市街地だけでなく郊外まで延びるようです
引用:http://lovehawaiikyushu.com/wp/wp-content/uploads/2014/02/rail_2.jpg
ハワイには日曜だけ走る観光鉄道を除いて鉄道が無かったが、52億ドルを投じて都市鉄道を建設中です。
日本の日立が車両を受注して、80両を1500億円で納入整備する事になっています。
日立がハワイ初?の鉄道を納入
ハワイでは2018年に都市鉄道が開業する事になり、日本の日立が1号車両を公開しました。
ハワイには昔サトウキビ輸送用の鉄道が存在したが、戦後すぐ廃線になり利用されていませんでした。
オアフ鉄道は1889年に開通し、農作物を港に運ぶと同時に、観光列車としても賑わっていたそうです。
アメリカでは1920年代からモータリゼーションが起こり、自動車に押されて1947年から順次廃線になりました。
ハワイアン・レイルウェイは1970年に観光鉄道として復活し、毎週日曜日の午後に一往復だけ、10キロの距離を運行しています。
年間約1万人の乗客が利用するそうですが、純粋な観光列車で実用の役に立ってはいません。
ハワイの人口は約142万と沖縄(142万人)と同じで面積は沖縄の6倍ほどあります。
最大の島のオアフ島は面積が沖縄の1.3倍で、人口は95万人なので、沖縄本島(138万人)より一人当たり面積は広い。
だが人口が多い離島の常として、道路は常に渋滞し、しかもどこに行くにも迂回路が無いときています。
そこでオアフ島中心部の渋滞を解消する為、鉄道を作ろうという計画が持ち上がりました。
総額52億ドル(5500億円)の巨費を掛けて建設するのは32キロに過ぎず、レンホーなら「費用対効果が!」とか言い出しそうです。
長野新幹線の建設費は約8,300億円で、1km70億円くらいで新幹線が作れるといわれています。
日立が発表した車両
引用:http://sarasoku.net/wp-content/uploads/2016/05/rapture_20160504194832.jpg
1キロ170億円の鉄道
すると32キロにもし新幹線を建設すると2240億円で済む訳で、52億ドルはかなりベラボウなお値段です。
また沖縄と比較すると、2003年開業の沖縄モノレールは直接費用1100億円、都市開発費も同じくらいかかりました。
12.9 kmで約2200億円なので、1キロ169億円で、こちらも新幹線の2倍以上かかりました。
新ハワイ鉄道は1キロ約170億円なので、計画通りなら沖縄モノレールとピッタリ同じ金額になります。
新幹線が安すぎるのか、都市交通機関が高すぎるのか、どちらかなのでしょう。
島の人口が100万人未満なので黒字になる可能性はおそらく無いが、2008年のホノルル総選挙の争点となり、住民投票で53%の支持を得ました。
日立が受注したのは80両1500億円で、沖縄がモノレールなのに対し、線路上を走行するようです。
モノレールは最高65km/hしか出ないが、鉄道なので105km/hほど出るようです。
全線開通すると15駅で、工事中の写真を見ると、市街地から外れた郊外にも高架線路を建設しています。
最初の路線は2018年開業し、空港からワイキキ市街地までを結び、2021年には郊外まで開通の予定です。
運行はアメリカで初めての無人運行になり、「ゆりかもめ」に近いイメージです。
主な目的は交通渋滞緩和なので、日本のように「黒字赤字論争」はあまり起きていない。
コメント
資金は公募REITで賄えばよい
いいねぇ。
今まで観光中心地から外れた場所で遊ぼうとしたら自動車必須だったのが鉄道で行けるならより遊びやすくなるし、鉄道は一度乗りこめば渋滞とか運転とか気にせず待ってるだけで到着するからねぇ。
オバマ政権になってアメリカの鉄道計画がやけに多くなった気がするけど、車のビッグ3や石油メジャーはよく黙っていますね。疑問ですが。
大都市部は、土地が高く、また既存の交通の邪魔にならないように、
全線高架か全部地下に作る必要があるので高くなる
田舎は、土地が安く、かつ地面の上に軌道を作ればいいので安く済み、
既存の道路を鉄道の上に通すか下に通す