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伊勢志摩サミット 財政出動にドイツが反対 西側は結束を示せるか

ドイツは中国陣営に入ろうとしたり、日米とは何かと対立している
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引用:http://img.news.goo.ne.jp/picture/kyodo_photo/mmkyodo_photo_PK2015060896456002_BI_JPG_00.jpg

いよいよ2008年北海道洞爺湖町以来の日本でのサミットが開催されようとしています。

最近「西側陣営」は足並みが揃わず対立ばかりしていましたが、今回は結束を示す事ができるでしょうか。

伊勢志摩サミットはドイツが焦点

5月26日からの伊勢志摩サミットが開催され、最大の議題は財政出動になるとみられています。

6カ国はおおむね賛成していますが、反対なのがドイツのメルケル首相で、説得にドイツ訪問したのが安倍首相でした。

報道によればメルケル首相は、財政出動が必要だと述べた安倍首相に賛成しませんでした。


日本とドイツの外交はこのところ、ことごとく食い違っていて遠ざかるばかりです。

2015年3月にメルケルは日本訪問しましたが、目的は中国のAIIB(アジア開発投資銀行)に参加を呼びかけることでした。

このとき英仏独など欧州主要国は全て参加を表明していて、日本が参加すれば「対米包囲網」が完成するところでした。

メルケルは中国がいかに急速に発展するかを普段から説き、アメリカを超える超大国になると信じていました。

同時にドイツは欧州を「ドイツ陣営」としてまとめて自ら盟主になり、中国と組んでアメリカに代わる野望も持っています。

日本の答えはノーで、今アメリカと疎遠になってもメリットが一つもありませんでした。

アメリカを蹴って中国と仲良くすれば、太平洋側と日本海側で敵と味方が入れ替わり、しかも中国はアメリカより信用できません。

好き好んで同盟相手を「ダウングレード」する理由がないので、断る事でアメリカとの親密さを強化しました。

報道ではこの時メルケルは安倍首相に、NATOへの参加を呼びかけました。

財政出動に反対するドイツ

NATOにはアメリカも参加しているが、既に日米安保がある日本がNATOに加わるのは「日独同盟」という事になります。

安倍首相はこの申し出も丁重に断って、メルケルは何の成果もなく北京に飛んでいきました。

アメリカとドイツも最近何かと対立していて、ドイツは「アメリカなどもう必要ない」という意識を持つようになっています。

伊勢志摩サミットはこのように疎遠気味の日米と英仏独が、親密さをアピールする久しぶりの機会になります。

日本は30年間不況ですが、欧州も数年前からデフレ不況で、アメリカの成長率も下がってきています。

アメリカはずっと以前から日本に財政出動を迫り、輸出で経済を回復しようとするな、と警告しています。

欧州もドイツ以外は財政出動に積極的で、もう他に景気回復の方法が無いという認識です。

ただ一国ドイツだけが財政出動に反対し、ここままでは一致した強い声明を出せないでしょう。

ドイツは2015年に何十年ぶりかの黒字財政を実現して、日本のマスコミも大きく報道しました。

実はこの種証しは国営や公営事業を民間の借金に付け替えただけで、赤字を押し付けられたドイツ銀行は破産の危機にあります。

例えばVWは不正エンジンで8兆円の支出が必要ですが、政府はドイツの銀行に命じて金を出させ、自分は出さない事にしています。

もう一つの種証しは「ユーロ」の存在で、ユーロ圏にドイツがいくら輸出しても、日本のように通貨高になりません。


西側陣営は存在するか

無限に輸出していくらでも儲けられる訳ですが、他のユーロ国の貧困を招いています。

2015年の難民問題でもドイツは他国と衝突し、7月にメルケル首相が「無制限に難民を受け入れる」と言ったために大量の難民が押し寄せました。

欧州には推定130万人もの難民が入り込み、ドイツだけでは受け入れられないので、他の国が受け入れるようメルケルは迫りました。

英仏や日米にまで難民受け入れを求めるなど、明らかに限度を超えてやりすぎていました。

各国の懸念はまたメルケルが何か言い出してトラブルメーカーにならないかという事です。

英国も米独中の間で腰がすわらず、EU離脱投票、AIIB加盟、アメリカとは対立、中国と親密になり日本とは疎遠になっている。

伊勢志摩サミットが成功すれば「西側陣営の結束」は少し戻るが、失敗なら西側陣営そのものが消えてしまうかも知れません。

対ロ制裁でフランスはロシアに同調し、ロシアは北方領土などをエサに、日本の引き抜きも画策しています。

西側の足並みが乱れて喜ぶのは中国とロシア、第3世界やアルカイダ等でしょう。

コメント

  1. 通りすがり より:

    メルケルおばさんは頑固だから折れないよ
    ここで財政出動するくらいだったら、2015年のギリシャ危機のときにギリシャを助けてる
    だけど、メルケルおばさんはギリシャをボコりまくった

  2.   より:

    ドイツと組めば負ける、はヨタ話では無い
    思えば普仏戦争以来勝ってない国だ
    今や思考法そのものが敗者のそれだろう
    なんせ1世紀以上、数世代勝ってないのだから
    その逆がロシア。どんなに犠牲を出しても最後は勝つ
    戦争限定?での話だが

  3. 通行人 より:

    韓国やドイツと組めば負ける。
    国家運営上の法則だ。

  4. 通りすがり より:

    しっかし世界のジャイアンであるアメリカの気を散らすものは多い気に限りますなぁ。

  5. ローレライ より:

    イギリスやギリシャがスッキリとEU離脱をすればドイツはどう動く?

  6. 二階ゲロ彦 より:

    EUのドイツは日本の東京。黒字で当たり前。

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