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熊本地震の物資輸送本格化 大型ヘリと米軍オスプレイ

孤立した人を運ぶ陸自のUH-60JA
UH-60JA
引用:http://www.yomiuri.co.jp/photo/20160417/20160417-OYS1I50005-L.jpg

4月14日以降の地震で熊本県は鉄道、高速道路、空港全てが止まっていて、県外との交通が遮断されています。

自衛隊の輸送艦やヘリ、米軍の輸送機などを使って物資を運び、道路などの復旧を進める。

不明者と犠牲者52人

熊本地震の人的被害は18日現在でなくなった人42人、行方不明10人で、最大52人になるのが分かりました。

これは津波や大規模火災を伴わない地震としては、2004年新潟県中越地震に匹敵する規模でした。

地震が在った14日以降、避難した人は一時19万人、18日現在も11万人が避難していると推測されます。


熊本県内のスーパーやコンビニの半数は閉店していて、開いていても物流が止まっているので、商品がなくなっています。

広島を出発した輸送艦「おおすみ」は約60万食を搭載して今日、入港するが、避難者3日分の食料になる。

輸送艦に積んだのは乾パンやお菓子的な、長期保存が効く非常用食料で、本格的な調理はできない。

このように当初必要な物資を現地に運んだら、既に現地では事情が変わっていた事は、過去の災害でも起きていました。

寒いというので毛布や防寒着を大量に送ったら、届いた頃には不要になっていたなどです。

各国から救助隊の申し出があったが、パキスタンの地震とは違ったので、来ても活躍の場面は少なかったでしょう。

政府は米軍による援助活動を受け入れる事にし、在日米軍のオスプレイなどで物資を運ぶ事にしている。

止まるインフラと救援物資輸送

停電家屋は最大時の40万戸から3万5千戸に減少、17日現在で27万戸が断水しているが、18日中の復旧を目指しています。

都市ガスは10万戸で停止し、復旧の見込みがたっていませんが、プロパンガスは既にほぼ復旧しました。

JR九州の在来線は18日も全面運休し、再開の予定は発表されていません。

脱線した九州新幹線では、脱線箇所以外にも架線や高架橋の破損が見つかり、再開には1ヶ月以上掛かるでしょう。

2004年に地震で脱線した上越新幹線では、運転再開したのはちょうど2ヵ月後でした。

高速バスも高速道路が被災した為運行しておらず、一般道路は各地で渋滞しています。

熊本空港は空港ビルが被災して閉鎖されており、自衛隊や米軍の輸送に使われ、民間機の予定は未定になっています。

つまり通常の手段では熊本県に入る事も、出ることもほぼ不可能で、迅速に移動できるのはヘリくらいしか無い状況です。

他の地震でも起きたことですが、通常ヘリの離発着に想定されている広場などが、避難所などになっていて使用出来ない場合もあります。

アメリカ海兵隊のオスプレイ4機が、輸送任務のため山口県の岩国基地に移動しました。

オスプレイは長距離を高速飛行できるのが利点ですが、垂直上昇では大型ヘリより多くの荷物を運べない。

短距離のピストン輸送では、それほど有利な訳ではありません。

米軍はC130輸送機やUC35で熊本空港への輸送任務に当たることにしています。

早くも復興予算めぐりせめぎ合い

陸上自衛隊は15機のCH47Jを保有しており、最大11tの輸送が可能となっている。

孤立した被災者の救出に活躍しているのは、主にUH-60JAで、御嶽山噴火でも頂上まで飛行していました。

海上保安庁や警察・消防ヘリも各地で救助や輸送活動に従事しています。

政府内で焦点になっているのは激甚災害の指定で、指定されると復興予算に補助金が多く付けられます。

指定して今すぐ役に立つ訳ではないが、いずれ復興が始まれば、数兆円の予算が必要になるでしょう。

激甚災害は必要な復興費用を算出してから指定するもので、被害の調査が進んでからという事になるでしょう。

首相は国会答弁で、激甚災害指定の方向で間違いない、と話しています。

コメント

  1. 通りすがり より:

    3.の方のいう24t弱(25tは計算違い?)は、機体重量と燃料などをも含んだ合計です。

  2. 熊本県民 より:

    >4月14日以降の地震で熊本県は鉄道、高速道路、空港全てが止まっていて、県外との交通が遮断されています
    うーん大げさ過ぎ。
    俺本震当日の16日に合志から熊本市内を突っ切って鹿児島に行き、その日のうちに熊本に帰ってきたぞ。
    翌・17日には福岡の久留米まで買出しに出ている。高速道路は植木までしか来てないけど下の道は普通に通れた。
    交通が遮断ってのはあまりに大げさ。

  3. 通りすがり より:

    >オスプレイは長距離を高速飛行できるのが利点ですが、垂直上昇では大型ヘリの11tに対し4.5tしか荷物を運べない。
    V-22 Osprey
    Maximum rolling takeoff weight: 57,000 lb (STOL)
    Maximum vertical takeoff weight: 52,600 lb(VTOL/垂直離着)
    en.wikipedia.orgより
    52,600lb->25,854kg
    4.5tって児玉克哉氏の発言のものですか?
    25tの方が正しいような〜

  4. 通りすがり より:

    何か調べたら高須クリニックの院長が私財を投じてヘリで救援物資運ぼうとしてるみたいですね。
    準備してることを明らかにしたってニュースなので名声を得るためなんでしょうけど、こういった行動が出来るのは格好いいです。

  5. 通りすがり より:

    こういう大型地震を見てると地震の無い国に逃げたくなりますねぇ。
    地震が無い所といえば北欧、アフリカ西部、ロシア西部、南部、モンゴル、アメリカ北東部でしょうか。
    生活水準を日本と同等求めて比較的住みやすい事を考えたらアメリカ北東部一択ですかね。ニューヨークは日本で言う生活保護も受注条件緩いですし。英語を全くしゃべれない人も大勢暮らしてるので、最低限の暮らしなら何とかなるでしょう。

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