ケリー国務長官が4月11日に予行演習をしていた
引用:http://cdn.mainichi.jp/vol1/2016/04/11/20160411dd0phj000054000p/9.jpg
ロシアのプーチン大統領が「領土問題を解決するよ」といって近づき、今度はオバマ大統領が広島を訪問します。
米露が日本を自国に近づけようとして競っている観もあり、何かが日本周辺で動いているようです。
オバマ大統領広島訪問が正式決定
オバマ大統領の広島訪問を大統領補佐官らは「決定はしていない」と言ってきたが、5月10日に正式決定されました。
すると今度は「謝罪はあるか」あるいは演説のあるなしが関心の対象になっています。
日本だけでなく、アメリカ国内でかなり議論の衝突が起きているようです。
広島県警は対策室を設けて、特別な警備体制を敷く事にし、平和記念公園は早くも厳戒態勢になったという。
不測の事態はいくらでも考えられるのに、どうしてオバマは事前に予告するのだろうか。
広島を訪問するなら、当日突然訪問する方が安全だろうし、事前の反対運動も起こらない。
欧米人はサプライズが好きで、予め予告するより上手くいく場合が多い。
報道ではオバマは広島で演説はせず、代わりに所見などを発表する予定。
26日と27日に伊勢志摩サミットに出席し、27日午後に資料館と公園を訪問するとみられます。
大統領訪問が決定される前の4月11日、オバマ政権で重要な地位にあるケリー国務長官が広島を訪問しました。
この時既に大統領訪問は決定されていて、しかしケリー訪問で反発が大きければ、大統領は訪問しない予定だったのかも知れません
ケリー広島訪問は日米であまり話題にならず、アメリカで反発が起きることもありませんでした。
同盟と深化とロシアの誘い
今から2年半前に、ケリー国務長官は今回と似たような行動をしていました。
2013年10月3日に来日していたケリー長官は、千鳥ヶ淵戦没者墓苑を訪問して献花しました。
この年の5月19日に発売された米誌インタビューで安倍首相が、「靖国神社訪問はアーリントン国立墓地と同じ」と発言して米国で反発を買っていました。
2015年4月27日には安倍首相がアーリントン国立墓地を訪問し献花しています。
この間に安保法制による日米安保条約強化が行われたり、オバマ大統領が訪日して「尖閣諸島は日米安保に含む」と発言しました。
両国の軍事協力を強化する一環として、互いの戦没者を追悼する行為が繰り返されています。
むろんこうした理由もあるのだが、裏側ではきな臭い理由も想像されています。
米露はウクライナの支配を巡って対立していて、プーチンはつい最近「領土問題を解決しよう」と働きかけてきました。
安倍首相はロシアの働きかけを歓迎し、領土問題を解決できると言っています。
もし日ロ間の領土問題が解決し、日本が「ロシア側」に移動したら、アメリカは苦しい立場に立ってしまう。
例えばアメリカ軍はアジア全域で活動できるが、ほとんどは日本を経由しています。
朝鮮戦争が起こっても日本を経由し、南シナ海の米軍も日本から出発し、極東ロシア軍と対峙してるのは在日米軍です。
日本も防衛を米軍に依存しているが、アメリカもまた軍事拠点として日本に依存しているのでした。
北朝鮮はアメリカに届く核ミサイルを開発しようとしていて、日本はちょうど「アメリカの防波堤」のような位置にある。
もし北朝鮮がアメリカにミサイルを発射したら、日本上空で迎撃するのが最も利に叶っています。
こうした国際間の駆け引きも、広島訪問の大きな理由になったのでしょう。
コメント
こういうどっちもに必要としている状態を利用してもうちょっと日本の立場を大きくしてほしいわ