードサービス協会によると、2015年の外食売上高は0.1%増で、確かに前年より伸びていました。

2015年に不振を極めて倒産や身売りが囁かれた日本マクドナルドは、16年1月の売上が30.9%の大幅増になりました。

来店客数はなんと33ヶ月ぶりに前年同月を上回り、セットで500円以下の「おてごろマック」が好評だという。

ファミリーレストラン業界は2015年に売上3.8%増と2年ぶりに増加し、回復傾向にあります。

低価格のファミリー層から、質の高い高齢者向け料理にシフトする店が目立ち、来客数の減少を客単価でカバーしている。

ファミレスとか回転寿司のように、1人千円くらいの予算で「ちょっとだけ贅沢」のような外食は確かに原油と反比例して伸びたようです。

それ以上にお金が掛かる飲食店や、ファッション、家電などの業態ではむしろ前年割れが続いています。

月1000円から3000円の余裕の使い道の選択肢にならないものには、消費者は出費を増やしていないようです。

時ならぬ外食産業の「原油安ブーム」はもうしばらく続くかも知れません。

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