民主党の閣僚には経済や公共事業が分かっていなかった
引用:http://blogs.c.yimg.jp/res/blog-7f-73/bonbori098/folder/1028596/07/31303707/img_3?1354981204
日本一無駄な公共事業
無駄な公共事業の象徴として槍玉に挙げられた群馬県八ッ場ダム(やんばダム)が予算倍増で復活しています。
1994年から準備工事が始められたが、小泉政権で公共事業見直しが相次ぎ、八ッ場ダムにも批判が強まった。
2009年に「無駄な公共事業を廃止する」という公約を掲げた民主党が衆議院選挙で圧勝し、鳩山政権は公共事業縮小を打ち出した。
真っ先に廃止の対象になったのが八ッ場ダムで、就任初日に廃止を明言して記者会見までした。
まさに日本で最も不要な公共事業としてお墨付きを得て廃止されました。
その後も民主党は公共事業を次々に仕分けしていき、彼らの理論では日本財政は黒字転換する筈でした。
ところが案に相違して、かえって財政支出は大幅に増加し、税収減少で財政赤字も拡大しました。
種証しは簡単で、彼らは国の財政を家庭の家計簿と同じだと考え、支出を減らしても収入は同じだと思っていました。
ところが国の財政では「使ったお金X経済効果=税収」なので、国がお金を使わないと税収は減るのです。
税収を増やすには経済効果が高い公共事業を行う事ですが、民主党には分かっていませんでした。
八ッ場ダムにどんな経済効果が在るのかですが、目的は水不足と災害防止のためとなっていました。
建設反対派は「人口が減るから水不足は起きない」「災害など起きない」と主張していました。
八ッ場ダム建設再開
ところが八ッ場ダム建設廃止が決定してから、日本では水不足や河川の災害が相次いだのです。
関東地方は今年雨が少なく、渇水や断水が報道されていますが、全国どこかで、毎年水不足がおきています。
実は日本は世界の中で降水量が多い国ではなく、ダムや森林に貯めた水を効率よく使っているのです。
2011年12月に工事再開を決定し、その後も鬼怒川反乱や広島の土砂崩れなど色々あって、「やっぱりダムは必要だ」という事になった。
東日本大震災で防災工事の縮小が被害の拡大を招いた事や、公共事業を縮小するほど景気が悪化した事などが影響した。
建設廃止の影響で当初2110億円だった事業費は5320億円になり、完成は2015年から2020年に延期されました。
建設廃止の時に民主党が散々言ったのが「費用対効果」で、採算が取れないから廃止だという議論があった。
採算を重視する人は多いが、例えばアメリカやドイツの高速道路の殆どは無料で、従って赤字だが廃止するべきだとは言わない。
水道が赤字なら水道廃止、飛行場が赤字だから日本は飛行機を廃止するべきなのだろうか。
採算性議論はあまりにも視野が狭く、トータルで国の利益になるかを考えていない。
ダムは一度建設すると半永久的に稼動し、100年以上経っているコンクリートダムも多く存在している。
その間ずっと治水や利水の経済効果を産み続けるので、非常に安上がりで半永久的な施設と言える。
建設費、維持費、補修費用、解体費用が無駄だと主張する人も居るが、民主党と同じく経済がわかっていない。
費用が掛かるという事は経済効果で景気を良くするという事なので、むしろ良い事なのです。
維持管理に年間1億円かかるなら、その1億円は結局誰かの給料として支払われ、消費が行われ、税収になって戻ってくるのです。
砂漠にピラミッドを作っても誰も利用しませんが、ダムは東京都民や首都圏住民に利用されます。