代表的な華僑系銀行キャセイバンクのシカゴ支店
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中国の外貨準備はピークの4兆ドルから3.2兆ドルに減少し、当局は人民元暴落を防いだと推測される。
一方富裕層は中国政府を信用せず、資産を現金化してアメリカの銀行に預金していました。
中国外貨準備の急減少
中国の外貨準備高は2014年6月に3兆9900億ドル、推測では約4兆ドルを超えたといわれています。
IMFによると2014年の世界の外貨準備合計は約12超ドルで、日本は1.28兆ドルだった。
つまりこの時、世界の外貨準備の3分の1を中国が占め、日本は1割ちょっとだった。
この後中国の外貨準備は劇的なペースで減少を続け、2015年4月には3.7兆ドル、12月には3.23兆ドルになった。
さらに2016年3月には3.2兆ドルに減少したが、昨年までの減少ペースよりも随分緩やかになった。
ピーク時の約4兆ドルから3.2兆ドルに、8000億ドル(約90兆円)以上減少した事になります。
外貨準備は主に中央銀行(中国人民銀行)が通貨を安く誘導しようとして外貨(ドル)を買う事で蓄積される。
例えば日本の1.28兆円の外貨準備は、小泉内閣や野田内閣や、それ以前に為替介入して円安誘導した事で増加しました。
つまり外貨準備の大きさは、その国が自国通貨を安く誘導したという物的証拠で、アメリカは日中を為替操作国だと言っています。
中国が4兆ドル(440兆円)の外貨準備を持っていたという事は、過去に440兆円で為替操作していたのを意味します。
ではその後90兆円も外貨準備が減ったのをどう説明するのかは、難しい問題です。
外貨準備を増やすのは為替介入で簡単に出来るが、一度増やした外貨準備は、その国が経常黒字だと中々減りません。
人民元暴落を買い支え
通貨が下落して買い支えると減少しますが、貿易などで儲けた分、自国通貨が買われるので、こういう機会は滅多におきません。
中国は2015年8月の株価と人民元暴落で、中国の経済メディアによると、2週間で2000億ドルの人民元買い支えを行った。
2015年年末までに8000億ドル(約90兆円)の外貨準備が減ったのは、大部分が暴落する人民元買い支えの為だったと推測できます。
では一体なんで人民元が暴落したのかというと、最初のきっかけは中国人民銀行が元売り介入をした事でした。
2015年8月11日に人民銀行は5%もの通貨切り下げを発表し、市場は大混乱に陥りました。
この切り下げは中国の輸出が不振で中国株が値下がりしたため、人民元を安くして輸出を増やそうとする措置でした。
日本政府も輸出を増やす為に円安誘導していますが、中国がやったのも要するに同じ事です。
だが少し違ったのは中国は人民銀行が元売り介入を辞めても暴落し続けた事で、すぐに逆の元買い介入をしなければならなくなりました。
暴落の理由は中国の将来に不信感を持った外資が、資金を引き上げたからだと言われていました。
もう一つの理由は、やはり中国政府のやりかたに不信感を持った中国の富裕層が、資金を外国に移動したからだと見られている。
中国の資産を外国に持ち出したり、外貨に交換するのは旅行資金以外は禁止されていて、見つかれば恐らく極刑でしょう。
だが多くの中国資産家はリスクを犯しても、現金を外国の銀行に移動させています。
アメリカの華僑系銀行に預金
アメリカではこうした中国人による口座開設や多額の預金が増えていて、20兆円に達したとされています。
9.11以降外国人による口座開設や資金移動はほとんど不可能になったが、中国人は当局の裏をかいています。
日本のメガバンクはNYやLAに支店を持ち、例外的に日本人の預金を引き受けているが、中国も同じ事をしています。
ただ中国はメガバンクではなく、小さなアメリカの地方銀行として、中国人の預金を受け付けています。
アメリカは移民国家なので、こうした外国人専用の銀行預金までは禁止されていない。
このような銀行は華僑系銀行と呼ばれていて、中国のパスポートさえあればすぐに口座を開設できる。
中国人はトランク一杯のドル札を銀行に持ち込み、パスポートと免許証を出して口座開設を申し込むという。
華僑系銀行は中国人の身元や、金の出所を追及したりせず、ニコニコして現金を受け取る。
あとはアメリカの法律で預金者の権利は守られるので、人民銀行に預けるより、よほど安心です。
こうして中国から流出したマネーは世界で数十兆円に上っていると見られます。
コメント
中国の元安誘導は為替操作によるものですが、日本の円安は量的緩和によるものではないでしょうか。
現在の外貨準備を円ベースで見ると、円安のせいで多少ふくらんだように見えますが、ここ20年ほどは、100兆円前後で大きく増えることも減ることもなく推移しています。
今でも中国の外貨は100兆円無いと言われてますね。実態は海外からドルを多額に借りて自転車操業かもしれません。外資系がいつまで中国に貸し出しするかに中国の運命は握られてます。アメリカ国債は中国にはあまり残っていなくて外貨の銀行が担保として中国が預けてドルを中国に貸してる状況です。中国、持ちませんね。
上海総合指数大暴落よりずっと前に、
習金平一派の不正蓄財アメリカへの流出額だけで100兆円~300兆円分のドルと言われてましたよね。当時よりドル高/円安の現在は、日本円での額はもっと高額になりますね。
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実際に支那共産党員のアメリカの金融機関に持ち込んだその不正蓄財累計額は、なん千兆円かなん京円なのかアメリカ当局はつかんでいるんですよね、911以降のテロ関連法で支那の個々人がアメリカの金融機関に持ち込んだ金額を全部把握しているとのことですから。