アメリカはシリアの独裁を不服としてテロ組織を支援して暴動を起こさせ、これが結局イスラム国を誕生させた。
引用:http://wordleaf.c.yimg.jp/wordleaf/thepage/images/20150102-00000006-wordleaf/20150102-00000006-wordleaf-02b635cb7fb343dbdbdb667de2f497ccd.jpg
米議会調査局は、米国がシリアのテロ組織を支援して暴動を起こさせ、結果としてイスラム国が誕生したと報告した。
また米国は2010年のアラブの春でもシリアで暴動をそそのかして、シリア国民の半数を難民にした。
シリア暴動を扇動したオバマ大統領
シリアでは人口の過半数が難民になり、欧州など世界中に避難しているが、その原因はアメリカが作ったという報告書が出されました。
議会調査局(CRS)は2000年代からアメリカがシリアのテロ組織を支援して、政権転覆を図っていたと書かれていました。
シリアは起源前にはアッシリア帝国としてギリシャやローマに匹敵する勢力だったが、1946年までフランスの植民地になっていた。
1970年まで24年間は毎年のようにクーデターや政変が起きていたが、アサド国防相がクーデターで政権を掌握した。
アサド政権は独裁を敷いたが、その後45年間はクーデターや動乱は起きなかった。
1990年の湾岸戦争ではアメリカに協力し、2003年の対イラク戦争でもアメリカに協力するなど、対米関係は悪くなかった。
だがアメリカはアサド親子の独裁政権が「民主的でない」として、シリアのテロリストを支援して軍事クーデターを起こそうとしました。
これが「アラブの春」と呼ばれる民主化闘争で、実態はCIAが企てた暴動でした。
CRSによると2005年にはアサドアサド政権を倒す合意が米国で成立しており、反政府勢力を利用して米国の傀儡政権を作る計画が存在した。
傀儡政権を作った後は米国のパートナーとして、民主的な政府を作るとしている。
ブッシュ政権の頃はイラクやアルカイダとの戦争で忙しく、対シリア戦争が実行に移される事はなかった。
2008年にオバマ政権が樹立すると、オバマはシリアを中東の敵と見做し、本格的にテロ組織支援を始めた。
1000万人の難民を作り出したアメリカ
アラブの春という言葉は米国が対シリア戦争を決定した2005年頃から、アラブ世界の民主化運動を意味する言葉として、使用されるようになった。
2010年にチェニジアで始まった民主化運動または暴動は、リビアやバーレーン、シリアなどにも飛び火して中東を覆い尽くしました。
欧米メディアはここぞとばかりにアラブ各国の独裁政権を批判し、政権を倒すように呼びかけました。
このように欧米メディアが暴動を扇動するパターンは、ウクライナ暴動からクリミア併合までの過程でも見られた。
ウクライナで行われたテロ行為を欧米は支援し、BBC放送やCNNテレビはテロを民主運動と言い換えて報道した。
民主化運動は各国政権を不安定にし、その結果アルカイダやイスラム国などの武装勢力に有利に働いた。
アメリカはシリアのアサド政権を倒す為、1万人以上を軍事訓練し、武器を援助したが現在その多くがイスラム国に参加していると見られている。
民主化運動や武装勢力を警戒した各国政府は、より一層独裁職を強めて、民主化を弾圧し国内を安定させようとしました。
こうしてアラブの春は終わり、シリアは大混乱に陥り2200万人のうち1100万人が難民になったり移住したといわれている。
その後もアメリカは反政府勢力を支援したが、2015年10月からのロシアによる攻撃以降は、「我関せず」という姿勢を取っている。
アメリカが作り出したシリア難民1000万人に対しても、『アサド政権の圧制の為』だと主張している。
現在アメリカがシリアで何をしているかというと、無人攻撃機でイスラム国を叩き、反政府勢力を叩き、アサド政権も叩いている。
反政府勢力を軍事訓練したのはアメリカだが、アメリカの意のままに動かなくなると、今度は攻撃している。
これがノーベル平和賞を取った人間がやっている事で、シリアは着々とこの世の地獄へと変わってきました。
ロシアはといえば、欧米の経済制裁を解除させて自らの権益を高める為に、シリアで民衆を無差別爆撃しています。
フランスはパリのテロ事件の復讐として、ロシアと行動を共にし、罪もないシリアの民衆を無差別爆撃している。
コメント
ロシアの国営メディアであるラジオスプートニクさんでもダーイッシュ(ISIS、ロシア語でИГИЛ)を支援しているのはアメリカ、シオニスト(紫苑集団又はイスラエル)、サウジアラビア、トルコ、カタール、UAE(アラブ首長国連邦)、パキスタン、エジプトあたりが名をつられています。
しかも、中国主導のAIIBも実態はプロテスタント右派に牛耳られており、アメリカ以外の上記の国が皆さん創設メンバーとして加盟しています。
プロテスタント右派とワッハーブ派を始めとするスンナ派は、裏で繋がっていると思います。
だからプロテスタント系の国(韓国、英国、ドイツ、豪州、NZ等)とスンナ派系の国(トルコ、サウジアラビア、エジプト等)の多くがAIIBに加盟したと思われます。
又、AIIBには米軍産複合体が関与しており、米企業郡はTPPと一緒に動かしたようで両方ともISD条項やラチェット、英語教育が含まれています。
事実、AIIBに入ったロシアは第二言語と称されて英語教育を入れさせてしまった。
つまりAIIBは第二のTPPとも言えそうです。
寧ろ、アメリカが脅威なのはBRICS開発銀行とロシア、イランの新銀行なのは確実です。
ロシアとイランは近い内にAIIBに代わる新銀行を稼働させるとまで述べており、両国は既にその準備が始まっている。
ロシア語やペルシア語、ドイツ語が出来れば英語出来なくても問題ないし。