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サウジ国営石油会社アラムコ上場 世界最大企業に

サウジの王族とは石油利権を手にした独裁者で、歴史的な権威などはない
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引用:https://si.wsj.net/public/resources/images/BN-LZ149_SAUD_1_P_20160105175606.jpg

サウジアラビアは財政難から国営石油企業を株式上場し、約4兆円の資金を得る計画を持っています。

実現すれば株式時価総額で200兆円を超え、サウジのGDPの3倍以上にもなります。

サウジアラビアの財政危機

最大の産油国だったサウジアラビアは、ご多聞に漏れず原油安で苦しんでいます。

サウジでは医療費や学費などほとんどの国民サービスが無料で、しかも多くが無税です。

もし産油国の国民に生まれればそれだけで一生を約束されているような、この世の楽園でした。


だが2000年頃から始まった原油価格の急激な上昇と暴落は、産油国を贅沢病にし、次いで貧困に叩き落した。

原油の最高値2008年7月の147ドルだったが、2016年1月20日には26ドルになりました。

実に5分の1以下に値下がりし、完全な赤字に陥っています。

石油を産出して輸出するほど赤字なのだが、止めれば失業などの問題が起きるので、赤字で稼動しています。

産油国で協調して減産すれば価格は回復するが、各国は原産出来ない理由を抱えています。

50年前には石油輸出国は中東の数カ国だけだったが、技術の進歩で次々に油田が発見され、埋蔵量は増加しました。

石油資源には限りが在るはずだったが、実際には毎年石油が増えていき、産出量も増えていったのでした。

世界経済は年率数%ずつ拡大するので、最低でも年数%ずつ石油の需要も拡大するが、それを上回るほど産出量も増加しました。

中国が世界の石油を買い占めるような動きを見せたが、結局バブル需要に過ぎませんでした。


世界最大の企業が誕生

石油バブルが終わると石油余りが起こったが、産油国の米露は対立し、中東各国も対立し、中南米や欧州も対立しています。

もし「敵勢力」より先に産出量を削減すれば石油価格が上昇し、減産しなかった敵側に利益をあたえてしまいます。

敵に利益を与えるくらいなら共倒れした方が良いというのが産油国の考えなので、減産協議はうまく行きません。

値下がりでサウジの財政は悪化していて、欧米のアナリストは、あと3年か5年で外貨が底をつき、財政破綻すると見ています。

そこでサウジが打った手が、国営石油会社の民営化で外貨を獲得し、数年間延命するという方法でした。

民営化で外貨を得ても毎年目減りするのですが、サウジ政府と石油王はそれまでに原油価格が回復すると予想しています。

国営石油会社サウジアラムコ上場が実現すれば、米アップルを抜いて時価総額で世界最大となります。

サウジアラビアは石油権利を持つ「王」が支配する独裁国家で、欧州の王や天皇と違って、歴史的な名家という訳ではありません。

植民地独立の混乱に乗じて、石油の権利を手にした人達が勝手に王を名乗り、特権で国を支配しています。

だが福祉無料や無税といったばら撒き政策で国民の支持を得ており、ばら撒きの源泉は石油で得た外貨でした。

もし石油によるばら撒きができなければ、王達は権力から追放され、石油の権利なども失うでしょう。

稼ぎ頭だった石油採掘が赤字転落したので、政府は増税やサービスの有料化を進めるでしょうが、特権階級の存在が問題になるでしょう。

脱石油は困難

ムハンマド副皇太子によれば、サウジアラムコ時価総額は、2兆ドル(220兆円)超を見込んでいます。

このうち株式公開するのは5%の400億ドル以下との事ですが、それでも4兆ドルを得る事になります。

公開で得た資金を、脱石油産業に投資するとしているが、この国の国民は怠け者で働くという文化がありません。

労働は卑しい外国人がするべき事で、国民はそのような無駄な事をすべきでないとすら考えている。

サウジアラビアのGDPは約6320億ドル(約70兆円)ほどで一人当たりGDPは約2万ドル、石油以外の輸出品は皆無となっている。

タコが自分の足を食べるように、暫くは国営企業上場で食べていけるが、その先はまだ見えていません。

コメント

  1. より:

    あれだけ湯水のように浪費していれば
    アッと言う間に蓄えもなくなり政情不安
    になるでしょうね。
    シェールガスオイル採掘可能になったことが
    もくろみを狂わせたかwww
    各国の金融緩和の結果、投資運用もしてる
    だろうが国民を食わすまでのリターンは
    無理。
    終わりの始まり

  2. 通りすがり より:

    石油が安くなったのに日本はいつまでガソリンに税金上乗せしてるのでしょうかねぇ。

  3. volcano より:

    アラブで歴史的正統性を有するのは、ヨルダン国王だけみたいですね

  4. ローレライ より:

    『サウジのプーチン』が現れて『再国有化』する未来が見える!

  5. 通りすがり より:

    リン鉱石で繁栄を謳歌したナウルがどうなったかをみれば,サウジも言を俟ちません。

  6. hiro より:

    なんかふと、アリとキリギリスの話が頭に浮かびました。まさにキリギリスの中のキリギリスな方々なんですね。
    でも冬の時代の落差が凄そう。。

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