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中国企業による外国企業買収 目的は「資産剥ぎ取り」「負債押し付け」か

中国は世界中で巨額投資や巨額買収を続けている
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用:http://ichef.bbci.co.uk/wsimagechef/ic/976×549/amz/worldservice/live
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中国企業がスイスの農薬企業を5兆円で買収するなど、中国経済は悪化しているのに買収攻勢を掛けている。

こうした買収された欧米企業は中国企業に資産を奪われ、負債を押し付けられるとみられている。

中国が外国企業に買収攻勢

中国は欧州やアジア、アフリカ、南北アメリカなどで巨額投資を繰り返しています。

1件数千億円から数兆円ものプロジェクトを、惜しげもなく連発する姿は、超大国を演じているように見えます。

中国経済はこのところ傾きかけていて、企業倒産が相次いでいて、中国そのものもお金が減っている。


外貨準備高は約1年ほどの間に、4兆ドルから3.2兆ドルに減少し、中国からの資金流出も続いています。

今中国は絶頂期を終えて急速に金欠病になりつつあるので、世界にお金をばら撒いているのは矛盾しています。

ところが海外経済紙のFT(フィナンシャルタイムズ)によると、むしろ資金が逼迫しているから買い漁っているという。

中国国有の化学大手の中国化工集団は2月3日、農薬で世界トップシェアのスイス企業、シンジェンタを買収すると発表しました。

買収金額は430億ドル(約5兆1600億円)以上になる模様で、中国企業による買収では過去最大の規模になります。

中国の大手企業は例外なく、共産党幹部が役員になっていたり、半国営企業という性格を持っています。

共産党や国の後ろ盾がない企業は、同じく国営の銀行から融資を受けられないので、ライバルとの競争に負けてしまいます。

つまり表面上民間企業であっても、中国の大手企業は必ず半国営であり、中央競馬会や日本郵政みたいなものです。

その半官半民の中国化工集団が5兆円でスイスの農薬企業を買収するのですが、裏ではとんでもない事をしていると指摘されている。

追い剥ぎ商法の中国式買収

中国化工は2015年にもイタリアのタイヤメーカーであるピレリを71億ユーロ(約9300億円)で買収しました。

中国政府が実質的に支配している中国企業が、外国企業を買収したとき、疑うべき理由がいくつかあるとしている。

買収後に株式が非公開になったり最初から非上場企業の場合、企業の活動を監視するのはほとんど不可能になります。

買収した中国企業の経営状況は、中国の不透明さによって、外国からは窺い知ることは出来ない。

すると中国化工なる巨大企業が実は巨額負債を抱えていて、自分の負債をスイス企業に背負わせてしまう事も可能になります。

中国企業による買収の真の目的は、こうした資産剥ぎ取りや、負債押し付けにあるるのではないかとされている。

非上場企業の場合、知らない間に資産は中国企業へ移動し、負債は外国企業に押し付けることができる。

この流れをさらに加速させかねない動きがアメリカであり、なんとシカゴ証券取引所を中国の不動産屋が買収するという。

買収にはアメリカ政府の許可が必要だが、重慶財信企業集団は例によって中国政府が支配するダミー企業と見られています。

重慶財信企業集団は証券市場の運営とは何の関係も無い不動産屋で、その意図はまったく不明とされています。

シカゴは全米で最も小規模な証券市場だが、買収金額は約900億円で、取り引き規模は年間2800兆円に達している。

何らかの投資をしている人は必ずシカゴ市場に関するニュースを見るほど有名であり、世界でも数字以上の存在感がある。

同社はシカゴ証券取引所を買収する事で、中国企業がアメリカで上場したり、アメリカ企業を買収し易くする目的だと推測されています。

中国は赤字の国営企業を利用して欧米企業に買収攻勢を掛け、資産の剥ぎ取りと負債の押し付けを行うでしょう。

取れるものを全て剥ぎ取ったら、内情を隠して別の企業に転売する、という事が起きると予想されます。

コメント

  1. ナカソネ より:

    中国の断末魔と言ったところですね。
    >こうした買収された欧米企業は中国企業に資産を奪われ、負債を押し付けられるとみられている。
    >取れるものを全て剥ぎ取ったら、内情を隠して別の企業に転売する、という事が起きると予想されます
    負債を他社に押し付けるには基本的にはその負債の債権者の同意がいるはずです。外国人が債権者の場合、つまり負債がドル建てなどの場合は、そう簡単に国営企業から負債が消えるとは思えませんが。しかし、債権者が中国人の場合は可能かもしれません。その場合でもその国営企業は身軽になるでしょうが、今度は債権者の中国人が焦げ付くわけで、中国経済全体で考えれば、ままり意味ないですね。
    それと、私は最近の海外企業買収はイノベーション能力の無い中国企業が、資金が枯渇する前に不足した技術を急いで補うためだとばかり思っていました。もし、企業買収の目的がトトメス氏の
    いうとおり、単なる負債の帳消しや資産防衛のためのみならば、中国の国営企業はいつまでも競争力の無い状態が続くということですね。
    どちらにしても、どうしようもありませんね。

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