拍手!2拍手!3拍手!4拍手! (記事が良かったら拍手しよう)
読み込み中...
スポンサーリンク

限界の中国のインフラ経済 国家債務が数千兆円

こんなものを埋め立てるにも1個数兆円かかり、それが何百個もある。
完成しても何も生み出さない。
4bk52191d813b07ee7_800C450
引用:http://media.ws.irib.ir/image/4bk52191d813b07ee7_800C450.jpg

ヘリコプターマネー先進国

中国の成長過程は何段階かに分けられ、最初は毛沢東の大躍進や文化大革命で、どちらも大失敗しました。

変化が起きたのは1980年代でアメリカが中国に接近し、日本と欧州も「北京詣で」を始めた。

次が1990年代の 鄧小平・南巡講話「 白い猫でも黒い猫でもネズミを捕るのはよい猫だ」で改革解放が始まった。



西側先進国から投資や企業進出、経済援助の申し込みが殺到し、毎年2桁の高度成長が始まりました。

2000年代に入ると「輸出と投資」は息切れし、2008年はリーマンショックでマイナス成長だった。

だが中国は「2桁成長を続けている」と言い張って、インフラ投資という経済エンジンに点火しました。

2008年は北京オリンピックの年でもあったが、1年間で50兆円もの公共事業を行って「世界経済の救世主」と呼ばれました。

ひとつおかしな事があり、もし日本やイギリスが1年間に50兆円も公共事業をしたら、膨大な借金が残ります。

中国が公共事業をした借金はどこに行ったのかを、「中国通」のアナリストらは決して説明しようとしません。

今世界でヘリコプターマネーが話題で、政府が発行した国債を日銀が買い取り、国債を凍結か無効ににするという手法です。

中国は2008年以前から既にヘリコプターマネーを行っていて、国債を発行しては人民銀行が買っていたと見られます。

買った債券は市場に流さず、そのままチャラにするという、実に素晴らしいシステムですが、本当に大丈夫なのでしょうか?


中国の公共事業の実態

日本には「ヘリコプターマネーは財政破綻を招く」と主張し猛反対している人が大勢居ます。

財政規律がなくなって、借金で火だるまになると予言していますが、その言葉は中国に言った方が良いです。

中国の国家債務は公式なものだけで3500兆円、隠し債務を含めて5000兆円以上だと欧米の多くの経済誌が指摘しています。

ブルームバーグ、WSJ、エコノミスト、Financial Timesなどは中国の国家債務はGDP比250%以上だと言っています。

そのおかげなのか、最近彼らは「日本は世界最悪の財政赤字」という得意のフレーズを使わなくなりました。

きっと過去に嘘を書きすぎて恥ずかしくなったのでしょう。

中国式ヘリコプターマネーは人民銀行が買い取っても借金が消えたわけではなく、密かに積みあがっているのです。

さて公共事業は大規模インフラ工事で経済成長するために行いますが、経済が成長するほど投資効率が悪化するのが知られています。

アメリカでは1930年代、日本では1950年代の大規模公共工事は少ない費用で大きな効果を挙げました。

中国でも1980年代のインフラ事業は、かかったお金以上の効果が有ったでしょうが、現在は半分も回収していません。

中国は2015年に7%つまり年84兆円経済成長したと主張していますが、これが本当だと仮定しても300兆円は公共事業に使っています。

投資効率は25%ほどで、使ったお金の4分の1しか成長しなかったという意味です。

無限の井戸が枯れる日

日本や欧米でさえこの数字は50%程度と言われているので、金をドブにすてる政策です。

その公共工事の内容というのが、南シナ海を占拠して岩礁をコンクリートで覆うような事で、何も生み出しません。

また高速鉄道や高速道路も作りすぎて、同じ路線に複数の高速鉄道を建設したりしてます。

自国だけではもはや経済を支えられなくなり、AIIB(インフラ投資銀行)を作り外国から金を集めて外国でインフラ工事をしています。

だがとうとう「井戸が枯れる日」が近づいたようで、WSJは資金が枯渇してインフラ事業が行われなくなっていると報じています。

景気刺激策として2008年は50兆円のインフラ事業を行ったが、経済成長を維持するための費用は膨らむ一方でした。

インフラ投資効率はどんどん低下したので、70兆円、100兆円、150兆円、200兆円と金額を増やしても経済成長率は低下してしまったのです。

2015年に中国がインフラ工事で使った金額はなんと300兆円に達したと見られていて、もうこれ以上増やせない所まで来ました。

全てのインフラ事業が赤字なので、多少の経済成長では使った費用の数分の1しか回収できていません。

しかも投資をやめたら経済成長がマイナスになるので、今後も中国はこうした不要なインフラ事業を続けなくてはならない。

中国には甘い事で知られているIMFでさえ「深刻な問題」だとしてGDPの1.4倍の債務を指摘しています。

1.4倍ですら大甘なのだが、この数字は今後も急拡大を続けるでしょう。

タイトルとURLをコピーしました