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オランダが犯罪減少で刑務所閉鎖 減っても凶悪犯罪日本の10倍の実態

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オランダの犯罪は減少しているが、最初の起点が日本の10倍多い
Aantal-geregistreerde-misdrijven-15-04-28
引用:http://www.orandanow.com/wp-content/uploads/2015/11/Aantal-geregistreerde-misdrijven-15-04-28.jpeg

何年か前、「オランダで犯罪が減りすぎて刑務所が大量に閉鎖されている」という海外の話題がネットで紹介されていました。

実態は少し違っていて、犯罪を合法化したことと、元々多すぎた収容者が少し減ったという事でした。

オランダが犯罪減少の裏側

オランダでは犯罪が減少し刑務所が余ってしまい、2015年だけで19、2016年も9ヶ所の刑務所を閉鎖しました。

オランダには1万4000人分の刑務所があるが、入居者?は1万2000人なので2000人分が余っていました。

2000人分閉鎖したとしても1ヶ所に83人しか収容しないので、日本の刑務所とはかなり違っています。


例えば大阪刑務所の収容規模は2700人だが、2006年には3000人が収容されていました。

オランダの刑務所は「ホテルのようだ」と形容されるほど素晴らしい施設で、ワンルームマンションのようになっている。

トレーニング室やバスケット場、図書室、娯楽室、庭などもあり、収容者に苦痛を与えないようになっている。

オランダには極刑がなく、しかも刑罰が一般的に軽く、刑期が短い事が多い。

それでも毎年平均0.9%ずつ犯罪率が減少しているので、極刑廃止運動の有力な根拠になっています。

本当にオランダが平和な国で、刑罰がなくても人々が法律を守っているかというと、そうでは無いようです。

まずオランダの犯罪率が減少していると言っても、そもそもの起点が日本よりずっと高いところから下って来ています。

10万人辺りの凶悪犯罪はオランダ10.84件に対して、日本は1.10件(共に2001年頃)なので、オランダは最初から10倍多いです。

犯罪発生率はオランダ8.83%に対して、日本は2.3%なので、こちらも4倍近くオランダは多いです。

犯罪を合法化したから『犯罪』が減った

オランダの犯罪は減少しているが、日本の犯罪も減少しているので、両国の差はあまり変わっていない筈です。

オランダは人口が日本の1割強なので、刑務所収容者も少なく見えるが、人口比率で考えると、元々多すぎたのです。

さらにオランダ特有の事情があり、日本では罪になる事が合法化されている事があります。

日本では全て違法になっている『吸引するやつ』とか『女性が手っ取り早く稼ぐ商売』などがそれです。

それでなおかつ日本の数倍の犯罪率は、褒められたものではありません。

さらにオランダの刑罰は他国よりかなり軽く、暴行で相手をしなせた場合の刑期は、たった2年だそうです。

もちろんもっと長い判決もあるのだが、3年以内で出所する場合がかなりあるとの事です。

相手がなくなってもこの程度なので、ほとんどの犯罪は刑期が数ヶ月で、すぐに出所するから刑務所が空いているのです。

人によっては「素晴らしい制度だ」と感じるでしょうが、「なんだかなあ」という気がします。

オランダは移民が多い国で、人口の過半数が移民だったりするが、これを引き合いに出して「移民で犯罪は増えない」と主張する人も居ます。

だが実態は書いた通りなので、減ったといっても日本の10倍の凶悪犯罪率です。

合法化の恩恵を受けていない暴力事件などは、逆に増えているという統計も出ているようです。

オランダを例に出して極刑は不用とか、移民で犯罪は増えないとか、刑を軽くしろというのは適切ではない。

そして犯罪が減少しているのはオランダだけではなく、例えばアメリカでも銃犯罪などが急激に減少しています。

なぜ先進国で犯罪が減少しているかについて、日本の警視庁は「監視カメラが街中にあるので、すぐに捕まってしまう」と一言で説明している。

極刑をなくした国の犯罪は近年減少しているが、日本など極刑を維持した国はもっと減少しています。

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