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北朝鮮労働党党大会で核保有宣言 アメリカに対等な関係を要求

アメリカが南朝鮮を「韓国」にしたため、ソ連も北朝鮮を即席の独立国にし、活動家の金日成をとりえず指導者に据えた。
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引用:http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/A/Amigomr/20110415/20110415022313.jpg

北朝鮮は38年ぶりの党大会で核保有を宣言し、アメリカに「対等な関係」を認めるよう求めている。

アメリカは中国に対話の仲介を求め、これからも北朝鮮に特別な配慮を続けると見られています。

無法国家北朝鮮はこうして出来た

北朝鮮は5月6日から7日、36年ぶりに開催された労働党大会で核保有国宣言を行い、今後も開発を進める姿勢をしめしました。

同時に国際社会へは核保有国としての認知を求め、アメリカには対等な平和条約を求めています。

対等な関係とは国連常任理事国や相互不可侵条約、経済支援の約束や制裁撤回だと考えられます。


奇妙な事にアメリカは既に中国に働きかけて、話し合いに応じる動きを見せているという。

また中国は最近、北朝鮮の公式行事を無視してきたが、今回の党大会に合わせて祝電を打っています。

北朝鮮の目論見通りにアメリカが北朝鮮と対話を始め、対等な関係を結ぶ可能性はゼロではありません。

なぜならアメリカは朝鮮戦争でマッカーサーを解任して以来、60年以上北朝鮮を「特別な国」として例外扱いしてきたからです。

朝鮮戦争は1950年に始まったが、アメリカ軍は朝鮮半島から引き上げたところで、日本も非武装化して撤退しようとしていた。

「この世にアメリカに逆らう者など存在しない」と考えたマッカーサーとトルーマン大統領は、ソ連軍と中国軍に警戒していませんでした。

第二次大戦でアメリカは日米に勝つため、原始農業しかなかったソ連に戦車や爆撃機の製造を教えていました。

大量に製造された兵器はソ連だけでは使いきれないほど余り、北朝鮮に大量に配備されました。

ソ連軍は日本軍の後退に合わせて前進し、1945年8月には38度線まで前進し、この線が事実上の国境線になった。

マッカーサーの決断と更迭

ソ連は北朝鮮を独立させる気など1ミリも無かったが、南朝鮮が韓国として独立すると、対抗上独立させました。

北朝鮮の指導者に任命されたのがソ連に逃げ込んでいた活動家の金日成で、彼はすぐに独裁者になりました。

1950年の韓国はアメリカ軍が撤退し事実上の非武装地帯になっていて、米軍は日本からも撤退しようとしていました。

連合軍司令官のマッカーサーは平和の素晴らしさを説き、2度と戦争は起こらないと語っていました。

金日成はこれらの状況を総合的に判断し、アメリカは戦争に介入しないと見て、ソ連に無断で侵攻作戦を開始した。

奇襲攻撃を受けた韓国軍はまったく対応できず、頼みのアメリカ軍は海の向こうの日本に居ました。

ここでアメリカは日本に協力を求め、軍事基地として使用する事と、生産や輸送、周辺警備で協力する事になった。

アメリカは空母などを投入し仁川上陸作戦を行って北朝鮮全域を占領したが、ここで出てきたのが中国とソ連だった。

中朝国境線に米軍が進撃すると、「謎の軍隊」が登場してアメリカ軍を押し返した。

謎の軍隊は弱かったが、次から次に何十万、何百万人と中国側から投入されていた。

中国は「民間人による自発的な義援行為」として軍隊の派遣を否定し、ソ連は戦闘機などで北を支援した。

アメリカの最新戦闘機はF86セイバーだったが、まだ大戦時のP51などを使用していました。

オバマ大統領はまた先送りする

ソ連の最新鋭ジェット戦闘機ミグ15はP51をハエのように叩き落し、米軍は再び38度線に押し返されました。

マッカーサーは北朝鮮および中国への原子爆弾使用を本国に要請し、トルーマン大統領は彼を解任しました。

この時から65年間、アメリカは北朝鮮を不可侵の特別な国として扱い、何をやっても容認してきました。

核開発も弾道ミサイルも、数百万人の犠牲を出した弾圧も、すべて容認し、経済支援まで行ってきました。

いわば60年前にマッカーサーが解決しようとした問題を、先送りを重ねてここまで事態を悪化させたと言えます。

オバマ大統領は間違いなく、中国と北朝鮮を容認し、今後も特別な地位を与え続けるでしょう。

国連常任理事国はともかく、「開発を先送りにする見返り」の経済援助は、いままで何度もやってきた事です。

北朝鮮には中国という悪い見本があり、中国は最初国家として認められず国連にも加盟していませんでした。

だが原爆を開発し核保有国になると、アメリカは簡単に中国を国連常任理事国にしました。

北朝鮮やパキスタンやインドが、「それなら俺も常任理事国にしろ」と思うのも無理からぬ事でしょう。

コメント

  1. 通りすがり より:

    最近はやったもの勝ちだからなぁ・・・
    アメリカは中東で戦争を慎もうって雰囲気だし・・・
    トランプが勝って中国や北朝鮮ばかり甘い汁を吸うのは不公平だ!ってケンカうって欲しい。

  2. volcano より:

    朝鮮戦争を理解することは、アメリカの正体を知ること。数々の独裁政権を潰してきたアメリカ。なぜ弱小北朝鮮を生かしておくのか?
    北朝鮮がミサイルを打つ度に米・ネオコン(軍産複合体)が儲かる。日本が反日国に囲まれてることで米製高額兵器が売れる。中東も同じ。イスラム同士が争うことでイスラエルが得する。devide & rule 。
    アメリカの将軍が韓国は、アメリカの防衛線の外だと言った。それを真に受けて北朝鮮軍が攻め込んだ。米は国連軍を組織した。ソ連がNoと言えば国連軍など不可能。しかし、スターリンは国連の会議に欠席しろと指令。つまり、朝鮮戦争は米ソ合意の上。
    マッカーサーは中国軍が流れ込む鴨緑江の橋を爆破しようとしたが、トルーマンに止められる。「イギリスの意向だ」と。米兵が犠牲になっていくのをマッカーサーは、目の前で眺める他なかった。同じことを休戦協定に署名したクラーク将軍も回想録の中で言ってる。

  3. ローレライ より:

    イギリスやフランスみたいな『主権を持たない常任理事国』で『主権を持たない核保有国』もある。

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