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ベネズエラ原油バブル崩壊で経済崩壊 国民は停電と行列 

外貨がないので輸入できず、スーパーから商品が消えた
escasez
引用:http://www.analitica.com/wp-content/uploads/2014/06/escasez.jpg

ベネズエラは原油高に乗って10年ほどの間にドル建てGDPが3倍に成長し、好景気を謳歌しました。

だが原油安で経済破綻した上に干ばつで水力発電ができなくなり、電気も止まってしまいました。

水不足と原油安のダブルパンチ

ベネズエラが停電のため、公務員を週休5日にすると発表しました。

同国の発電の75%を水力発電で賄っているが、干ばつによる水不足で発電ができなくなりました。

今年はアジアや中国、南米など世界的な大干ばつが起きていて、エルニーニョの影響とも言われています。


ベネズエラ政府は全土で1日4時間の計画停電を実施し、学校は週休3日、公務員は当分週3日勤務としました。

今までは午前と午後に分けて2時間ずつの停電だったが、4月21日からは連続4時間停電になりました。

あまり変わらないように思えるが、4時間停電では冷蔵庫の中身が溶けて、温度が上昇してしまいます。

カラカスの最高気温は4月でも30度に達する事があるので、氷は溶けてしまうし、食品も腐敗してしまう。

自家発電装置を持っていないスーパーの生鮮食品や生もの、冷凍食品も溶けてしまい売り物にならないかも知れない。

追い討ちを掛けているのが原油安で、景気が悪化し食料や日用品が輸入できなくなっています。

ベネズエラ経済は2015年にマイナス5.7%、今年もマイナス8%が予想されています。

今年のインフレ率は500%に達し、ハイパーインフレと言って良い水準になっています。

ベネズエラは輸出の98%が原油なので、つい数年前には原油高で空前のバブル景気を謳歌していました。

政府が借金踏み倒し

それが短期間に経済破綻し、生活水準が低下し、買い物も出来なくなった訳で、その苦痛は相当なものでしょう。

また原油価格暴落以降、通貨ボリバルは1500%下落し輸入がストップしています。

他の石油産出国も輸出依存度が高いが、過去に溜め込んだお金を運用するなどして、危機には発展していません。

だがベネズエラは「アリとキリギリス」のキリギリスのように、極端なばら撒きを行って好景気を謳歌してきました。

16年2月末には1500億円の国債償還が出来ずにデフォルトの噂が流れたが、金の延べ棒を現金化したりして乗り切りました。

IMFはベネズエラを支援する用意があると表明し、同国発の経済ショックに備えています。

IMFは原油安が続けば、5年ほどでサウジアラビアなど中東国家も、外貨準備が枯渇すると見ています。

ベネズエラの対外債務は1200億ドル(約14兆円)なので、デフォルトすれば先進国にも危機が及ぶでしょう。

対外債務返済は16年10月と11月にも合計30億ドルあり、延々と続くのだが、原油価格が上昇しないと返済出来ない可能性は高い。

デフォルトを宣言すると借金は払わなくてすむが、IMFの管理下に入って、石油を差し押さえられるでしょう。

さらに政府は国内の民間企業に5兆円以上の借金をしており、例えば航空会社や工場は政府が支払ってくれないので、営業を停止しています。

政府が様々な支払いを踏み倒しているので、社会が混乱するのもしかたない。

破綻した国の暮らし

インフレ率が数百%になったので、政府は対策として価格統制したが、混乱に拍車を掛けています。

生活必需品と食料に価格統制したが、物価と不釣合いに安いので、店に並べた瞬間に客が買いだめして売切れてしまいます。

安すぎてすぐ売り切れるので、消費者はなおさら見つけると有りったけ買いだめしようとします。

パンとか肉とかトイレットペーパーとかは店頭から消え、政府は対策として配給制に転換しました。

アイスクリームやチョコはお金を出しても買えなくなり、奪い取るが長時間並ぶしかありません。

この風景はどこかで見た事があり、昔のソ連、中国や北朝鮮でした。

つい5年ほど前は好景気で湯水のようにお金を使っていたのが、まるで夢のようでした。

コメント

  1. ns より:

    経済の本質はお金を稼ぐことではなく、生活に必要なモノやサービスが供給されている状態を維持することだと理解して対策を取らなかったツケですね

  2. S*A**** より:

    中東が金の為に平和よりも戦争を選ぶ事を
    我慢できるとしたら後『五年』

  3. しんや より:

    偶然からこちらのブログを訪れるようになって間もない私ですが、全然違う視点から見てみると、
    ベネズエラは美人が多くミスコンで強さを発揮する。
    男はボクシングが強い印象でボクシング協会の拠点もベネズエラにある。
    この視点をとるとブラジル、メキシコ、タイ、ロシア、インドなどは美人が多くボクシング、格闘技、武術が盛んという共通点があり、政治的につかみどころがないという共通点もあります。
    中国や韓国をそう見る人もいましょうか。ただ韓国は整形手術大国でもありますが。
    もちろん美人かどうかは主観の問題もありますが、どっちにしろ私は日本の女が好きです。
    ただ痩せるとか細さを意識しすぎて、逆に本来の魅力を損なっている女性が多いのがちょっと残念ですが、、

  4. ローレライ より:

    ベネズエラは典型的な『モノカルチャー』の国でアメリカとかロシア、イランみたいな多様化した産業が無い。

  5. ナカソネ より:

    >>外貨がないので輸入できず、スーパーから商品が消えた

    韓国がそうなると面白いな
    中国も

  6. a より:

    ベネズエラは、原価より安く売るってことをやってたが、それが裏目に出てる感じ
    ベネズエラで買って周辺国で売れば利益が出るレベル

  7. volcano より:

    産油国なのに何故、火力発電がないの?

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