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橋下徹の「選挙の何に金がかかるか」 広告費と人件費

一番金がかかるのは宣伝費で、新聞テレビ、チラシにポスターなどきりが無い
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引用:http://pbs.twimg.com/media/CnCqmvnW8AAPixl.jpg


既得権保護のために制度を変えない

今はタレントになった元大阪市長で元大阪府知事の橋下徹氏が、選挙には多額のお金が掛かると言っていました。

それによると選挙に金が掛かった方が、既に権力を握っている人にとって有利なので、わざと金が掛かるようにしているそうです。

橋下氏によると選挙にもっとも金が掛かるのはポスター張りで、ポスターを貼る人を確保出来ない。



選挙に立候補したのに、掲示板にポスターを張ってない人が居ますが、張る人が居ないから張れないのです。

選挙の「スタッフ」は2種類居て、ポスター張りや作業、運転、宛名書きなど作業をする人は「労務者」と呼ばれています。

労務者には報酬を払っても良い、というか報酬なしでそんな事をしてくれる人は居ないので、候補者が払います。

「○○に一票をお願いします」と有権者に訴える人は「選挙運動員」でお金を支払ってはいけない事になっています。

無償のボランティアが手弁当でやらねばなりませんが、労務者と運動員の違いが分かっていない人が、運動員に給料を払って逮捕されたりします。

正確には運動員に弁当代は支給しても良いのだが、1日45食X日数分と決まっているので、運動員が多ければ自分で弁当代を払う事になります。

運動員に出すお茶やお菓子も決まっている、というか決まっているのに書いてありません。

例えばお茶は良いが高いお茶は駄目、インスタントコーヒーは良いがドリップコーヒーは駄目。

100円のお菓子は良いが高いお菓子は駄目、ミカンは良いがケーキは駄目、まんじゅうは良いなど書かれていない裏ルールが多い。

同じ事務所で一緒に働いている「事務員」と「運動員」に、ご苦労さんと言って豆を挽いたコーヒーを出すと、運動員買収で逮捕されます。

一緒に飲んだ事務員のほうはなんともありませんし、高級お菓子や高級弁当も食べて良い。


裏ルールで新人潰し

こういう裏ルールは公職選挙法や説明には一切書いていないので、経験者つまり現職だけに有利に働きます。

新人でも既成政党の支援を受ければ教えてもらえるが、個人で立候補すると何も分からないまま逮捕されます。

橋下氏によると、お金が掛からないようにするのは簡単だが、権力を握っている人に有利なように、わざと改正しないのだという。

続いて某東京都議会議員が「政治家になったらこんなに金が掛かった」という事をネットで書いていたので、その数字を拝借します。

サラリーマンを止めて議員になるまで使った金額は700万円以上で、最も多かったのがチラシの印刷代だった。

よくマンションの郵便受けにズラッと投げ込まれていて、みんなゴミバコに捨てていますが、自腹で印刷するそうです。

1枚4円のチラシを50万枚以上で200万円、ポスターは400円から800円を400枚印刷して20万円。

名刺を自分とスタッフ7万枚印刷して30万円、他にも色々印刷したと書かれています。

次に大きいのが事務所の賃貸費用が100万円、やはり選挙事務所がないと恰好がつかないし、盛り上がりません。

次に選挙カーは「選挙屋さん」に専用の車があるので、2ヶ月のレンタル代と駐車場代で50万円かかりました。

次に先ほども書いた「労務者」の人件費が30万円、「選挙屋さん」に払うポスター張りやチラシ配りが60万円掛かりました。

次は新聞広告で、地方紙にちょこっと載せると1回10万円で、この場合は2回で20万円を払ったそうです。

とにかく選挙には金が掛かる

ここまでが700万円で、自分の生活費や雑費を含めて、東京都議になるには最低800万円が、4年に一度必要です。

年間200万円の賄賂を貰わないと、やってられない職業ですね。

国政選挙はどうかというと、立候補するだけなら、都議と同じ700万円で可能とされています。

ただし実際に参議院や衆議院で議席を得るには政党の支援が必要で、各政党は1人当選させるのに4千万円はつぎ込んでいます。

政党がお金を掛けるのは「宣伝広告費」で、チラシやポスター、新聞からテレビまでお金をばらまきます。

朝日や毎日だって広告費をばら撒けば、あまり批判しないでしょうから「口止め料」の意味もあるのです。

このように当選するにはもの凄いお金が掛かるのですが、では橋下氏が言うように、金が掛からない選挙にしたら日本が良くなるかも疑問です。

金と手間が掛かり既得権を持つ者に有利な点が、「常識外の人間」をふるい落とす作用もしているからです。

供託金なし、選挙費用全額補助、選挙運動はネットだけにし自己負担ゼロにしたら、とんでもない人間が大量に立候補するでしょう。

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