気まぐれな太陽と風力に合わせて、火力と原発が発電量を調整している
引用:http://images.huffingtonpost.com/2015-02-12-DSCN2286.JPG
ドイツでは自然エネルギーの発電量が、瞬間的に需要のほぼ100%近くに達しました。
だが気まぐれな自然エネルギーに合わせて火力や原子力への負担は増し、停電が頻発しています。
ドイツが自然エネルギー100%を達成
脱原発と自然エネルギーを推し進めるドイツは、ついに瞬間的に100%近い電力を賄うまでになりました。
だが同時に自然エネルギーには限界があり、「非自然エネルギー」が必要な事も証明されました。
報道によると2016年5月8日、午前11時頃ドイツで全ての電力消費量の95%に相当する再生エネルギー発電が行われました。
当時は晴天で日光照射が多く、風が強かったので太陽光、風力共に発電量が大きかった。
結果電力が余る事態になり、電力会社は自然エネルギー買取価格をマイナスにして、新たな買取を防いだ。
消費電力を上回る電力が供給されると、捨てれば良いように思えるが、大規模な障害や設備の破壊が起きる可能性もあります。
発電事業者は送電すると罰金を取られるので発電を辞め、100%になるのは防止されたとみられます。
このように自然エネルギーは多く発電しすぎると、とてもやっかいなものになります。
自然発電は太陽と風次第なので、その時になってみないと発電量が分からず、火力と原子力で調整しなければならない。
風が吹かず太陽が出なければ、短時間で発電量が10分の1になる事も有りえるので、火力と原子力の負担はとても大きくなる。
因みにドイツは新たな原発を建設しないだけで、「原発を辞める」とは一言も言っていません。
今でもドイツの最大の「発電能力」は石炭で、第二位が原発になっています。
停電大国になったドイツ
さて太陽や風力はある時は100、次の日は10の発電量かも知れないので、その分は火力と原子力で調整します。
日本の場合、実際に必要な電力需要の、2倍を超える発電能力を維持していたので、原発を止めても電気は止まりませんでした。
絶対に停電させてはならない事を考えると、ドイツでも「太陽と風を除いて」1.5倍から2倍の余力が欲しいです。
さらに足りないときだけでなく、電気が余ったときの対応も必要で、例えばダムの水を余った電気で汲み上げるなどが考えられます。
現実には大量の余剰電力を溜めておく方法はないので、太陽と風に振り回される事になりそうです。
そのドイツで今、数年前にはなかった停電が頻発しています。
日本でも昭和40年代には頻繁に停電したが、昭和50年代からは急激に少なくなり、起きても瞬間的なものです。
長時間頻繁に停電すと起きることは、全ての交通機関が止まり、信号も消えてしまいます。
携帯電話は基地局の電池が切れない数時間は使えるが、、パソコンが使えないので仕事が出来ません。
コンビニは決済出来ないので支払えず、買い物も出来なくなり、真夏は冷蔵庫の中身も腐敗します。
ガスと水道が使えるので調理はできるがテレビは見れず、電気もつかない。
エレベーターが動かないので高層ビルの住人は悲惨です。
電力自由化がもたらした主要国の停電
ドイツの停電は1時間前後が多いので冷蔵庫は腐らないが、いったいなぜ急に停電が頻発しているかと言えば、「電力自由化」が原因でした。
当たり前だが自由化された電力会社は、金儲けの為に発電するので、儲からなければ発電しないという態度を取る。
露骨にそうは言わないが、「設備が故障した」「発電量が需要に追いつかなかった」などの説明をします。
東京電力がこんな説明で電気を止めたら、東京都民はなんと言うのだろうか。
必要な投資を節約したり、利益が見込めないという理由で支出を減らした結果が、故障の頻発や発電量の不足になっています。
最近電力自由化したアメリカ、ドイツ、イギリス、自由化していない中国でも停電が頻発していて、世界的な傾向です。
理由は電力というインフラに資本主義の競争原理を取り入れたため、保守点検などのコストが削減されたため。
国鉄がJRに変わって保守費用をケチり、事故や故障が頻発しているのに似ています。
自由化されれば東京電力のように、必要量の2倍以上の発電設備など許されず、常にギリギリで発電するようになります。
すると起こるべくして停電が頻発するのでした。
コメント
停電が頻発してもドイツの製造業と輸出は好調だが、産業に影響を与えないのかな?
