スバルの4WDは走行条件が悪化するほど、他車より安定性が増す
引用:http://i.imgur.com/jcDJPuU.jpg
スバルは日本では農家のおじさんが運転しているイメージだが、海外では高級車として認知されている。
ブランド名で売れる唯一の日本車になり、ポルシェやフェラーリに匹敵する評価を受けている。
独自の4WD技術
スバルのブランドイメージが海外でグイグイ上昇し、ポルシェやフェラーリに迫るほどになっているという。
昔スバルと言えば農林組合の人が林道を走る、4輪駆動車レオーネだったのだが、時代は変わったようです。
特にアメリカと欧州では高級ブランドの一つとして認知され、過大評価とも思える圧倒的な人気を誇っている。
スバルといえば4輪駆動車が人気で、他メーカーより4WD比率がかなり高いのが特徴です。
4輪駆動は技術的進歩によってどのメーカーでも用意しているが、大半は簡易型の4WDシステムになっている。
トヨタや日産やホンダの場合、ランドクルーザーなどの車種を除くと、スタンバイ4WDが採用されている。
スタンバイ4WDとは雪道などで「スリップしたときだけ」4WDに切り替わるシステムで、普段は2WDで走行しています。
駆動システムのロスが少ないので4WDなのに燃費は良く、市販車の9割以上がこのタイプです。
燃費が良い替わりに雪道で脱出する以外に利点は特になく、「なんちゃって4WD」と呼ばれています。
スバルの4WDは常時4つのタイヤで駆動しているので、駆動ロスにより他より燃費が悪い。
だが高速走行時や雨、雪など悪条件になるほど安定性が増し、雨の高速道路でも安定している。
雪道での安定性もトヨタやホンダとは桁違いで、ぬかるみからの脱出性能は非常に優れている。
欧米では高級乗用車
世界でもこうした「古臭い4輪駆動車」を作るメーカーは、ほとんど無くなってしまいました。
アメリカにはランドクルーザーに似た大型4WDやピックアップが多く存在するが、そういう大型車が悪路に強い訳ではない。
デカイ事と走破性が高いのは別なので、アメリカ車は悪路の走破性はあまり高くありません。
こうして世界でも数少ない、本格4WD車を製造する特殊なメーカーとして認知されました。
だだそれだけなら実用的な車として評価されても、一般の人が買う事は無かったでしょう。
いくら優れていても、砂漠を横断できる乗用車など普通の人には必要ないからです。
スバルが車としての価値を初めて評価されたのは、インプレッサが90年代後半に、世界ラリー選手権で活躍してからでした。
当時WRCは重大事故が続出した為、ラリー専用車ではなく市販車でラリーをするようになっていました。
市販車をベースにしたラリーではトヨタ、三菱、スバルの日本勢が圧勝を続け、インプレッサも大活躍しました。
1995年から2008年の撤退までに47勝を挙げ、その全てが市販車をベースにした車での勝利でした。
欧米のメーカーもラリーに参加するが、それはラリーの為だけの専用車で、市販車では発売しないか、超高額車になります。
インプレッサWRXは国内では300万円台、海外では500万円程度で販売され、いわゆるスーパーカーの半額程度だった。
ブランドで売れる唯一の日本車
こうしてマニア的なファン層を獲得したスバルは、インプレッサ以外のレガシィやフォレスターも、高品質車として展開していった。
日本の半分は降雪地帯だが、米国や欧州でも半分以上は冬季に雪が積もるので、雪に強い乗用車の需要はありました。
だが日本では4WD乗用車というジャンルが発展したのに対し、欧米ではそうした車はあまり育ちませんでした。
砂漠を横断してラリーで飛ばすだけなら、マニアの車に過ぎないが、一般の人も冬になればスバルの優秀さを体感できました。
品質や安全性でも評価が高く、消費者テストでは常に上位に並んでいる。
スバルが躍進した時期は2005年にトヨタと資本提携した時期と一致しています。
それまでスバルは総合自動車メーカーを目指して軽自動車やトラック、商用車も作っていたが、高級乗用車にシフトした。
トヨタの一部門と割り切ることで成長したのだが、皮肉な事に成功するにつれて、トヨタと縁を切ろうという動きが出ています。
スバルが日本初の高級ブランド・メーカーになっていくのか、その行方が注目されています。
コメント
むかし実家がレオーネツーリングワゴンでした。
これでもかというくらいあちこち故障してたので
もうスバルなんかやめておこうとなりました。
4WDの燃費はとてつもなく悪かったです。
駅まで数kmの雪道を4WDにしたところ
ガソリンメーターが5mmは下がっていました。
別の車になった感じで乗り心地は良かったですがほとんど使いませんでした。
いまのスバルはだいぶ変わって結構よさげみたいですね。
スバル車の燃費が悪いとか、調べもせずに適当な事を書いているな 。
ミッションがリニアトロニックという名のCVTがメインとなり、エンジンも
EJからFAやFBになって燃費は格段に上昇したのだが。