現在の実効為替レートは、小泉時代を超える「超円安」だが、経済は悪化している。
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G20で麻生財務大臣は「円高是正のため為替介入が必要」と各国に訴えたが、相手にされませんでした。
日本のマイナス成長が安倍政権の失策にあるのは明らかで、円安にしてもマイナス成長のままでしょう。
日本とアメリカが円安誘導で衝突
2016年1月に1ドル121円を超えていたドル円レートは、2月に113円台、4月には107円をつけました。
日本政府では円高を懸念する発言が相次ぎ、麻生財務大臣は為替介入を連想させる発言も行いました。
アメリカではこうした露骨な「為替の不正操作」を批判する発言が相次ぎ、G20では日米が対立したとされています。
4月14日にG20蔵相会議で麻生財務大臣が、「為替市場の一方的で偏った動きに強い懸念を有する」と発言しました。
4月15日にルー財務長官がG20会議の後「市場は無秩序ではなく、日本が為替介入する理由はない」と発言しました。
この発言の後、日本の為替介入は無いという見方が広がって、1ドル107円台に急落しました。
麻生氏の介入宣言をルー氏は真っ向から否定した事になります。
ルー財務長官は「全ての国が通貨安競争を回避しなければならない」とさらに踏み込んで否定してみせた。
日経平均も円高に連動して1万6000円台に下落し、地震後の円高は東北地震や阪神大震災を連想させた。
4月19日に麻生大臣は「財務省が為替の話をするのはおかしい。中央銀行がやる事だ。」とルー長官を批判しました。
「急激な上下変動は望ましくなく、安定しているのが望ましい」と再度為替介入を示唆する発言を行いました。
日米財務大臣が互いの発言を否定しあう展開はマスコミのネタとして、早速世界を駆け巡りました。
円安誘導の無意味さ
麻生大臣は円高が始まった4月8日に「場合によっては必要な措置を取る」と介入の前に定番になっている表現で、介入の可能性を示唆しました。
先に喧嘩を売ったのは麻生大臣で、ルー長官は受けて立った事になる。
3月には日銀がレートチェック(介入予告とされる)を行ったという噂が流れて、円安に振れる局面もありました。
果たして麻生氏がいうように現在の為替レートが過度な円高かというと、実は今は円安といえます。
為替レートには実質レートとか実効レートというものがあり、日米の物価によって変動します。
同じ1ドル110円であっても、アメリカでインフレ、日本がデフレだと、実質的に円安ドル高になります。
日銀が発表している実質実効レートは現在70ほどですが、2011年の超円高の時には100前後でした。
円は他の主要通貨に対して3割の円安になったという事で、22年ぶりの超円安だったのです。
それが少し円高になったのだが、まだ歴史的な超円安状態は変わらず、小泉時代の1ドル120円台より円安なのでした。
これでは麻生大臣が為替介入の正当性を主張しても、G20で相手にされなかったのは、止むを得ない。
むしろ小泉時代なら130円以上に相当する円安にしても、まだ貿易赤字、マイナス成長というのは、政策失敗の懸念を抱かせます。
円安なら輸出が増えて日本が儲かると安倍内閣は言い続けているが、むしろ円安になるほど、GDPがマイナスになっている。
散々言われているが日本の貿易黒字は(黒字だとして)5%程度であり、現在は貿易赤字です。
しかも日本のGDPの7割は国内消費であり、むしろ貿易赤字が増えたほうが望ましい。
国内消費が増えれば輸入が増えるので、貿易赤字が増えるが、GDPも増えるのです。
円安に誘導したからと言って7割を占めている国内消費は増えず、従ってGDPも増えないでしょう。
麻生大臣がアメリカとの喧嘩に勝って為替介入し、成功して円安になったとしても、日本のGDPは増えません。
そんな事で増えるなら2015年の円安で、日本のGDPはもっと良かったでしょう。
コメント
でも実質実効為替レートってあんま意味ねー指標なんだよなぁ。
だってこれは米ドル、ユーロだけでなく、その他の13もの地域を対称とする通貨の加重平均である。
BISベースだと、57カ国もの通貨の加重平均なわけよ。
お前さ、日本がほっとんど輸出してないジンバブエ通貨に対して円が安くなって、何の意味があると思ってんの?対ジンバブエドルで円安になれば、ジンバブエに輸出が急増すると思ってんの?実効為替レートってのは、そうした意味のない国の通貨も含まれてるから、ほとんど意味ねーのよ。
主要輸出国の通貨に対して騰がってんのか下がってんのかが重要。
そしてな、ブログ主さんよ、日本の輸出の大半がアメリカ・中国・EUなんだわ。
よってこれらの国の通貨に対して安いか高いかが重要じゃねーの。
ドルだけ見ても、小泉時代の120円より超円高なんだが?あとユーロに対しても超円高だよね。
小泉時代は1ユーロ160円だったんだから。今1ユーロ122円。あぁ超円高だわ。
あーもう、主要な輸出国に対して、ことごとく超絶円高だわぁ、あぁあ、どうする?
今普通にくっそ円高なんですが?
経団連「政府さん。円安誘導お願いしますよ。輸出儲けさせてくださいよ。政治献金たんまりしますから。」
政府「わかったよ。」
政府「日銀さん。円安誘導よろしく。やらないと辞任する羽目になるよ。」
日銀「了解。」
これが、経団連と政府、日銀の利害関係相関図。
これを知っているアメリカは、日本を批判。
日本は、それでも円安誘導続行。
アメリカ「敗戦国さんよ。あんまり舐めてると米軍撤退させるよ。あと、尖閣も防衛対象から外しちゃおーかなー。」
ということで、露骨にアメリカさんを無視して円安誘導できない日本。
何れにしても、為替市場の自然的な動きは円高傾向。なので、日本もこのまま指をくわえているわけにもいかない。
でも、最後はアメリカ様が勝つよ。日本は、敗戦国だから。
日銀黒田がまた円安誘導しようとしている。
1日にして1円安なった。
物価の安定という表向きの理由で、本当の理由は、輸出企業の儲けを増やそうとしているのは見え見え。
確かに、ここ1ヶ月の円高は、急激な変動ではなくゆっくりとした流れの中で円高になってる。為替は安定していると言える。
にもかかわらず、これを急激な円高と言い張っている。
日本は、最初から目標とするドル円レートを決めていて、そこから外れる方向に動くたびに介入を匂わしている。
これが、自由市場か?日本は管理経済国なのか?まさに、中国と変わらない。
円安になろうが円高だろうが、買いたいと思わせる魅力的な製品を作れないかぎりは利益は上がらないでしょうねぇ。
結局は赤字に対する言い訳で使用してるだけですわ。
円安は愛知県だけ儲かればいいという
姿勢が見える円高の方が私は好きです
問題は為替相場を利用してもうけようと仕掛けてくる金融マフィアの存在、ときどき叩き潰さなければまじめにルールを守っているだけの国はカモにされる。
為替介入に反対するアメリカには金を動かすだけで儲けようとする金融巨大資本が多い。
これが90円80円とかになると輸出企業がまたしぬんだよ。もちろん輸入は少し吹き返すさ。でもよ
結局、産業構造をどう変えたいの?そもそも変えられるの?って話じゃん
急な為替変動が社会を壊すってことくらい小学生でもわかるぜ
トヨタのドル円想定レートは、確か昨年に120円としたはず。取り敢えずの、目安かな?
円安論も一理有りと思いますが、小泉時代の120円と言う円高論も一理有るように思えます。実際問題として幾ら位が今の日本にとってベストなのでしょうか?誰も00円だと言わないので私には分からない。誰か自信のある人教えてください。