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生前退位 天皇の権威失墜を恐れる政府

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引用:http://s.tf1.fr/mmdia/i/20/7/akihito-japon-empereur-10422207uuhws.jpg?v=3

生前退位や女性天皇は明治以降禁止

今上天皇は2016年8月8日にテレビ録画で生前退位の意向を発表し、政府は対応に苦慮している。

生前退位の意向は数年前に宮内庁に伝えられ、去年からははっきりした意思が伝えられていた。

政府側の対応は否定的で、明治以降の天皇のように生涯在位が望ましいと考えていた。



政府が否定的だった理由は天皇の権威失墜を恐れていたからで、女性天皇にも同じ理由で反対が多い。

女性が天皇になると人数が2倍に増え、例えば長女と長男ではどちらが天皇になるのかといった争いが起きる。

江戸時代までの天皇には女性がかなり居て、天皇の妻が天皇になった例も多い。

だがその頃は天皇の妻もまた皇室の縁戚で、最初から皇位継承の家柄だったりした。

今は皇室に関係のない平民かから妻になっているので、皇位継承者ではなかった人が天皇になりかねない。

妻は天皇になれないと規定しても、「長女長男問題」が発生する。

「天皇は長男」と決める前は必ず長男と次男、長男と母親など間で皇位継承問題が起きていた。

大正天皇が崩御して昭和天皇が即位した時も、昭和天皇に反対して弟を推す声が非常に強く混乱した。

昭和天皇に強く反対したのが陸軍で、この事が軍と天皇を対立させ、意思疎通を欠いた原因にもなった。

退位反対派の危惧

また生前退位によって退位したはずの天皇が「やっぱり権力が欲しい」と言ってクーデターを起こした例が何度もあった。

戦国時代や源平の乱など、多くの戦乱に退位した天皇が関わっている。

退位が本人が望まない形で行われた場合、高い確率で政治に介入し、現政権に不満を持つ武将をそそのかした。

多くのクーデターや内戦に退位した天皇が関わっていた事から、明治以降は生前退位を禁止しました。

昭和になってからも226事件や515事件のようなクーデターは起きているので、これから起きないとは言えない。

ところが平成になって日本の高齢化が進行し、天皇にも高齢化問題が発生した。

天皇は一般的な男性より長生きだが、次の皇位継承者が壮年なのに継承できず、正常な順番で継承できなくなると予想できる。

例えば天皇が90歳まで皇位なら、次の継承者ももはや高齢になっていたり、先になくなっている可能性がある。

新たに即位した天皇が高齢ではなんとなく冴えないし、一つ飛ばしや二つ飛ばしの継承も奇妙すぎる。

世界の王家でも同じ問題が起きていて、次々に生前退位を行っています。

天皇が生前退位の意思表示をした事で、従来の退位否定派は苦しい立場に追い込まれた。

退位の意思表示をした天皇の意向に反することは、かえって自分が守ろうとする天皇の権威を失墜させかねない。

正当性のない政府は武装勢力

天皇が退位を表明したのにこれを受け入れない事は、明らかに天皇の権威を失墜させるでしょう。

天皇の権威が失墜して困るのは政府であり、歴史的な正当性を喪失してしまう。

現在の政府は明治天皇が徳川幕府の代わりに政府を作るよう指示し、伊藤博文らが作った事になっている。

もし退位を受け入れられない天皇が不満を持ち、明治政府樹立のように「新政府」を樹立したら、現在の日本政府はどうなるのだろうか。

歴史上の正当性があるから「官軍」なので、それが無ければただの武装勢力という事になる。

欧米キリスト教国はローマ皇帝、ローマ法王が認めることで正当性を得ていて、日本では天皇が政府に正当性を与えている。

こうした権威による保証を受けられない政府は、ソ連や中国、北朝鮮のように暴力で国民を統治せざるを得なくなる。

よって天皇の権威が揺らいだ日本は、より暴力的で威圧的な政府に変わっていくでしょう。

それは昭和天皇即位で陸軍が猛反対し、昭和の政府が暴力的、威圧的になっていったのを連想させます。

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