やっぱ脱原発には蓄電設備がキーになってくるんだね
記事は自然エネルギーへの疑念を書いているけどスマートグリッドとかの技術が発展すれば解決するよ
最後に
昭和40年代って1965年~1974年ですよ、頻繁に停電なんかしていませんよ。停電していたのは昭和30年代まででしょ
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昭和40年 高校生のとき停電の記憶はない。昭和30年代小学校のとき停電の記憶はある。昭和30年、停電しても家庭は夜に電気(裸電球)がいきなり消えただけ。驚いてろうそくを捜すだけ、どこの家も困らない。
….どこの家も洗濯板に洗濯石鹸でした、洗濯機はない。テレビもなかった。まして電気冷蔵庫は1955年に日本に存在したか否かすら未だに分からん。そういう時代だったから停電で家庭はあたふたすることもなかった。
(電気炊飯器ですか、夢の夢どころか夢にもならない。薪を燃やしてご飯を炊き、お湯を沸かし調理でした)
(ファンヒーターなど影も形もない。石油ストーブもなかった。いつの時代も最先端の学校は石炭ストーブ。家の暖房こたつは炭。練炭はあったかな?)
↑↑↑
こういう時代ですから工場はどうだったか知りませんが、家庭の電化製品は裸電球だけ。どこの家も冬の停電でも困らなかった。暖房はこたつ(燃料は炭)しかなかったから、電気は寒さに関係なかった昭和30年でした。
※3
つづき
東北大震災のとき福島の原子力発電所は、地震発生後6秒で緊急時同停止した。超先進技術の日本の原発だから成功した神業。
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緊急停止が失敗した瞬間、臨海(=莫大なお金と莫大な技術で爆発させない核分裂(=核爆発)状態)が暴走して核爆発する。
福島は、自動緊急停止に成功したから核爆発を防いで、あの程度の被害で済んだ。
福島の爆発は、水素爆発とか意味不明な説明がなされているが、核爆発じゃなかった。核爆発させなかった現場の方々のお陰で日本は救われた。チェッルノブイルのように核爆発していたら、日本は終わっていた…でしょうね。
原子力発電は、調整に使えませんよ。
原発は、ベース発電というようなもので朝昼晩24時間365日同じ発電量です。
揚水発電は、夜間の需要減に応じて他の発電(火力発電水力発電)を全部とめて発電してるのが原発だけにしても発電量が多すぎるとき電力を無駄に消費するためのもの(電力設備は「供給>需要」で壊れるから)
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原子力発電所は、弱火とか中火にできません。フル操業(臨海維持)かゼロかだけ。その上そう簡単には停められない。
・原発停止には数ヵ月かかる。
・一度停止した原発を再稼働するときも数ヵ月かかる。
だから定期点検以外原発は停止させません。
(こういう弱点のため夜間も原発をフル稼働できるように作られたのが揚水発電所だ。夜間電力を推奨してたのも同じ理由でしょうね。
….太陽熱発電・風力発電の気紛れに付き合って原発の発電量を増減など不可能です。
日本の原発の発電量は、1年を通して一番電力消費が少ない正月3が日の夜とお盆の夜にあわせています。原発がそれ以上の発電をしていると正月の夜かお盆の夜に発電関連施設が壊れてしまいます。
投稿者が企業や個人から訴訟を起こされたり、逮捕される例があるためでしょう
こちらのコメ欄
「ケネディ暗○」
と入れただけで、「不適切な用語が含まれ」とハネられます。これでは、言いたいこともコメできない。