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中国の経済統計 国家統計局幹部が改ざんし逮捕

王保安局長は外国人記者団に中国経済の前途を説明した後、突然公安に連行された。
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引用:http://www.hk01.com/media/images/21210/xlarge/c0d18550846b23fd42b36c8bb72680d0.jpg

2016年1月に、GDPを発表する国家統計局の幹部が、データを改ざんしたり不正な利益を受けた容疑で拘束されました。

疑惑は統計局全体におよび、数百人がデータの漏洩や改ざんで、利益を受けていたとされています。

国家統計局の幹部を逮捕

中国のGDPや貿易など重要指標を一手に発表する国家統計局の幹部らが、虚偽の発表で利益を得ていたのが分かった。

中国共産党の汚職監視機関CCDI(中央規律検査委員会)は職員313人を起訴するため調べていると発表しました。

2015年11月から12月に国家統計局を調査した際、職員たちはデータ提供代や調査代などの利益を受け取っていました。


党はデータ提供などで得た323万元(約5400万円)を返還するよう求めています。

同時に今後は統計局の名前で利益を得てはならないという通達も出しました。

調査は60万元(1000万円)の不明金、不正に昇進した者19人、車両などの不正使用も指摘しています。

中央規律検査委員会は2016年1月26日、国家統計局の王保安局長を重大な規律違反で捜査していると発表しました。

この日、王保安局長は2015年の国内総生産(GDP)や中国経済の将来を、外国人記者らに説明し、直後に拘束されました。

そして「個人の利益の為に嘘の指標を発表した」容疑で捜査を受けている訳で、GDPも偽造ではないかという指摘を受けている。

逮捕するなら事前に他の人に交替しそうだが、あまりに間の悪い逮捕劇に、権力闘争の気配が漂ってきます。

王氏は26日に記者団と懇談し「今後も中国は力強く成長するだろう」とにこやかに握手を交わし、直後に拘束された。

これでは中国の将来も信じられないではないか。

習近平の責任逃れが目的か

王保安局長は2015年5月に着任し、1年も経っていなかったので、長年不正を主導していたとは考えられない。

外国メディアの報道では王氏は発表前にGDPを外部に漏らし、見返りに報酬を受け取っていたと成っている。

だがこれも不自然で中国ではもう30年間も、政府が立てた目標どおりのGDPを「達成した」として発表しています。

外部に漏らすも何も、世界中の人々は発表の半年も前から、発表される中国のGDP数値を知っています。

中国の関係者からは、「本当のデータを公表したら処罰、捏造のデータを発表したら規律違反」という声が上がっています。

国家統計局は必ず共産党の「目標」通りの結果を達成したと発表しなければならず、達成しないとおそらく収容所行きでしょう。

これは全ての省や市町村に至るまで当てはまるので、中国の全ての自治体が「目標を達成した」と発表しています。

達成しなくても達成したと言わないと、家族全員収容所か極刑なので、選択の余地はありません。

では王局長は何をしたのかというと、何らかのスケープゴートにされた疑いが強い。

欧米メディアを中心に「中国が発表するGDPは信用出来ない」「他の指標も嘘だ」という指摘が強まっています。

2015年は不況なのに6.9%成長したが、実際は良くて3%、悪ければマイナスだったと書かれています。

習近平政権は経済立て直しに失敗しており、その責任をそらすために、統計局に押し付けたと解釈できます。

中国の経済指標はなぜ一致しない

現在IMFから世界銀行、国連から朝日新聞に至るまで「中国発表の指標は正しい」という前提で成り立っている。

中国のGDPが日本の2倍あるというのも、根拠は中国がそう発表したからで、だれも調査していません。

今回の国家統計局疑惑では「電力、鉱物資源、輸送量」などの数字も改ざんしていたとされていて、それらも信憑性がない。

不動産の在庫や販売戸数、金融機関の融資残高のような指標も統計局が握っていて、それらも疑わしい事になる。

「中国」という国の大きさを測る物差しが、どうやら適当に計っていたらしいという事になります。

GDPや経済指標は通常四半期ごとに発表するが、他の数字が全てマイナスなのに、GDPは年10%成長などと過去には発表していた。

電力消費、輸送量、融資残高、輸出、輸入、株価、不動産価格すべてマイナスなのに、一体何が10%成長したのか分からない時もあった。

その後これらの数字もGDPと一致するように「調子を合わせる」のが上手くなった印象を受ける。

丸ごと全部イカサマだったというのが、一番合理的で、全てをうまく説明できる。

コメント

  1. ナカソネ より:

    これで今後は統計局の出す数字は正しいですよ! っていう感じですかね。
    あと中国のGDPについてはいつも単年の成長率の捏造が話題になるけど、今の規模についてはあまり語られませんね。GDPは複利計算でいくわけですから、毎年、成長率捏造していたら、実際の規模との違いは凄まじいものでしょう。日本のGDPに並んだのが5年半前で、いまや日本の2.5倍ですからあと数年で5倍、10倍になるんでしょうね。そのとき、誤魔化しの効かない輸出、輸入は今と殆どが変わっていないでしょう。その時はさすがに海外のほうが気恥ずかしくなっているでしょう。中国には永遠に6~7%成長してほしいものです。

  2. 闇銀行 より:

    >IMFから世界銀行、国連から朝日新聞に至るまで「中国発表の指標は正しい」という前提
    「IMF」、「世界銀行」、「国連」、要するにユダヤ人が牛耳ってる所ばかりじゃないか。銀行屋と格付け会社なるものはユダヤ系ばかりだから、そりゃイカサマ統計ばかりだろ
    ユダヤ資本は戦前から異様に支那に肩入れしているな。支那人の本質に気付かず幻想ばかり見てる。
    日ユ同祖論ならぬ、支ユ同祖論の方が信憑性があるんじゃないか?

  3. 名無し より:

    世界中から嘘捏造だと言われ、反論・否定できなくなり、何らかの対処をせざるを得なくなった。それだけでしょ。
    誤魔化しを押し通せていたら、逆に評価され出世しただろうね。支那らしいわ。経済関係の部署に行かされれば、相当な政治感覚が必要になるな。

  4. koizumi より:

    中華思想が歴然と生きてる、我が島国根性では理解出来ない処だろう

  5. volcano より:

    中国の統計は、wishful thinking。こうだったらいいなあ、という願望でしかない。
    中国人自身が何が本当のことか、知らない。ウソばかりついているうちに何が本当のことか、分からなくなってしまった。ソ連崩壊時も本当のGDPは、発表の1/6だったそうです。
    中国の統計は、地方共産党からの願望を鉛筆ナメナメだから、…が、ただ一つウソをつけないものがある。輸入統計です。輸出側を足算すればいいだけなので、ウソつけない。そして、輸入とGDPは、正比例する。輸入がマイナスなのにGDPがプラス(笑)。
    ジム・ロジャースもアメリカの経済、雇用統計を信用できないと言ってます。アメリカのバブル崩壊は間近だと。特に雇用は、データと実際の解離がありすぎる。トランプ人気の根拠です。

  6. 暗黒星雲 より:

    発表された数値が嘘なのは、経済専門家はだれもが知っていた。
    日本のマスコミも知っていたのに報道しないのが問題!
    最近はあまりの乖離差につき修正せざるを得なくなり、責任転嫁させた。
    旧ソ連が同じことをしていて見習っていただけのこと。
    ただ、旧ソ連は経済破綻して分解した。

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