読み込み中...
日本製品が欲しければネットで買えば、持ち帰らずに済む
引用：http://img.recordchina.co.jp/thumbs/m720/201605/20160524-05445651.jpg
中国人による海外旅行は過去最高ペースですが、中国人観光客の消費は減少しています。
実は2015年も一人当たりの消費金額は伸びず、人数だけが増えていました。
中国人消費が世界でマイナス
中国人観光客によるインパウンド消費が縮小傾向にあると言われています。
2016年に入って百貨店の外国人売上はマイナスで推移していて、4月からは2桁減少になっています。
訪日外国人は過去最高で推移していて、中国人観光客も増加しています。
2015年に中国人は世界で23兆円消費し、前年比50%以上増加していました。
だが中国国家観光局の統計では、実は2015年から既に、中国人の「爆買い」が終わっていたと報告されていました。
2015年には外国旅行した中国人が50%増えたが、一人当たりの消費の伸びは、わずか1.5%でした。
2014年は前年に対して、一人当たりの外国での消費は、16.5％も伸びていたので、去年既に伸びは止まっていたのです。
中国の大型連休はこれまで年末年始、2月の春節（旧正月）、5月始めの労働節（メーデー）があり、今年のおおよその傾向が出ました。
春節（旧正月）の外国旅行は過去最多の600万人を記録し、メーデーの外国旅行もかなり増えたようです。
にも関わらず中国人が消費した金額は、各国で前年並みや減少したという地域が多い。
オーストラリアや香港では、中国人による支出が大きく下がり、高級品を買わずに安い物を購入しています。
爆買いは2度と戻らない
日本で百貨店の外国人売上が減少し、100均のダイソーでお菓子などを買いまくっているのと共通しています。
ドラッグストアの安い化粧品なども大人気で、繁華街ではこの2箇所はどこでも中国人を見かけます。
その一方で高額なブランド品や宝飾品は売れなくなっていて、これはニューヨークやパリでも同じだそうです。
日本については2015年は1ドル120円超の円安から、今年は1ドル110円を切る為替相場になり、お買い得感が減少しました。
人民元そのものも2015年夏と2016年初頭に暴落していて、以前より高く感じるのかも知れません。
だが最大の影響を与えているのはおそらく、中国自身の景気悪化だと思われ、色々粉飾してもやっぱり景気が悪いのです。
もう一つの要因は中国では都市以外にまともな商店が無いので、ネットショップが急速に発達している。
外国製の商品もネットで買えるので、わざわざ出かけて重い荷物を運ぶ必要がなくなった。
不景気だけが要因ではないので、もう滅茶苦茶な爆買いをして、段ボールを背負って帰る中国人を見ることは無いでしょう。
日本の炊飯器が欲しければ自宅からネットで「ポチッ」と買えば良いだけです。
高級ブランド品についてはデフレ不況と円安の効果で、日本で買うと中国より遥かに安い状況でした。
しかも日本は中国や香港・韓国と違って本物しか売っていないので、買って帰って転売すると儲かりました。
外国人消費はなくても良い
だがそれも在庫や中古品を中国人が買って行ったおかげか、外国と同じくらいの価格になり、転売しても儲からなくなった。
これが高級ハンドバッグが売れなくなった理由であり、元々その商品が欲しくて買っていたのではなかった。
中国人一人当たりの購入単価は2016年に入って急減し、免税店の統計では8万9000円から6万8000円まで下がりました。
では中国人が日本で消費しなくなって日本人が困るかというと、そんな事はまったくありません。
考えなければならないのは中国人消費が激増した2012年頃から、日本の経済成長がマイナスだった事で、経済寄与があったのか疑問です。
「中国人のお陰で日本経済は破産せずに済んだ」と力説する人が居るが、そうは思いません。
外国人が日本で買い物して帰って行くのは、金銭的に見て日本が儲かっているのは事実です。
だが「物質」と「労働」を見ると、外国人が日本の物を安く持ち帰り、日本人は外国人の安い労働者になっています。
つまり日本人が北京や上海で低賃金労働しているのと何ら変わらず、これで国が成長する筈がないです。
日本人が日本国内で旅行したり買い物をして初めて経済が成長するので、外国人が日本で買い物して経済成長するなど有り得ません。
外国人が消費するために日本人が低賃金労働をして、人手不足だから外国人労働者を受け入れようと政府の偉い人は言っています。
こんな事をいくらやっても日本人は「低賃金労働者」になっていくだけで、どんどん貧しくなっていくのです。
コメント
インバウンドな。
pa→✖ ba→◯
インバウンドinboundです