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日露首脳会談は何を目指す パイプラインと北方領土交渉

5月6日に3時間の会談をしたが内容は公開されなかった。
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引用:http://amd.c.yimg.jp/amd/20160507-00000007-asahi-000-1-view.jpg

安倍首相がロシアを訪問し、プーチン大統領と会談したが、共同声明などはありませんでした。

水面下で何かが話し合われているようで、9月に両首脳は再び会談するとみられています。

日露首脳会談のテーマは領土と天然ガス?

欧州歴訪に出かけた安倍首相は5月6日、ロシアのソチでプーチン大統領と首脳会談を行いました。

ロシアは欧米の経済制裁と、主力輸出品の原油・天然ガス価格下落で、経済が苦戦しています。

アメリカは日本とロシアが親密な関係になるのを警戒し、平和条約公渉などに反対しています。


首脳会談は現地の午後4時から3時間行われ、途中で夕食会を挟み、かなりの長さになった。

予定は午後3時からだったが、プーチン氏の予定が遅れたため、安倍首相はホテルで1時間待機した。

ロシア側は安倍首相訪問を重視し、何らかの成果を期待しているのが伺えます。

会談後ロシアの外相は、両国が政治と経済で関係拡大を目指すのに合意したと語ったが、具体的な合意はなかった。

北朝鮮に関しては、日露両国が核保有を認めない事で一致しました。

安倍首相はエネルギー開発やインフラ整備など8項目の協力を申し出ました。

5月末に開催される伊勢志摩サミットにロシアは招待されていないが、安倍首相はウクライナ問題などを議題として取り上げると語った。

反ロシアの立場を取るアメリカと、日本の立ち位置は微妙だが、米ロの関係修復を働きかけるかも知れない。

プーチン大統領が9月に訪日する案や、安倍首相が9月にウラジオストックを訪問する案などが検討されたとみられます。

千島、樺太周辺では、新たな探査で地下資源が続々と発見されている
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引用:http://hoppouryoudonoshigen.up.n.seesaa.net/hoppouryoudonoshigen/image/E382B5E3838FE383AAE383B3E5B79EE381AEE989B1E794A3E59BB3.jpg

日米露の三角関係

日露首脳会談に先立って、ロシア側のパイプライン事業者の最高幹部が来日し、自民党議員団と会談しています。

ロシアは樺太や千島海域で算出する石油や天然ガスを、パイプラインなどで日本に売る計画を、かなり以前から持っています。

ところがパイプライン計画は、いつも領土公渉が障害になって進展しませんでした。

ロシア側は「棚上げ」や「先送り」を主張したり、半分返還を口にした事も有ったが、日本は常に突っぱねてきました。

アメリカは日本とロシアの接近を嫌い、交渉そのものにいつも反対しています。

樺太南端から北海道までは約43キロで、技術的には何の問題も無いが、未確定な国境問題が横たわっています。

ロシアの天然ガスの価格は安く、現在日本がLNGタンカーで運んでいる4分の1程度になるかも知れません。

これはアメリカから見ると、資源メジャーを通さず取り引きするので、自らの権益が脅かされます。

ロシア極東の天然ガスはロシア国内と中国で消費されるものの、産出量にくらべて余っています。

ロシア側によると千島列島周辺には、エネルギーと鉱物資源合計2.5兆ドルが眠っている。

安倍首相は経済協力を申し出たが、極東のエネルギーや鉱物資源に比べたら、無いに等しい規模です。

よって両首脳の本当の議題は「樺太・千島の地下資源輸入」「障害になる北方領土」だったと考えられます。

プーチンは2013年ごろ、北方領土2分割を呼びかけたが、この時日本側は拒否しました。

2分割なのか、4島返還なのか、あるいは先送りが選択肢になるが、どちらも簡単には引き下がれない。

強いロシアを標榜するプーチンが全島返還に合意するとは思えないし、安倍首相にとって領土問題先送りは論外です。

アメリカは領土交渉そのものに反対し、日露は永遠に対立して欲しいと考えている。

もし9月にプーチン大統領が訪日するなら、何かが決定される可能性があり、領土問題に進展があるかも知れません。

コメント

  1. より:

    北方領土を返すつもりなど毛頭ない。テーブルにつくそぶりを見せて、経済協力の約束を引き出したいだけ。あの島々の主権が返ってくるなんて、もう有り得ないよ。日本は、それを基本にロシアと付き合うべき。ならず者の盗賊達に、この先どれだけ貢ぐつもりなのか。

  2. volcano より:

    ○敗戦国(日本・ドイツ)には自主防衛させないと。

  3. volcano より:

    安倍・プーチン…ナショナリスト
    アメリカ…グローバリスト
    冷戦後、アメリカは、ローマ帝国を夢見た。そして、世界戦略を描いた。peer competitor(中国・ロシア)は認めないと。敗戦国(日本・ドイツ)には自主防衛と。そして、世界中で戦争を始めた。が、上手くいかない。で、出てきたのが、トランプ。
    日本とロシアの接近を嫌がるのは、中国でせう。日本人はソ連時代のロシア人を見てるが、ロシア正教は性善説。日本人と馬が合うとウクライナ大使は言います。中国とロシアは、水と油。絶対、上手くいかないと。
    アメリカ国務省やヒラリー、よって0.1%のアメリカ支配層は、プーチンを敵視してます。トランプは、プーチンが好きだと。

  4. ×◯ より:

    アメリカがアメリカの属国である日本に、自由な外交権は認めないでしょう。
    論じられてあるようにメジャーの利益に反する行為は現状の日本には無理。
    メジャーはロシア・中国の支配に失敗しましたが、まだ諦めたわけではないですし…

  5. hiro より:

    腰抜けオバマ政権の末期だし、
    安倍氏、プーチン氏という組み合わせは良い機会。
    今回ダメならばもうダメだろうね。

  6. かきん より:

    2島返還で残り2島は30年後に返還とかでもいいと思う
    香港島みたいに

  7. ナカソネ より:

    日ロ接近は極めて重要な対中国戦略。
     北方領土なんか1個か2個返還してもらえばけっこう。国境を確定されてもけっこう。どうせ油しか売れないロシアはまた金に困ればまた残りの島を餌に日本に近づいてくる。長期的に見ればいい。
     4島一括返還の原理主義にこだわって、一番
    喜ぶのは中国。

  8. ナカソネ より:

    中ロ同盟は対米だけのご都合主義
    ・中ロはかつて核戦争しかけた間。お互い不信感
    ・中ロには実は日本とは比較にならない面積の  領土問題、国境問題を抱えている。
    ・大量の中国人がロシア国境を越えて開拓し、住 み始めていてロシアにとって深刻な問題。
    ・中ロは中央アジアや東南アジアでも主導権争い をしている
     日本は中ロ関係に楔を打つチャンス

  9. ナカソネ より:

    >>アメリカは日本とロシアが親密な関係になるのを警戒し、平和条約公渉などに反対しています。

    もっと心配している国は中国ですよ。

  10. 通りすがり より:

    日露が近づくたびに横車を入れてくる米国が本当にうざい
    中露のコンビにくさびを打ち込んで中国包囲網を作ることは、日本の安全保障に貢献するし、膨張する中国を牽制する
    中露離間の計は米国にもメリットが有るのに、邪魔してくる
    冷戦はもう終わったのだ 米はベトナムとは協力できるのに、露とは何故手を取り合えないのだ

  11. a より:

    パイプラインは樺太を通り北方領土は通らない

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