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中国外貨準備が今年底をつく? ヘッジファンド対中国の通貨戦争

ソ連崩壊の原因は外貨準備が底をつき、外債の支払いができなくなったからだった。
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ジョージソロスらヘッジファンド勢は中国が近い将来経済破綻すると予測し、人民元売り浴びせの準備をしている。

対する中国は「大国ぶり」を示す為、ばら撒き外交を続けているが、それが一層外貨準備を減少させている。


中国楽観論と悲観論の対決

中国経済の将来には悲観論と楽観論が交互に出ては、互いを打ち消しています。

去年夏の中国株暴落の後は悲観論が支配的だったが、その株価が持ち直すと楽観論が打ち消しました。

2016年1月にまた中国株が暴落し、バブル崩壊と言われたが、また楽観派が打ち消しました。


この動きは中国経済が縮小したり株価が下落するたびに、中国政府が莫大な財政資金を投入して回復させているのに連動している。

経済が崩壊すると悲観派が勢いを持ち、当局の財政出動で回復すると、楽観派が勢いを得ているのでした。

中国共産党によれば中国は永遠に高度成長を続けるので、財政出動を辞める事はできません。

だが中国が借金を増やすにも限度があり、その国の借金はその国の資産と常に一致しています。

つまり中国が資産を増やせる限度が、同時に借金を増やせる限度という事になります。

それが幾らかは不明ですが、欧米の研究では中国の借金はGDP比200%を超えているので、そう遠い事でもないでしょう。

その中国経済に関して現在、急激に減少中の外貨準備が今年中に、底を付くのではないかという議論が起きています。

今年中国に重大危機が発生するとしているのは欧米ヘッジファンドで、リーダー格はジョージソロスでした。

ソロスは2016年1月7日、中国株暴落で新年相場が明けた3日後に「中国のハードランディングは不可避」と宣戦布告した。

中国破産を予言したソロス

スリランカの経済会議に出席したソロスは、中国発の世界的経済危機に注意するよう警告しました。

この発言に中国政府は人民日報を通じてソロスを激しく非難し、中国に戦争を仕掛けるなと脅しました。

このように過激に反応したのは痛いところを突かれたからに違いなく、ハチに刺された熊が喚いているように見えた。

ソロスはロシアの通貨ルーブルにも攻勢を掛けていて、ロシア政府はソロスの活動を禁止しています。

ソロスは恐らく、ソ連やイギリスや多くの破産した通貨がそうだったように、人民元が暴落すると確信している。

中国は経済や金融を管理して暴落を防ごうとしているが、「腐ったリンゴをどう管理しても、結局地面に落ちる」しかない。

ソ連もイギリスもアルゼンチンも韓国も、どの国も通貨の暴落を管理経済で防ごうとしたが、成功した例はない。

これらの国は破産する少し前までは羽振りが良いように見え、誰かがお金を貸したり、何とかなると考えられていた。

しかし結局、お金のある人にはお金を貸すが、無一文と分かった相手には、誰も貸さなくなります。

中国の外貨準備高はピークだった2014年6月の4兆ドルから、3兆2300億ドルに約7700億ドルも減少しました。

3兆2300億ドルはまだ世界最大であり、2位日本の約1.2兆ドルを突き放しています。

外貨準備が減少している理由は、外資の撤退による急激な資本流出と、人民元買い支え防止の介入と見られている。

中国に外貨準備はない

加えて外国への債務返済や、外国への巨額投資やばら撒き援助も膨大な金額に達しています。

南シナ海などでの埋め立てや軍事基地化にもかなりの外貨が投入されているとみられます。

中国は世界最大の輸入国であり、外国に莫大な借金をしている債務超過国でもあります。

この為外貨準備が2.8兆ドル以上は無いと、支払いが滞って経済破綻する可能性がある。

楽観派は「2兆ドルあれば外債の支払いは可能だ」としているが、大きな違いではないように見えます。

ところがこれらの予測はいずれも、中国の外貨準備が発表どおり3.2兆ドル存在するという仮定に基づいている。

だがどこにあるか確認されている外貨準備は1.3兆ドルだけで、残りの約2兆ドルは確認されていません。

その殆どは資源投資やばら撒きで使い果たされ、赤字の鉱山や油田、土地や開発権など、換金できない形になっている。

つまり中国が使える外貨準備は実質1,2兆ドルしか存在しないのであり、これがヘッジファンド勢が中国破綻に掛ける最大の根拠でしょう。

一旦外貨準備が底を付けば、ささえる間もなくあっという間に国は破産します。

ソ連や東欧諸国の首脳たちは、ある朝目が覚めたら部下から、自分の国が破産したのを知らされたという。

中国もそうなるのかも知れません。

コメント

  1. 団塊 より:

    支那の対外純資産は、外貨準備金の半分以下。これは支那政府保有の外貨を全て放出しても支那の借金の半分も返せないってことじゃないか。
    日本の外貨準備金は、担保も借金もついていない純粋の外貨である。
    支那の外貨準備金は、外国人が投資を引き上げると外貨準備金が減ってしまうというのじゃ借金付きの外貨ということになる。
    借金付きの外貨準備金は、借金をマイナスした数字を出さねば間違った論になる。
    また、言葉だけは同じだが日本と支那のこのような全然違うものをそのまま比較することは間違いのもと。
    (支那のような借金つきの政府保有外貨は、外貨準備金とは別の翻訳をすべきなんでしょうね))
    まあ、比較するなら対外黒字でしょう。支那は対外黒字なのか赤字なのか。
    日本は20年以上世界一の対外純資産国である。20年以上世界一のお金持ち国家ということである。

  2. 保有外貨 より:

    中国の保有外貨はしょせん自己申告です。
    ドル国債保有残高しか当てになりません。
    保有外貨とは政府が保有するもので直ぐ換金できる物を言います。
    中国は企業が銀行に預けている外貨も含めています。
    さらに、政府が海外にドル資金投資した案件まで外貨
    として計上していることが分かっています。

  3. ナカソネ より:

    青山繫晴
    中国は水面下で韓国の頭を飛び越えて日本に
    スワップを要求している。
    >南シナ海などでの埋め立てや軍事基地化にもかなりの外貨が投入されているとみられます。

    話はずれるますが、勝谷誠彦がラジオで、中国が空母を何隻も建造していることについて、海上自衛隊の元幹部曰く「空母を建造しても、それを護衛する能力が無いから、日米の潜水艦があれば、
    海には出てこれない。無駄がねを大量に使わせればいい」

  4. ナカソネ より:

    田村秀男(産経新聞 論説委員)
    中国は多額の外資を借金して、それを外貨準備に
    加えて計算している。
    中国の国有銀行や国営企業が海外から借り入れを
    断られたときに、一揆に危機が顕在化する。
    勝又寿良
    今年の1月だけで1000億ドル外貨準備減少
    ウオールストリートジャーナル(昨年12月8日)今年の5月まで3兆ドルを切る。一方で1兆700億ドルの借り入れがある。
    もしこれが本当なら、今年の5月にアメリカ国債以外の純粋な外貨準備は殆ど無くなってしまう。

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