一軒100億円の豪邸がポンポン売れていた
引用:http://dada-media.com/wp/wp-content/uploads/2016/03/24.jpg
世界最高価格の住宅市場
イギリスの不動産会社や不動産投資ファンドは数年前、ロンドンの不動産人気で活況を呈していました。
中でも中国の金持ちがロンドンの高級住宅地を買い漁る『爆買い』は地価高騰を齎していました。
だがロンドンの人気不動産は結局バブル投機にすぎなかったようで、EU離脱が決まるとあっけなく崩壊しました。
最初の1週間でイギリスの不動産に投資するファンド約2兆円が資金引き上げを決定し、投資家は巨額損失を被った。
イギリス通貨ポンドが下落した為、外国人投資家は損失を被り、解約が相次いだ為だった。
外国の銀行が不動産購入者向けの融資を凍結したり、イギリスの不動産投資から撤退している。
投資用不動産取引は昨年の半分に減少し、多くの開発計画は中止されました。
ロンドンの高級住宅地では50億円や100億円超の住宅が、次々と売り出されては買い手が付いていました。
オックスフォードシャーの『パーク・プレース』は1億4000万ポンド(約253億4000万円)でロシア人が購入しました。
ロンドン中心部の高級フラット、ワン・ハイド・パークの1億3,600万ポンドの豪邸も売れた。
1室184億円のマンションが建設され、繁栄するイギリスの象徴とされたが、買ったのは全て外国人だった。
イギリスは「人類史上最高価格の不動産市場」を誇り、その購入金額はイギリス全土に経済効果をもたらした。
バブル経済の破綻
高級住宅地ブームで儲かったのは富裕層や資産家であって、「労働者階級」は家賃が値上げされて苦しんだだけだった。
こういう不平等さがEU離脱多数の投票結果につながったのかも知れない。
イギリスの富裕層では毎週数千万円以上のフェラーリやベントレーを買い換えるのがオシャレとされていた。
高級車バブルで、何十年か前のフェラーリを1億円で買ったら、次の週には1千万円くらい値上がりしているので、毎週乗り換えて転売するのです。
一方で資産を持っていない人たちは、賃金は上がらず物価だけが上がり、IT化で失業は増え、家賃は高騰しました。
ロンドンで100億円のマンションが飛ぶように売れても、多くの人々は苦痛だけを押し付けられていたのでした。
辞任したキャメロン首相が特に力を入れていたのが中国からの投資呼び込みで、中国の為なら土下座でもしかねない勢いでした。
イギリスはついに盟友のアメリカすら斬り捨てる態度を取り、米英同盟の終わりすら示唆してた。
そうする事を中国が望んだから、中国と仲良くするためには、アメリカとの親密な関係は邪魔だったのです。
イギリスへの不動産投資のうち、アジアからの投資が12%を占め、その多くが中国と香港からでした。
外国人に土地を買ってもらって好景気になっても、それはどう考えたって悪質なバブル経済でした。
イギリスは国民に「投資」という名の投機を奨励していて、多くの人は不動産ファンドや株投資をしていました。