自然エネルギーが普及するにつれて、環境破壊は無視できなくなっている。
将来は日本中がハゲ山になるでしょう。
引用:http://www.avance-corp.com/service/images/megasolar011.jpg
原発と自然エネルギーの議論が再燃
原発と太陽光発電のどちらがより環境を破壊するのか、アメリカではこの議論が再燃しています。
環境保護団体は太陽光や風力が「無公害」ではなく、原発の方が環境を汚染しないという立場に変わってきています。
日本では原発は環境を汚染し、自然エネルギーは地球に優しいとされているが、アメリカでは逆さまな事を言っている。
産業推進グループが自然エネルギーに熱心で、環境団体は原発を推進するべきだと言っています。
どうしてこうなっているがを探ってみると、興味深い事実が色々と浮かび上がってきました。
この2つは建設までに多くのCO2を排出し、公害物質も排出し、かなりのエネルギーを消費します。
稼動してからも保守整備に手間がかかり、結局のところ無公害ではないのが分かると思います。
風力や太陽光は広大な敷地を必要とし、周囲は太陽光の照り返しや風車の騒音などで人が住めなくなります。
ソーラーパネル製造には多くの化学物質が使用され、耐用年数は短く、果たして本当に地球に優しいのか異論もある。
放射能と2酸化炭素のどちらが大きな被害を与えるかは、難しい問題だが、事故が起きなければ原発の圧勝です。
単純な事実として過去100年間の原発事故の犠牲者より、火力発電の事故の方が100倍も多い。
原発を止めると地球環境に悪い?
もっと言えば原発よりも階段で転ぶ方が危険性が高いが、人々は原発だけを嫌い階段を廃止しろと言わない。
事故が起きる確率や起きた時の被害をトータルで比較して、自然エネルギーより原子力が環境に良いという事です。
という事は現在日本の原発の多くが停止しているが、停止期間が長いほど地球環境が汚染されます。
実際日本が放出するCO2は原発停止で増加しており、国際会議で日本が約束した規制を守れないと非難されています。
原発事故から数年間は例外として多めに見られたが、「いつまでも調子に乗るな」というところでしょう。
日本が原発の代わりに何で発電しているかというと、太陽ではなく大量のガスや石炭を輸入して発電しているのが現実です。
石炭を燃やすとCO2以外にも有害物質を放出するので、大気が汚染されて当たり前です。
石油や天然ガスはもう少しマシだが、やはり燃焼すると多くの有害物質を放出します。
つまり原発と自然エネルギーは良く比較されますが、現実は原発を止めると火力発電が増えるのです。
アメリカでは太陽光や風力の低コスト化が進んで、原発が廃止されているといわれますが、数字を見てみましょう。
IAEA(国際原子力機関)によるとアメリカは15%以上、ドイツも10%以上を原発に依存し、日本は原発停止で5%以下というところです、
自然エネルギーは日本約5%、アメリカも約5%、ドイツは25%だが、ドイツは原発を減らしたのではなく主に石炭発電を置き換えた。
自然エネルギーは原発の代わりにならない
興味深いのはドイツは火力発電を減らして自然エネルギーを減らしたので、原発を減らしたという事実は無い。
またドイツが将来原発を削減するとか廃止するという決定がされた事も無いが、日本では「ドイツが原発を廃止した」という都市伝説が流布されている。
アメリカも「原発建設より太陽光が安いから」建設ペースを落とし、廃炉を早めているので、原発を減らす計画は無い。
また現在太陽光パネルや風力発電装置の低価格化が進んでいるが、これらの多くが石油価格に連動して価格が下がる性質がある。
原油価格は4分の1まで落ち込んでいる事が、ソーラーパネルに有利に働いていると想像できる。
またアメリカや欧州では太陽光発電コストが5円程度なのに、日本は20円以上もかかると言われている。
数字の中身を確認すれば分かるのだが、欧米で言っている「5円」は発電するだけのコストで、しかも補助金つきの値段です。
日本の20円以上は補助金を出す前の値段で、しかも送電網の設備負担や補助電源のコストを含んでいます。
例えば100万キロWのメガソーラーを作るとして、その発電所は雨の日は発電しないので、100万キロWの火力発電所も予備に確保する必要があります。
他の地域から持ってくるには送電網や変電施設を完全に作り変える必要があり、300兆円以上かかるとされています。
太陽光発電のコストが5円なのか10円なのか20円かは、計算方法でどうにでも考えられるのです。
ドイツやアメリカでもやはり「発電して終わり」ではなく5円以外に数倍の費用が掛かっている筈です。