この後アップルもシェアを減らし共倒れに
引用:http://livedoor.blogimg.jp/kinkiboy/imgs/c/9/c9526a8a.png
90年代に低価格携帯電話が出現して以来、伸び続けた市場が、ついに全世界で止まったのが分かりました。
2015年は前年比1.5%の伸びで、2016年はiPhoneが2桁のマイナスになりました。
世界で携帯・スマホの成長止まる
世界の人口は約70億人ですが、携帯電話の保有台数は2014年ごろに人類の数を超えていました。
日本では保有台数がとっくに人口を上回っていますが、その後は低成長に転じています。
成長期にはアップルとサムスンが牽引したが、中国勢が躍進し、中国の飽和で中国勢も失速しています。
今期はアップルiPhoneが、前年同期比16%減の5119万台に沈んだのが大きな話題になりました。
iPhoneが発売されて以来始めての減少だそうで、小さい画面の機種を重視したのが失敗だったという見方もある。
確かに大画面戦略を取ったサムスン・ギャラクシーは伸びたので、客を取られたのかもしれない。
だがiPhoneとギャラクシーを合計しても、高級機市場が伸びていないのは変わりません。
世界の携帯電話契約数は75億回線で、2015年の出荷台数はスマホ14億台、従来型4.3億台でした。
世界人口は2050年に90億人に増えると予想されているし、個人と法人で人口の1.5倍くらいには携帯保有数が増えるかも知れません。
だが世界の欲しい人はもう全員、携帯電話を持っているので、これからは人口の増加分+少ししか伸びないでしょう。
どんな市場も欲しい人全員に行き渡れば、企業の収益は落ちて、儲からない産業に変化していきます。
2015年の世界市場の伸び率は僅か1.5%で、もう市場の伸びは止まっていて、今後ずっとこの水準に止まるかも知れません。
メーカーの熾烈な争い
アップルiPhoneは16年1月から3月が前年比16%減で、特に最新機種SEが売れていない。
2015年後半発売の6/6s/6s Plusが売上の大半を占めるが、前モデルの時より売れていません。
iPhoneは中国で製造していますが、日経によると発注数を前年比40%も減らしているとの事で、今後も縮小を見込んでいる。
2016年はiPhone 7シリーズ(7/7 Plus)が発売されるので後半盛り返すが、後半も前年比マイナス3%を見込んでいる。
結局2016年のiPhone生産台数は、通年でマイナス18%の予想で、販売数もその程度になる可能性が高い。
アップル社は踏んだり蹴ったりの様相ですが、今まで(今も)販売首位だったサムスンはどうでしょうか?
サムスンのスマホは以前世界シェア35%を超えていたが、現在は20%を切っているようです。
スマホ事業の2016年1月から3月期の利益がなんと前年比42%増になり、3期連続で前年比を上回りました。
低価格スマホは中国勢の猛攻で利益が出ていないと言われるが、低価格の機種数を半分まで減らして、思い切って斬り捨てました。
代わりに高価格のギャラクシーの投入間隔を短くして力を入れ、iPhoneから客を奪ったと考えられます。
だが低価格品を減らした事で、携帯電話販売台数は前年比マイナス7%に沈みました。
復調が単なるアップルとの潰しあいなのか、今後が気になるところです。
中国勢も主役交代
近年中国製スマホが毎年2桁の伸びを示し、アップル、サムスンの2強を倒すのも時間の問題と言われていました。
1月から3月で中国ファーウェイ(華為)は54%の伸びで世界3位、4位オウボ(欧伯)は前年比150%でした。
5位のvivo(維沃)も前年比120%と急成長しました。
一方で急成長していたレノボとシャミオは圏外に転落し、存続すら危ぶまれているという。
中国では全員が携帯電話を保有した結果、低価格品は利益が出なくなり、高性能機種を投入できるメーカーが伸びている。
中国のスマホ市場伸び率は2.5%で、全世界の0.3%より高いが、成長は終わっています。
今後はアップルとサムスンの高級機シェア争いに、ファーウェイも参加してさらに競争が厳しく、利益は少なくなるでしょう。
コメント
iPhoneのは短期間でマイナーチェンジ品を販売する手口を多用しすぎたせいじゃないかなw
シャミオとシャオミ?
アップルの一台当たりの平均売価は81,000円、サムスンは26,000円
アップルの一台当たりの平均利益は25,000円、サムスンは3,400円
iphone SEを買いますた。買ってすぐに値引き。差額は返金してくれるそうです。SEは、ポケットに入る、片手操作に慣れてるから買いますた。iphoneはdisplayが割れやすいそうです。
iphone 6sの3D touch、あまり好評ではないようです。経営が技術屋にひきづられるとSONYの二の舞。appleの株価は、今がピークか。
使い勝手を工夫した『SHARPのガラホ』や『ロシアのヨーダフォン』がもっと知れ渡れば『スマホの使い勝手革命』が起こって需要拡大するだろう。