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四半期GDPまたゼロ成長 経常黒字10兆円も貢献せず

2期連続ゼロ成長から脱出できるか
KjCVSjw
引用:http://i.imgur.com/KjCVSjw.jpg

GDP2期連続ゼロ成長

8月15日に2016年4月から6月の実質GDP速報値が発表され、前期比0.048%増、年率0.2%増でした。

実質GDPは前期が年率+2%、その前は-1.7%とプラスとマイナスを交互に繰り返しています。

2014年度の実質GDPは-0.9%、2015年度は+0.8%なので、ならすと2年間ゼロ成長だった事になる。



2016年は6月まで2期連続プラスになったが、0.2%は事実上ゼロ成長の軌道に戻ったと言えます。

もっとも第一四半期は「うるう年」で1日多かったので、計算上は1日分多くなり、それを除くとゼロ成長だった。

つまり日本経済は1月からゼロ成長が続いていて、景気は悪化している事になる。

GDP統計は内閣府が発表しているが、日銀がこれに異論を唱える異例の展開になっています。

日銀は7月20日にHPで独自のGDP計算を発表したが、それによると2014年度GDPは519兆円だった。

2014年度の名目GDPは内閣府発表で489.6兆円なので、それより29.5兆円多い。

2014年度の経済成長率も、-0.9%ではなく+2.4%になると主張している。

内閣府は2016年度からGDPの計算方法を変更する事になっているが、今のところ旧基準になっているのかも知れません。

日銀の方はおそらく新基準で計算し、研究開発費などをGDPに含めている。

とはいえどちらにしても、日本経済が停滞している事に違いは無い。

28兆円でも足りない経済対策

GDPに先立って2016年1月から6月の経常収支が発表され、10兆6千億円の大幅な黒字でした。

このペースが後半も続けば年20兆円の経常黒字だが、通常これは日本のGDPにプラスされる。

だが経常黒字が増えてもGDPが増えないので分かるように、経常黒字(あるいは貿易黒字)は日本の儲けではない。

日本が好景気になり国内で多くの輸入品が消費されると貿易赤字や経常赤字になるが、日本は儲かっています。

逆に日本が不景気になると、輸入品が売れなくなるので貿易黒字と経常黒字が拡大するが、日本は損をしています。

このように経常黒字がいくら増えても、日本のGDPに加算される事は、実際には起こりません。

経常黒字が大幅に拡大しているという事は、国内が不景気で輸入品が売れず、輸入額が減ったからだと考えられます。

最近の日本や欧米先進国では、むしろ貿易赤字が増えているときほど好景気だという傾向があります。

外国人観光客による消費は輸出に計算されるが、観光客がいくら増えても景気やGDPが良くなってはいません。

アベノミクスに不足しているのは政府による財政支出だといわれていて、政府はようやく28兆円の経済対策を打ち出しました。

ただし28兆円のうち、政府が支出するのは7兆円で、さらに今年度支出するのはたった3兆円だけです。

効果に疑問があるという意見があるが、やらないよりはマシという評価もあります。

2期連続実質ゼロ成長という結果に終わり、政府は今後も追加の経済対策をせざるを得なくなるでしょう。

何もしなければ麻生政権と同じく、経済崩壊で安倍首相は退陣し、政権交代するかも知れません。

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