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アメリカハイテクバブルの終焉 IT企業が株価の足引っ張る

かつて株価を引き上げていたハイテク企業が、今は下落の元凶になっている。
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引用:http://www.newsweekjapan.jp/headlines/images/biz/2016/02/09/2016-02-09T015417Z_1_LYNXNPEC1803H_RTROPTP_3_USA-STOCKS.jpg

過去15年あるいは20年に渡って成長を続けたインターネットやIT世界の成長が、ついに止まるのではと言われています。

今まで経済を引っ張ってきたITの巨人達が、軒並み不振になり、むしろ経済を落ち込ませている。

ハイテク・IT企業が経済の重荷

アップルやグーグル、マイクロソフトのようなハイテク産業は、ただのブームだったのではないか、という見方がアメリカで出ています。

株価や経済を牽引していたこれらの企業が、最近はむしろ株価低迷の原因になり、業績も伸び悩んでいる。

アメリカでは1990年代末にITバブル、あるいは「ドットコムバブル」が起きたが、同じ事ではないかという人も出てきました。


2016年4月、アップル、マイクロソフト、グーグルの御三家の決算が発表されると、市場には失望が広がりました。

3月期決算でアップルは前年同期比13%減し、NY株下落の原因になりました。

主力商品iPhoneの販売台数は、前年同期の6120万台からから5120万台まで急減少しました。

急成長が期待された中国市場も26%減に終わり、中国のスマホ市場そのものも、僅かしか成長していません。

アップルは新製品のiPhone SEが決算に間に合わなかったと説明したが、4月から6月期も前年比減少が予想されています。

Apple WatchやApple TVは伸びているが、売上全体からはどうでも良いレベルに過ぎない。

グーグルの持株会社アルファベットは売上17%増と好調だったのに、やはり株価は急落しました。

主力の広告事業も16%増だったが、市場予想より1割ほど低い数字だったので株価は大きく下落しました。

スマートメーターや光回線の新規事業が赤字を計上しているのも、将来性に不安を抱かせました。

ネット界も無限ではなかった

とどめがマイクロソフトで、売上高6%減、純利益25%減に沈み、やはり株価を暴落させました。

Windowsのライセンス収入下落が響いており、PCの売上減少と、人々がOSにお金を払わなくなったのが響いています。

Windows 10は27億台にインストールされたが、お金を払った人はあまり居ませんでした。

ライセンス収入は26%減に終わり、有料ソフトで料金を徴収するビジネスモデルが、古くなったと言われています。

携帯電話端末事業もマイナス47%減少になり、事業存続が危ぶまれるレベルになっています。

クラウド上でソフトを供給するビジネスは3%延びたが、この程度では本業の不振を補えませんでした。

インテルやヤフーのような一時代を築いたIT大手も、リストラや身売りが噂されています。

現在絶好調のタクシー配車アプリ「ウーバー」も実態は赤字だと言われていて、ハイテクビジネスに疑問が投げかけられている。

ツイッターは相変わらず赤字であり、フェイスブックは売上を伸ばしたが、ユーザー数が急減少しています。

インターネットの世界は製造業と違って、成長の上限がなく、無限に成長すると言われたが、そうではなかったようです。

フェイスブックのようなネット事業は、大体英語圏の10億人に行き渡ると成長が遅くなり、20億人に達する前に成長は止まります。

Windowsや検索システムのようなビジネスも、やはり人類の2割くらいに行き渡れば、成長は止まっていきます。

そういう意味ではネットやIT業界にも、来るべき時が来たのかも知れません。

スマートフォンも人類の人口を超える数を売ってしまい、欲しい人に行き渡った結果、成長が止まったと見られています。

ネット・ITブームは15年くらい続いたので一過性とは言えないものの、やはり始まりがあれば終わりも有ったのでした。

コメント

  1. 通りすがり より:

    まあ使用する人間が有限なんだから無限に成長するのは有り得ないってわかりますよね。
    最近のマイクロソフトは特にWin10の強制インストシステムの件とかかつての覇者とは思えない滑稽ぷりですし。

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