「日本を攻撃するべき」と主張している中国軍幹部
引用:http://www.sankei.com/photo/images/news/160605/sty1606050012-f2.jpg
強気の中国軍と習近平
8月6日ごろまでに尖閣諸島の周辺海域に出現した中国漁船団は240隻に増え、海警も増強している。
中国は2016年になってから7月まで、日本領海に20回侵入し、6月には軍艦を尖閣諸島接続水域に投入しました。
7月12日には国際仲介裁判所で、南シナ海での中国の権益を全面的に否定する判決が出ました。
中国は日米の陰謀と名指しで批判し、「日本が影で裁判を操った」と言っていました。
中国国内では全面的に「日本のせい」と国民に教えていて、南シナ海からの撤退はしないとしている。
それどころか、南シナ海全域を自国の領海だと良い、侵入者は取り締まり排除するとしている。
そして日本に対しては尖閣諸島などを違法に占拠しているので、「自国の領海」から排除するとも言っている。
尖閣沖に出現した漁船団と海警は、自国の領土である尖閣諸島で漁船を行動させ、それを保護するというパフォーマンスという見方がある。
中国で内部対立が起きていて、そうせざるを得ない習近平共産党の苦境を指摘する見方もある。
共産党では長老を中心に、日米と対話しようという勢力が存在し、習近平の強硬路線と対立している。
一方仲裁裁判所の判決が出てから中国軍が強硬姿勢を強めていて、共産党への圧力も強めている。
軍からは日米との戦争も辞さないとか、軍事行動を取るべきだと言う意見が習近平主席に出されている。
2年前に小笠原で予行演習した中国軍
ここで指摘しなければならないのは、中国人民解放軍は中国共産党に所属する「私兵」であり中国という国家とは関係ない。
戦前の国共内戦で国民党軍と共産党軍が戦争をしていた事情からそうなっていて、共産党に忠誠を尽くす事になっている。
中国という国家に所属させると、軍が国民党に寝返るかも知れないので、中華人民共和国に所属していない。
7月終わりごろ、人民解放軍幹部は外国メディアに対して「軍は相手(日米)に行動を起こす準備を整えている」と行動を予告していた。
もっとも中国軍人は「ワシントンを廃墟にしてやる」「沖縄をミサイルで無人島にする」などの発言をしていたので、誰も本気にはしなかった。
日本を攻撃するときには「沖縄に1000発の弾道ミサイルを撃ち込み、人間が住めなくする」とも発言していました。
習近平は共産党の長老より強硬な軍の意見を採用した事になるが、軍の離反を恐れているとも言われている。
尖閣諸島周辺の海警(巡視船)は8月8日には13隻に増強され、8月7日から海警が日本領海への侵入を繰り返している。
漁船と海警の日本接近は2014年に沖縄、九州や小笠原諸島でサンゴ密漁船が数百隻、日本の漁業水域や領海に侵入した実績がありました。
その時日本は抗議するだけで、取り締まらず漁船団の行動を黙認する態度を取りました。
漁船の後から中国の海警もやってきて行動していたが、これも取り締まらず攻撃や威嚇射撃もしませんでした。
中国側はこうした予行演習で日本側の行動を、今回も何もせず黙認すると考えている筈です。
漁船の正体は海軍の傭兵
小笠原諸島や南シナ海、尖閣諸島に出現した数百隻もの漁船団は、中国海軍が金を払って雇っていて、船も中国軍が買い与えたのが分かっている。
漁船乗組員には軍事訓練を施し、漁船の一部には軍人が乗り込んで船団を指揮し、携帯用武器を搭載しています。
海軍の要請に応じて、フィリピンやベトナム海上に出現し、海域を占拠して暴れまわっています。
漁船団が占拠した後で海警や軍艦が登場し、漁船保護や取締りと称して、ベトナムやフィリピンの船を襲っています。
尖閣沖の船団も漁船は見せ掛けであって、実際には中国海軍の傭兵や民兵部隊なのです。
中国軍幹部が「日本を攻撃する」と宣言している以上、何もしなくては引っ込まないし、どこかで中国軍が出てくるでしょう。
安倍首相は過去に何度も、その場しのぎの譲歩で危機を乗り切ったが、その態度が中国側に期待を持たせてここまで事態を悪化させた。
今度もまた謝罪したり、取り締まらない事で解決しようとするだろうが、先々もっと事態を悪化させるでしょう。
安倍首相はナチスを10年間野放しにして育てた、英仏の政治家と同じになるかも知れません。