拍手!2拍手!3拍手!4拍手! (記事が良かったら拍手しよう)
読み込み中...
スポンサーリンク

中国2万7000社が実質破綻 企業債務は1600兆円

中国企業はGDPの1.5倍近い債務を抱えている
BN-MX089_CTRANS_J_20160303113547
引用:https://si.wsj.net/public/resources/images/BN-MX089_CTRANS_J_20160303113547.jpg

IMFは中国の企業債務がGDPの145%に達しているとして、危険な状況にあると警告している。


中国企業の1割が破産状態

中国人民大学の研究センターの2013年企業リポートによると、工業企業34万社のうち2万7000社が実質破綻している。

上場企業についても全2865社の14%にあたるち412社が、実質破綻しているのが分かった。

企業損益や債務状況などから独自の基準で分析した。



特に悪かったのは製鉄業の51%、不動産の44%、建設業31%に達していた。

IMF国際通貨基金の副専務理事は6月11日、中国企業の債務はGDPの約1.4倍に上ると警告しました。

中国のGDPは約1100兆円なので、1600兆円前後の企業債務が存在します。

副専務理事は中国企業債務の55%を政府が保有しているとも指摘し、政府系企業が債務の多くを占めていると語った。

そのうえで中国は企業のリストラや再編、不良債権の処理を進める必要があると話しました。

中国の李克強首相は債務の株式化によって、企業の負債比率を低下させることができると話しています。

3月の全人代で同氏は、最初の3年間で1兆元の債務を市場化し、政府系銀行でテストを行うと説明しました。

企業債務の株式化、市場化とは破産寸前の企業に投資家の投資を高利回りで募集して救済する手法です。

アメリカは2000年代に債務の証券化をやって2007年にサブプライムショックを起こし、国が破産しかけました。


ゾンビ企業の危険な救済策

中国自身もシャドーバンクやゾンビ企業を「有望企業だ」などと政府が推薦して投資ファンドを作っていました。

中国人民は政府が推薦しているから「安心できる」と思い全財産を投資した人が多く居たが、大半が破綻したり夜逃げしました。

李克強首相が言っている債務の株式化はこれらとは異なり、国有銀行が持っている企業債務を株式にしてしまいます。

そして破産起業を集めた管理会社が、債務と同額の株式を発行し、国有銀行が持っている債務は帳消しになる。

これを日本の国鉄に例えると、国鉄債務10兆円を国有銀行が持っていて、JRという新会社を作って株式10兆円分を国有銀行に発行して帳消しにする。

1999年に中国はこれをやって成功したが、その時中国は高度成長をしていたので、問題は生じなかった。

そして1999年の成功例でも、株式を貰った国有銀行は売却する事ができず、保有資産として現在も抱え込んでいます。

だが今は中国の重工業はマイナス成長であり、国有銀行が借金の代わりに受け取った株式は、直ぐに暴落する可能性が高い。

もし新たに作った企業もまた破綻してしまったら、元の借金の数倍に債務が増えてしまうでしょう。

再び日本に例えると、国鉄が倒産してJRを作ったが、JRも巨額の借金を作って倒産するような事態です。

中国企業の債務がIMFの警告どおり1600兆円存在し、その1割の160兆円でも株式化して銀行に押し付けたら、国有銀行が破綻するでしょう。

1%の16兆円でも銀行のバランスシートが崩れて、金融危機が発生する可能性があります。

タイトルとURLをコピーしました