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中露がMD共同演習 日米に対抗する迎撃ミサイルを作れるか

イージス艦はMDの一部を担っていて、あらゆるミサイルの迎撃を含んでいる

引用:http://www.strategypage.com/gallery/images/Standard-Missile-3-10-2012%20.jpg

アメリカはロシアを包囲するようにMD配備を進めていて、自然に中国も包囲されるでしょう。

中露は猛反発し、ミサイル迎撃の共同演習などをしているが、技術的に圧倒されています。

中露がMDに猛反発している理由

ロシア国防省は5月28日、中国とロシアの間で初めて、ミサイル防衛の共同演習をモスクワで実施したと発表しました。

ロシアは東では韓国と日本、西側ではルーマニアなどに配備されたアメリカのMDシステムから圧迫されている。

MDは宇宙空間から地上近くまで、重層的な迎撃システムから成っていて、完成すれば敵のミサイルを99%以上迎撃できるとされています。

ロシアがMDに包囲されてしまうと、事実上ロシアの核戦力やミサイルシステムは無力化され、東西の軍事バランスは大きく変わるでしょう。

これは中国も同じ事で、中露の周囲をMDで囲まれてしまったら、カゴの鳥か袋のネズミになります。

中国は通常兵器では絶対に西側に叶わないので、弾道ミサイルなどミサイル戦力を強化しています。

弾道ミサイルは大気圏外からマッハ20から40にも達し、迎撃は不可能とされていました。

だが現在、MDの迎撃実験では80%以上の撃墜率をマークしており、もはや弾道ミサイルの神話は崩壊したと言えます。

MDシステムは弾道ミサイルだけを対象にしたものではなく、逆に海面スレスレを低速で飛行する巡航ミサイルも対象にしています。

巡航ミサイルは高度1メートルなどの考えられない高度を低速で飛行するので、通常のレーダーでは発見できません。

だがそれも日米で新たに開発しているレーダーが実用化すれば、ステルス戦闘機も発見できるようになります。

原理的には一方向からのレーダーでは捉えられなくとも、複数のレーダーが多方向から照射すれば見えるようになります。

巡航ミサイルも同じ事で、多くの航空機やレーダーの情報をリンクすれば捉えられるようになる。

中露のミサイル性能はアメリカの10分の1

これらが完成しMDが中露を包囲したらもう万に一つも彼らに勝ち目は無く、核ミサイルを使用しても迎撃されるだけです。

そんな時代がもう10年か20年ほどで現実になろうとしている事に、中露は焦り怒っているのでした。

では中国とロシアは西側に対抗するようなMDシステムを開発するのかといえば、近い将来にはまず不可能です。

ロシア、中国共に日米が保有している兵器は何でも持っていて、ステルス機やAWACSも保有しています。

ただしどの兵器も性能で西側に遠く及ばず、とくに精密さが劣っていると言われています。

例えば湾岸戦争やイラク戦争で、多くのソ連・ロシア製兵器が登場したが、性能はアメリカ製の10分の1というところでした。

ここで言う性能とは、戦闘機同士で対空ミサイルを打ち合った場合の命中率などで、ロシア製はまったく命中しないのです。

2015年10月から翌年3月までロシア空軍はシリアを空爆しましたが、村ごと焼き払うなどの荒っぽい方法でした。

アメリカは特定の建物をピンポイントで狙っていますが、ロシア製兵器では「村ごと爆破」しかできないのでした。

MDすなわち弾道ミサイルを迎撃するミサイルは精密さが命なので、中露が近い将来保有する可能性は皆無です。

中露はイージス艦もAWACSもステルス機も潜水艦も持っているが、どれも命中精度がこの程度なので比較になりません。

ロシア製対空ミサイルは射程300kmや400km、果ては600kmも飛ぶが、アメリカの対空ミサイルは100kmくらいのが多い。

ロシア製対空ミサイルはやたら巨大で射程が長いが、まったく当たらない。
nbcnews-ux-2880-1000
引用:http://media3.s-nbcnews.com/j/newscms/2015_16/975771/150414-s300-missile-iran-jsw-614a_4cfcb240a5a578c61dbe5b5d65e71629.nbcnews-ux-2880-1000.jpg

核のない世界と迎撃ミサイルの関係

ソ連やロシアの対空ミサイルは「当たらない」ので、当たらないから大型化して射程を長くしています。

どうせ当たらなくてもミサイルの射程内には敵は入って来ないので、脅しの道具としてのみ存在しています。

ロシア製の対空ミサイルがウクライナで民間旅客機を撃墜していましたが、打ち落とせるのは大型の民間機くらいです。

もっと高性能なミサイルを作れるアメリカは、長距離ミサイルは実用性が低いとして辞めてしまいました。

ロシアや中国のミサイル技術では、マッハ20以上で飛んでくるミサイルを打ち落とす迎撃ミサイルを開発できません。

オバマ大統領は広島を訪問し、「核のない世界」を訴えたが、「お前らの核兵器はもう通用しない」とも受け取れます。

中露のミサイルが無力化されれば、核の運搬手段がなくなるので、大幅に削減せざるを得なくなるでしょう。

結局核兵器がなくなる事はないでしょうが、迎撃システムの進化によって陳腐化する可能性はあります。

コメント

  1. 通りすがり より:

    人民解放軍は、音速の5~10倍の速さで飛翔する極超音速滑空実験機(hypersonic glide vehicle)WU-14の飛行実験に成功しています。
    放物線の軌道で飛ぶ弾道ミサイルとはちがい、高高度で地球をなぞるように飛翔するミサイルで、予算をふんだんに使え何度も実験を行える中国が米国よりも一歩リードしています。
    中国から米国まで一時間以内で届き、弾道ミサイルよりは速度が遅いのですが、軌道が違うので既存の弾道用MDシステムは対策が必要になります。
    あの手この手で軍拡する中国は油断なりません。

  2. 名無しさん より:

    >迎撃システムの進化によって陳腐化する可能性はあります。
    アメリカが最近盛んに宣伝しているレーザー兵器は、まさにこの象徴でしょうね
    理論的には、光速で飛ぶレーザーをその射程内では回避は不能であり、ミサイルは無効化されることになる

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