格安スマホの欠点は店舗がない事ですが、取扱店は増えてきています
引用:http://k-tai.impress.co.jp/img/ktw/docs/748/504/yd004.jpg
格安SIMが急成長し、携帯電話全体の1割を超え、2016年末には2割に達するかも知れません。
従来型のスマホやガラケーはその分販売が減少し、大手キャリアも自ら格安SIMスマホを販売しています。
急成長する格安SIM
iPhoneに代表される従来型スマホのシェアが少しずつ縮小し、格安SIMのような低価格スマホが拡大しています。
総務省の統計では格安SIM(MVNO)契約数は、2015年12月末時点で1155万に達し全体の1割を超えています。
しかもこの数字には大手キャリアの格安SIM(MVNO)と、データ通信用MVNOが含まれて居ないので、実際はこれ以上に達している可能性があります。
ソフトバンクが展開する格安ブランド「Y!mobile」など、大手キャリアは自社で展開する格安SIMを売上に含めています。
NTTドコモやAU、KDDIも格安SIMを展開しているので、従来型スマホは相当食われています。
iPhoneでも仕様がSIMフリーで中身は格安SIMの場合があり、従来型の大手キャリア契約とは限りません。
2015年10月から12月期に携帯電話の純増数153万契約だったが、MVNOの純増数は87万契約だった。
単純に計算すると、今や純増数の2台に1台が格安スマホ、格安SIMという事になります。
従来型スマホの需要は買い替えが主体になっていて、新たな顧客を獲得できていません。
2015年に1155万だったMVNOは毎月20万台以上は純増しているので、2016年上半期(6月)には1300万台に達すると予想できます。
さらに総務省の統計には但し書きがあり(MNOであるMVNOを除く)と書かれています。
MNOとは3大キャリアの事で、ワイモバイルも含まれているので、実態は1400万台か1500万台以上かも知れません。
販売を食われる従来型スマホ
再び総務省の統計に戻ると、スマートフォン契約数は7237万件だが、このうち端数が大手格安SIMだったとすると7000万件になります。
格安SIM(MVNO)契約数は16年6月時点で1500万件と仮定、ガラケーは5486万件と試算すると、従来型スマホは市場シェアの50%をやっと確保する状態。
実はガラケーも料金の安さに釣られて、格安SIM(MVNO)に食われており、以前より出荷数が減っているとされています。
だが買い替えサイクル4年のガラケーより、2年で買い換えるスマホの方が、より早くMVNOへの転換が進むでしょう。
知られているように通話主体の人には従来型スマホや格安SIM(MVNO)は有利ではなく、ガラケーの方が安い場合が多い。
従来型スマホの利点としては、圧倒的な高速通信の速さなのだが、実際にはデータ使用量によって制限されています。
悪名高いスマホの「通信速度制限」で通信量が多いゲームなどをする人は、すぐに制限を受けるようです。
それでも格安SIMよりトータルで速いのだが、利点としては一部の人以外はあまり恩恵がありません。
利用料金は格安SIM(MVNO)の安い物は、通信と電話で月3000円定額、従来型スマホは安くなったとは言え、5000円から7000円以上です。
ガラケーは通話と通信し放題で4000円台のプランが存在し、通話だけだと各社2000円以下でかけ放題があります。
電話も殆ど使わない人は、月1000円でガラケーを維持できるので、利用頻度が低い人ほどガラケーが得です。
以前はなかった格安スマホ販売店も、都市部ではチラホラ見かけるようになり、購入し易くなっています。
2016年下半期には、携帯電話市場のシェアが一変しているかも知れません。