大量の化学肥料は大気中にPM2.5を放出し、その量は工業排出を上回るという。
引用:http://dgrnewsservice.org/wp-content/uploads/sites/18/2015/09/Agriculture02.png
最近の研究ではPM2.5のような大気汚染物質は、工場や自動車ではなく、農地から多く放出されています。
地球に優しく空気が美味しいはずだったが、肥料や家畜は汚染物質を放出していました。
農業は地球に優しくない
農業は地球に優しい、工業は公害の元凶、こんな価値観をふきとばす報告がアメリカで出されていました。
コロンビア大によると、PM2.5などの微粒子物質も、多くは農業が原因で輩出されています。
イメージでは中国の工場で煙をモクモク吐き出して日本に流れてくるようだが、違っていた。
研究によると肥料のアンモニアが空気中に放出され、自動車や工場から排出された汚染物質と化学反応を起こします。
こうして大量のPM2.5が畑から生産され、世界で毎年550万人以上がなくなっています。
肥料と工業排気物の化学反応なので、農場と工業地帯、自動車道路が共存している場所が最も汚染が酷い。
これは従来の、農地が広がっているところは健康に良い、という認識と異なっています。
中国でも農業が原因の大気汚染が深刻化している、と報告されています。
上海や北京は都市化され、工場や自動車排気ガスによる煙で、晴天でも太陽が見えない日があります。
霧の中にビル群が浮かぶ幻想的な写真の正体は、酷い大気汚染でした。
中国のハルビンではPM2.5の値が1000μg/m3を超える日が続き、人類史上最悪の空気と言われました。
WHOによると2015年は、インドのニューデリーが年間平均153μg/m3で世界最悪と認定されていました。
大気汚染の半分は農業?
ニューデリーの最高は300μg/m3らしいので、ハルビンの1000μg/m3以上はまさに桁外れの記録です。
その人類最悪の大気汚染は何によって生まれたかを、ハルビン市は3つ考え出した。
1つは風が吹かず、汚染した空気が移動しなかった。2つは畑を燃やした煙。3つ目は暖房用ボイラー。
ハルビンには工場や自動車もあるが、それらが原因とするには汚染が酷すぎたので、原因は結局不明だった。
これにコロンビア大の研究を当てはめると、畑に撒いた肥料が排気ガスや煤煙と化学反応を起こしたとなる。
中国では農村の大気汚染が時々発生し、原因は畑を焼いた煙などとされています。
だが農業自身が汚染物質を輩出しているとすれば、人口が多い中国とインドの汚染は深刻な筈です。
アメリカは農業輸出国だが、農業生産自体は人口が多い国の方が多く、農業汚染も多いと考えられています。
農業による大気汚染は最近認識されたばかりで、研究や対策は進んでいません。
工場や自動車からの排出物質はどんどん少なくなっているが、農業は何世紀も放置されたままでした。
カリフォルニアでは酪農が大気汚染の原因とされ、オーストラリアやニュージーランドの家畜が、多量のCO2を輩出しているとも言われている。
研究者らは牛が輩出するガスは、自動車より大気を汚染していると主張しています。
大気汚染の3分の1から半分は農業によるものだとも言われていて、今後研究が進むと農業汚染が世界的な問題になるでしょう。
コメント
どう考えても牛が排出してるガスより人間が排出してるガスのほうが多いと思うんだけど…
動物が生きてるだけで人間様の害になってる!ってどんだけ横暴な考え方だよ
農業のどの辺りが駄目なのか国が徹底的に調べないとね。今の段階じゃよう判らんよね。工業を守る為にでっち上げてる可能性もないとはいえんだろうし。本当かもしれんしね。
人類は、イースター島の悲劇へと向かう。